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アンジェリークルミナライズ ユエ攻略感想

※個人の感想ですよ

アンミナ攻略3人目は光の守護聖ユエ。
金髪に青みがかった緑の目。きりっとした表情の男前なのだが、顔立ちそのものは年齢設定のわりに童顔だ。
リリース前にはいわゆる俺様キャラかと思われていたユエだが、実際はそうでもなかった。というか、よく考えたら私は俺様キャラの定義をよく知らなかったので調べてみた。すると「俺様キャラとは自己中、プライドが高い、束縛が激しい、謝らない、常に上から目線」などと書いてあった。
なんて事だ。クソ野郎じゃないか。
やはりユエは俺様キャラというわけじゃなく、単に一人称が時々「俺様」なだけだ(それもどうなんだ)。
あるいはユエは、上記した俺様キャラをマイルドにしてなおかつ良い所だけを抽出したようなキャラなのかもしれない。

ユエは、令梟守護聖の中では飛び抜けて使命感が強い。守護聖の仕事にプライドを持っているし、責任感も強い。そしてこれらがこの先の恋愛イベントで活きてくるのた。
ユエは宇宙の安定には女王が必要だとよくわかっており、その女王を支えるのは自分たち守護聖であるという自負がある。神鳥の守護聖や女王と会って、尚更強くそう思うようになったのだと思う。
ゆえに彼は女王試験に積極的だ。女王候補たちの資質をしっかり見定めようとしているように見えるし、だからこそ酔った勢いで契約書にサインしたアンジュの事を「連れて来といてなんだけど、こいつ大丈夫かよ」と不安視してもいる。
守護聖への事前質問を見ると、ユエは何かに取り組む際のやる気や向上心を重視しているタイプだとがわかる。だからアンジュに対しては、そのやる気に不安を感じたのだろう。
ユエが守護聖としての仕事に熱心な事は個々のイベントからもよくわかる。なにしろユエとの恋愛イベントは、最初ずっと仕事についての話なのである。
私がすでに攻略済みの4人は、アンジュと喋ってると楽しいとか面白いとか、ヒロインの性格的な部分への興味や好感度が先に来ており、初期段階から女王候補としての仕事ぶりを評価してくる奴はいなかった。
クラスメイトみたいに気安いノリのユエが、まずは仕事の部分に食いつくのが面白い。アンジュが女王候補になった経緯から彼女を不安視していたユエは、きっと「こいつ、意外とちゃんとやってるじゃねえか」と評価した後で、改めてきちんとアンジュ個人に興味を持って向き合ったのだと思う。
個人として認めたからこそ、仕事についてではなくもっと個人的な、自分の出身地の話をしてくれたのだ。
どんなにキュートでも話しやすくても面白れー女でも、課せられたものに責任を持って取り組む姿勢を持っていなければ、ユエはアンジュを好きにはならなかっただろう。
そこがユエのいいところだと私は思う。

アンジュの奮闘を評価し、面談という名のデートで会話を交わすうちにユエはアンジュに惹かれていく。
恋占いをしてみたり、他の守護聖の執務室に行ったことにモヤモヤしたり、アンジュの恋愛経験を気にしたりと、恋に落ちたユエはとにかく可愛い。
ユエはアンジュに惹かれる過程で「意外と頑張ってるな」と思うようになり、「お前を気に入っている」「お前なら良い女王になれるんじゃないか」と気持ちが変化していく。
多分ユエは最初、「こいつってなんかいいな」と沸き起こった自分の気持ちを、恋ではなく「アンジュが女王にふさわしいから「いい」と思ったんだ」と勘違いしたのではないだろうか。
だから中盤、アンジュの事を女王に相応しいと思っているはずなのになんで自分がそれを素直に応援できないのかわからない、という流れになるのだろうと思う。
宇宙の安定のためにずっと「新しい女王」を望んでいたはずのユエは、女王を選ぶ試験の最中であるにもかかわらず、女王にふさわしいはずの女王候補に「自分と共に生きてほしい」と願う。それは彼女に女王試験を降りてほしいと願うことと同じである。
そしてその願いは、ユエがずっと大事にしてきた守護聖の使命とはかけ離れている。
守護聖としての使命か、恋か。
その葛藤の末、ユエは恋のために守護聖の身分を失ってもいいと告白に至るのである。
ユエが守護聖の身分にふさわしくあろうとする姿を見てきたからこそ、彼が葛藤している姿にときめくのだ。
神鳥の守護聖たちは大なり小なり好きな女に女王の地位を諦めさせる事に葛藤を抱えていたが、令梟の守護聖にはそれがあんまり無いので、ユエのストーリーがすごく新鮮に感じられた。守護聖らしく、またその首座らしくて実に良かった。
アンミナの最良エンディングは、女王と恋人をどちらも手に入れることが出来る新しいシステムだが、ユエの責任感や使命感の強さを考えると、心の底からこのエンディングがあって良かったと思った。
ユエが自分の気持ちを受け入れたきっかけは、やはり夜の公園でアンジュに触れ、アンジュの気持ちを知った事だろう。「抑えていた思いが溢れ出た」という感じがして、私はあのイベントがすごく好きだ。
抱きしめ合うのもいいのだが、特に手袋を外して手を繋ぐ、というのがいい。直接触れるためにわざわざひと手間かけたという感じがするからだ。
夜の公園の茂みに二人で隠れたときには、アンジェリークSpecial2が始まってしまったのでは?と懐かしささえ感じた。
ジュリアス様も夜にアンジェと茂みに隠れたことがあるんやで、手汗はかかなそうだけど。
とユエに教えてやりたい。

私が思うユエの良さは、やはりあの自己肯定感だ。自己肯定力の強いやつに褒められるとこっちも元気が出る。
なにしろユエは自信の塊みたいな男なので「俺様のような特別な人間に愛されたお前もまた特別な人間なのです」というヴェルタースオリジナル理論によってこちらを引き上げてくれるのだ。
だから夢ブロマイドで、私が一番好きなのはユエだ。
寝る前に読むとリアルに元気が出る。ユエならきっと他のシチュエーションでも、松岡修造みたいにこちらを肯定しつつも叱咤するという技がくり出せるだろう。
あと、私が好きなのはユエの白手袋だ。
何故かと問われても困る。ただ、あんなに感情開けっぴろげな男が「あんまり人が隠さない部位を隠している」という事に興奮するだけだ。
ユエにはぜひとも、余裕がない表情であの手袋の指先を歯で咥えて引っ張って外して欲しい。
一回でいいから。

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