金色のコルダオクターヴプレイ記 土浦ルート感想
さて、私のコルダ最推しキャラのご登場である。
土浦について語りだすと尺が若干足りなくなるので大幅に割愛するが、彼のどこが一番好きかと訊かれたら「外見」と答える。
短髪、ガタイのいい長身というのが性癖な上、いかにもスニーカーとノータイで登校しそうな容貌のくせに革靴で、しかもきちんとネクタイを締めているところが好きなのだ。
料理が出来るとかスポーツマンだとかは別にどうでもいい。私が好きなのは、意地を張って音楽から離れたばっかりに、音楽に邁進してきた音楽科生徒にコンプレックスを抱いている土浦だ。普段は兄貴キャラのくせに、そこだけは子供っぽくて人間臭い部分があって好きなのだ。
ただ私は、この格好いい土浦と付き合いたい夢女ではないし、日野といちゃついてほしいとも思っていない。
フォロワーさんには言わずもがなだが、私は土浦と冬海のカップリングが好きだ。
フォロワーさんではなく、ふらりとこの感想を読みに立ち寄られた通りすがりの方々は「そんなカップリングがこの世に存在するのか!」と驚かれたかもしれない。
しかし、存在する。
ただ私は土日が嫌いなわけではなく、意外なことに最初は土日でも創作していた。ただ、土冬がそれ以上に好きなだけだ。
そんな土冬推しの私は、土浦を攻略する際ヒロインの名前をデフォルト名でも本名でもなく「冬海笙子」にしてプレイしている(冬海が二人いるバグ状態になるけど)。
しかしオクターヴの場合は数人一緒に途中まで恋愛が進行するので、デフォルト名にしている。
土浦ルートはとにかく「土浦のいいとこを詰め合わせた」という感じだった。ルート全体にストーリー性があるというより、「土浦ってこんな奴だよ。格好いいでしょ?」と萌えを小出しにしてもらった気がする。
迷子になりかけたところで手を引いてくれたり、フェスタでストラックアウトをやったり、寮で一緒に雑用をこなしたり、木に引っ掛かった楽譜(実際はチラシ)を木登りして取ってくれたりと一つ一つが「これぞ土浦」という感じだった。
鷹揚に見えて負けず嫌いだったり、意地っ張りだったりする、格好いいというより可愛い部分もちゃんと伝わってきた。
ただ、これはリスクのあるルートとも言える。ルート全体に大きな流れが無いということは「この後こいつはどうなるのかな?」というワクワクが減るということだからだ。
例えば八木沢ルートを私はイマイチだと思ったが、あのルートには八木沢が過去と向き合うというテーマがあった。だから、イマイチと思いながらも最後まで気になったのだ。
しかし、土浦のイベントはそれぞれが単発だ。私は土浦推しだから、一連のイベントをそれぞれ「いいね!」と思うが、もし土浦に興味がなかったとしたら、全体的にあまり印象に残らないのではないだろうかと思った。
そして、以下は土浦好きによる土浦に対するちょっとした愚痴である。
土浦なら何でも好き!批判は受け付けないという人はここで撤退をお願いしたい。
土浦推しでありながら私は、コルダ2以降で土浦が連発する「お前ならそう言ってくれると思ったぜ」というような「お前なら◯◯だろ?」という言い方が好きではない。
これでもし、日野が土浦の思う「理想の日野」と違うこと、例えば「いや、私はサッカー観戦より映画観賞と美術鑑賞の方がダントツ好きだ」とか「チャイコフスキーは肌に合わない」とか急に言い出したらどうするんだろうこの人、と思うからだ。
2以降の土浦は、段々と日野に対する思い込み(お前はこういう奴だよな)が強くなっている気がする。
そんな私の心配をよそにオクターヴでも土浦は、自分と日野はフィーリングがぴったりで、音楽でも繋がっていて、おまけに同小学校卒業、とにかく日野と自分は「ベストパートナー」という言い方、考え方をする。自分にとっては日野がベスト、当然日野にとっても自分がベストなはずだ、というような。「運命」ともどこかで言っていたが、同じように「運命」を使う冥加は「俺にとってお前は運命の女、お前にとっても俺が…そうだったらいいなー」くらいに自分へ向かう矢印には謙虚なので、そこが土浦とは違う。
オクターヴの土浦は、自分と日野との共通項がとにかく嬉しくて、それを確かめずにはいられない様子だった。
土浦は自信家だし、プライドが高くて負けず嫌いだ。だから本来、自分と気の合わない人間に合わせるのは苦手で、自分が自然体でいられる日野とならうまくやっていけると思っている。自分と感性が似ている日野は自分にとってのベストパートナーだ。そういう土浦の気持ちを確認するようなルートだったと思う。
ラストのフェスタで、日野が「自分だけが土浦を意識してたのか」とがっくりする場面で追いかけてきて、欲しい言葉をちゃんとくれるところも土浦らしくて良かった。土浦推し以外の人間の記憶にちゃんと刻み込まれたのかは不安だが、全体的に安定感のあるルートだったと思う。
以上が土日についてのルート感想であり、土冬ルートの感想は別にある。「そんなルートはねえよ」と思われるかもしれない。確かに、なぜかDLCでも土冬ルートは売られていない。しかし「幻覚も妄想も無料」ということを忘れてはいけない。
そのルートの感想はまた後日。coming soonというやつだ。
土冬推しの人間がオクターヴをやった時、世界がどのように見えていたのか皆さんにもぜひ感じて欲しいと思う。
もちろん怖いもの見たさから、で構わない。
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