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いい通りに住んでると体感する時

数日前、夕食の後に涼もうかと思って前の通りに面するバルコニーでビールを飲みながらボーっとしていた。まだ夕方になると気温が落ちて、涼しい風も吹いていたのだ、数日前までは。

ちょうど迎えに住んでるスティーブは、先日ジョン・ミュア・トレール(John Muir Trail)のバックパッキングから帰ってきたばっかりで、うちの主人と話したいことがあるらしく、ビールをぶら下げて通りを渡ってきた。裏庭でビールを飲む予定と聞いていたので、いったん中に入り、主人に声をかける。その後、主人が出てくるまで私は再びバルコニー、スティーブはお隣さんとの壁に腰かけて、という感じで世間話。

そしたらそこへ、コーギーを散歩させるお姉さんが。愛想のいいコーギーでなんだかスティーブのこと気に入ったらしい。それでしばらく初めまして、というような話をしていたんだけど、お姉さんも同じ通りに住んでるらしい。私らはちょうど通りの真ん中ぐらいに住んでいるんだけど、お姉さんは先の三差路のほうに住んでいるらしい。

そのお姉さんが、「5月に鯉のぼりを見たわよ。あなた日本人なの?」と聞いてきてびっくり。鯉のぼりを知っている人がこんなことろに住んでいるなんて思いもしなかったから。

「そうなの。うちに息子がいてね。私の両親が買ってくれたんだけど、ここ数年出してなかったのよね。今年こそはと思って飾ったのよ。なんで鯉のぼりなんて知ってんの?」

「日本にね、住んでたことがあるのよ~ 茨城県。高校の時の交換留学生プログラムでね。もう日本語ほとんど忘れちゃったけど。」

と言いつつ、覚えてる日本語の発音が滑らかなお姉さん。

鯉のぼりが話のネタになるなんて。それで新しくお知り合いになれたわよ。鯉のぼりを贈ってくれた両親、ありがとう。ってこの先親しく交流するか、というとそういうわけじゃないけど。これがその鯉のぼり。

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私らの住んでる通りはいろいろドラマもあるけど(盗難があったり、DVで警察が呼ばれたり、売春の摘発もやってたな)、こんな風に気軽にご近所さんと知り合いになれるのはいいな、と思う。ドラマのある通りだけど、捨てたもんじゃないのだ。

それにしても暑いわ。外は43.8度、と携帯にでている。昨日の晩も大して気温が下がることはなかったな。しばらく外で夕涼み、なんてありえないわ。だからといって別にビールを控える理由はないので、暑いことだし、さて、一本開けましょうかね。


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