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星占いは未だに天動説? 〜ヘリオセントリック占星術〜

今日は西洋占星術、ヘリオセントリックについて。

通常の西洋占星術では今も天動説、太陽が地球のまわりを回っている説が採用されているのをご存知ですか?

現代に生きる私たちは、太陽のまわりを地球が回っているのだと知っていますが、
地動説がコペルニクスにより提唱されたのは1500年台、世間的に認められたのは1800年台のことです。
それに比べ、西洋占星術は紀元前から存在したため、天動説をがっちり組み込んだまま発展してきたんですね。

じゃあ西洋占星術は根本的に間違ってるんじゃないの?それじゃ当たるわけないじゃん、と思う人もいるかもしれません。
私もそう思ってました。

しかし、西洋占星術とは人がもつ全体的な資質などについて天体などのシンボルを使って考えていく体系ですから、そもそも当たる当たらないという矮小化された占いに使うのはあまり良い使い方とは言えません。
具体的、現実的に起こることを読むのではなく潜在的資質を読んでいくものなのです。
とはいえ人間は自分の資質から強い影響を当然受けているので、現実的に″当たる″ということも起きてくるわけですが。

資質をシンボリックに読んでいくのであれば、天動説を未だに採用していても使い物にはなるんです。
実際私たちが住んでいるのは地球で、そこから見ると太陽が動いているように見えるのは変わりませんしね。

とは言え天動説は誤りではあるわけで、ある意味、すごく人間的な自己中心的な見方とも言えます。
近代的な、自由で個人主義の考え方からするとハマっているとも言えますが、
その考えを突き詰めていった結果が現代社会だとすると、その逆側の発想をいれていった方がいいと思うんですね。
自分を世界の中心とみなす考え方から、自分は宇宙の一部だとする考え方へ、です。

それを実現できる占星術の手法がヘリオセントリック占星術です。
従来の西洋占星術はジオセントリック(地球中心)。
ヘリオは英語で太陽という意味で、ヘリオがセンター(中心)ということです。
ジオはgeography(地理)とかにも入っている通り、地球のことです。

さて、ここで従来のホロスコープを見てみます。
http://www.horoscope-tarot.netから拝借)

ジオセントリック ホロスコープ

天秤座(♎︎)のところに太陽(◉)がありますね。
これは円の中心が地球で、そこから月や太陽やその他惑星を同じように「動く天体」として見ているということです。
円の中心には見えない地球があります。

それに対して、次はヘリオセントリックのチャート。(https://www.astro.com/horoscopes/jaから拝借

ヘリオセントリック ホロスコープ

こんな感じ。円の中心が太陽になっています。

じゃあホロスコープ上の太陽はどこにいったのかといえば、ちょうど反対側。
牡羊座(♈︎)のところに♀を反対にしたマークがありますね、それが地球です。
これをヘリオセントリックにおける「地球星座」と呼びます。
太陽から地球を見ると星座という位置はちょうど反対になります。

つまり、従来の12星座(太陽星座)で
牡羊座だった人は、「地球星座」は天秤座になります。
牡羊座の人⇄天秤座
牡牛座の人⇄蠍座
双子座の人⇄射手座
蟹座の人⇄山羊座
獅子座の人⇄水瓶座
乙女座の人⇄魚座
という関係性になります。

水星、金星も地球中心の時とは位置が変わってしまいます。
逆に天王星〜冥王星の超個人的な天体は位置があまり変わりません。
これらの天体は地球中心の時から、宇宙的、超大的な意味のある天体ですからさもありなんという感じですね。

社会でどうやってサバイバルするか、恋愛や人間関係など細々とした個人的なことを見ていくには従来のジオセントリックの方が見やすいですが、
今回の人生で自分は何を果たすべきか?宇宙からすれば自分にはどんな役割があるのか?
といったことを見たいならヘリオセントリックの方が適切です。

ジオセントリックを否定するわけではなく、両方使うとバランスよく見ることができます。
何も使わないよりはジオセントリックを使った方が人は全体的に考えることが出来るようになりますし、
ジオセントリックのみを使うよりもジオセントリック+ヘリオセントリックの両刀使いになるとさらに全体性を獲得することができます。

例えば、太陽星座が天秤座の人は、地球星座である牡羊座を発達させていくことで、本当のバランスの良さに近づいていきます。
一般的な天秤座のイメージとしてはバランス感覚抜群の社交家、という感じですが、
地球星座の牡羊座が発達した人は人付き合いをあまりしなくなったりします。
いちいち他人の意見を聞かなくても自分で決めていけるようになるため、社交の必要性が薄れていくんですね。

天秤座が地上で実りを実らせ、それを収穫していく人であることには変わりないのですが、そのアイディアの源流がどこにあるかが変わってきます。

地球星座の牡羊を発達させていない天秤座→既にあるアイディアや他人のコピーをすることで成果を出す
地球星座の牡羊が発達している天秤座→自分と宇宙的なものとの繋がりの中から新規のアイディアを生み出し成果を出す

結構違いがありますよね。
世の中にあるものは模倣品だらけです。
他人と関わることでアイディアを得るというのは結局のところ、偏ったものを得るに過ぎなかったりもします。
牡羊座を発達させた天秤座はそこから脱却するのです。

ヘリオセントリック、いかがでしたでしょうか?
個性の囚われから脱却するのに役立つと思いますよ。

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今後も占いメインで色々書いていくつもりです。
ややマニアックな範囲ばかり書いていて基本の部分を書けてないのでそのうちやろうと思います。

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