金色のコルダオクターヴプレイ記 冥加ルート感想
まず冥加先輩には礼を言わねばならない。
なにしろ、私のコルダキャラ最推しの座を土浦と争う冬海のことを気遣ってくれた(柚木談)らしいからだ。
ありがとうございます、さすがです部長!(七海の顔で)
私は単体での推しキャラと推しカプが違う場合が結構あるのだが、冥加もそうだ。冥かなは支部に投稿するほど大好きだが、冥加単体となるとそうでもない。しかし、この件によって私の中で冥加の株がだだ上がりなのだ。
冬海は育ちがいいせいかおっとりしていて天然気味、いかにも風に白い帽子を飛ばされそうなタイプだから、冥加は妹の枝織とちょっと重ねたのかもしれない。
なんにせよ、冥加の優しさを恋愛イベント以外で感じることになるとは思わなかった。
もしこれが大地あたりなら、ここまで私の好感度は上がらなかったと思う。呼吸するように女に優しい大地ではなく、普段から二人称が「貴様」の冥加だからこそ、一年生たちとのやりとりを想像して微笑ましかったのだ。火積に捨て猫、冥加に冬海の組み合わせは間違いなく好感度を上げる。
この感想文、飛ばしすぎてすでに原稿用紙1枚以上。冥加単体イベントについて語る前にやりきってた感はあるが、恋愛イベントには冥加と小日向ならではの「金の糸」が関わってくる。
キャンプルートは、どうやら各キャラそれぞれに魔法のアイテムが登場するようだ。
冥加の場合は、小日向と自分を繋ぐ金の糸である。
ちなみに「金の糸、ロマンチックやな」と思って「運命 金の糸」でググった結果が「金の糸はお金による繋がり」という、ロマンとは程遠いものだったので即座に見なかったことにした。
それはともかく、小日向と冥加の出会いに関わる金の弦に似た、不思議な糸が二人を繋ぐ。普段は見えないが、その糸は二人で演奏する度に浮かび上がり太くなる。
この糸は今生では切れない運命の糸らしく、冥加ルートではこの後も運命という言葉が頻出する。
このゲームは恋愛段階が上がってくると、フェスタならクリスマスコンサート、キャンプなら夏大会の後に「想いを交わした二人のその後」という形で進む。オクターヴで初めて恋に落ちたわけではない、ここでさらに絆が深まったのだと、1~3のゲームを済ませた者にはそう感じられるようになっているのだ。
ただ、そうなると小日向は恋人一歩手前の男にずっと「貴様」と呼称されているということになるので「え?私たち大会後に、ちょっといい感じになりましたよね?私の気のせいではなく」と冥加に詰め寄りたくなる。
とはいえ冥加は、花束をくれたりニアに冷やかされたり色々無自覚だったりと、最初からときめかせてくれる。コルダ3のツンデレ枠らしく、
「き、貴様のことなんか気にしてないんだからねッ!」
みたいな事を言ってくるかと思えば、小日向に頼られて嬉しそうにしてみたり手を繋いでくれたりと、冥加ルートは全体的にかなりスイートな仕上がりだった。
そして冥加といえば、安定の「ファム・ファタル」。
小日向は冥加にとって運命の女。
それも、金の糸がくっついているからといって自分は運命に流されない、貴様も流されるな縛られるな、と言った後での「ファム・ファタル」。
つまり冥加は自分の意思で、小日向を運命の女として選んだということだと思う。
そして、冥加のいいところは小日向が自分の運命だと言い切るわりに、自分が小日向の運命の男だとは断言しないところだ。せいぜい貴様にとってもそうなのだろうか、くらいである。
音楽での小日向との繋がりには絶対的な自信を見せるくせに、恋人としての繋がりには謙虚というか今一つ自信がなさそうに見えるのが、私の冥加好きポイントだったりする。
ただ、これだけスイートな冥加ルートにも多少の不満はある。3では告白のあとで「貴様」→「お前」にランクアップした気がするのに、今回はラストまで貴様と呼ばれていたことだ。
ひなちゃん、もしくはかなでちゃーんと呼べとは言わないが、せめて「お前」くらいは言ってほしかったと思う。
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