人間を超える土星以遠の天体たち 〜トランスサタニアン占星術〜

今日はトランスサタニアン占星術について解説していきます。

サタニアンは土星を表しています。
土星は英語でsaturn(サターン)。なんでサタニアンになってるのかはよくわからないです。
占い界の造語かな?

トランスサタニアンとは土星よりさらに遠い天体である天王星、海王星、冥王星のことを指しています。
天王星の発見は1781年
海王星の発見は1846年
冥王星の発見は1930年
とされています。
冥王星はまだ発見から100年経ってません。

占星術は紀元前から存在する歴史ある体系のため、
これら3つの天体を含まない土星までの7天体のみを使用する占星術がずっとオーソドックスだったんですね。

海王星と冥王星は夜空を見上げても肉眼で見ることはできません。遠すぎて暗すぎて見えない。
天王星は肉眼でギリ見えるか見えないかの微妙なライン。夜空でハッキリ目立つわけではない。

昔は今と違って望遠鏡などの機械もありませんから、夜空を見上げて肉眼で見えるかどうかは重要だったでしょう。
これが古典的占星術で土星までの7天体が採用されてきた理由だと思います。

しかしここ数百年で天王星、海王星、冥王星の3つの惑星が太陽系として発見され、
占星術がそれを体系の中に組み込んだのです。

現代の占星術ではだいたい天王星〜冥王星は入ってきますから、大々的にトランスサタニアン!と言わなくても、ホロスコープの中には普通に入ってきますし、現代の占い師ならチェックしてる人がほとんどだと思います。

ですからトランスサタニアン占星術とは、新しい惑星である天王星、海王星、冥王星を含んだ現代の西洋占星術のことと言っていいでしょう。

天王星の年齢域は71〜84才
海王星は85才〜死まで
冥王星は死後を表すと言われています。

71才となると通常、現役は引退している年齢になりますね。
天王星は隠居老人、海王星はボケ老人的なイメージがあります。
それは世俗の価値観、社会、物質的世界からはもう距離をとっている時期です。
それを可哀想だとか何だとか言うのは現世主義、物質主義的なものの見方に偏りすぎているように思います。
逆にその時期の人が物質、世俗社会で何かやろうとすると老害になる可能性が高いので注意が必要です。
政治家には高齢の方が多いですが、政治家という職業の特性から言っても、定年をキッチリ設けた方が良さそうです。

ここで先日解説したヘリオセントリックのチャートを引っ張り出してみます。

(上)天動説 (下)地動説 のホロスコープ

これは同じ人物のホロスコープで、上がジオセントリックver.、下がヘリオセントリックver.です。

金星♀や火星♂などの位置が大きく変わっている一方で、
土星以降の天体はほとんど位置が同じなのがわかるでしょうか?
ヘリオセントリックは個人や地球的なものの見方から離れた、宇宙的なものだと書きました。
土星以降はそもそも超個人的で宇宙的な意味合いのある天体ですから、
地球中心に見ても、太陽中心に見ても、さほど変わらないんですね。
こうやって比較してみると面白いです。

ここからは本当は各天体とサインの組み合わせ解説をしていきたいところですが、
なんせ12×3=36個もあって多いので今回は割愛させてもらいますm(_ _)m

ヘリオセントリックとトランスサタニアンを使用することで
狭い観点から離れ、本来の自分を取り戻しやすくなると思います。

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