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赤い太陽にコヨーテ

アリゾナ州なんかに行くと、赤い月を背景にコヨーテが吠えてる絵がデザインになってるタイルだったりポスターだったりタペストリーだったり見かけるんだけど。。。

なんと!私の住んでるようなロサンゼルスの田舎でもこんなことが起こってしまった。

まず、赤い太陽。

裏山のAngeles National Forest の山火事がまったく鎮火することなくさらに広がり、うちの辺り一帯は煙が充満し、灰が大気をふわふわと舞っている。煙のせいで太陽の光が、日の出と夕方にはオレンジになり、昼間は赤くなる。このセピア色の写真はフィルターをかけたものじゃなく、いつもの通りに携帯のカメラで太陽を撮ってみたもの。今、私の周りの世界はこんな色をしている。

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そして2日前、夕飯の後に近所の散歩に行ったら、うちからすぐの大きな通りを越えたところで野良犬がいるなんて。。。と思ったらコヨーテだった!!

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この辺にも最近コヨーテが出没する、というのは主人からもご近所さんからも聞いていたけど、そして確かにこの少し先で大きな道を渡っていく二匹を目撃したこともあったけど、自分の散歩道に出没するというのは私の想像からかなりかけ離れていた。ちなみにこの道は息子ちゃんが小学校に行くときに通る道でもある。今は自宅学習だけど。

なんだかんだいって、もう10年以上慢性的な干ばつで、山の方では獲物が少なくなってきているのかもしれない。それに住宅が山の裾を這うように少しづつだけど、確実に上がってきていて、人間の生活が動物の生活を侵略している、というのは目に見える事実。

うちの辺りでも、6-7年ぐらい前から、鷹の一種であるペレグリン・ファルコン(Peregrine Falcon)を見かけるようになった。高い木の下を通った時に上から鳥の羽が舞い降りてきたりしたら、木の上のほうでペレグリン・ファルコンが小鳥を食事中だったりとか。これももしかしたら干ばつと人間の生活が動物の生活の場に侵入してくることで獲物が減っているからなのかもしれない。日高敏隆氏が「自然がすごいのではなく、人間がすさまじい」ということを書いていたのを改めて反芻する。

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