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愛ってすごい

このまえ「愛ってすごい」と思った事件があったので書いておく。

わたしと友人とその彼女、3人で飲みにいった。彼女とわたしは初対面。めちゃくちゃかわいくてホワホワした天然系。お店がカウンターしか空いてなくて、私→友人→その彼女という順番で座った。友人と私が仕事の話をすると、彼女には何のことだかわからない。なので「これこれこうでね...」彼女に優しく解説する友人。「そうなんだ〜!」と聞く彼女。美しい光景だ...

とやって話し込んでいたとき、突然彼女さんが「あああああ!!」と叫んだ。何事かと思ったら、

「すごーい!!!◯◯くん、喉仏がないよ?!」

と友人の喉もとを見て驚愕している。あっ確かにそう言われてみると..?!普通の人より喉仏がないようだ。

「わたしへんなところ気づいちゃうんです!」

と言っている。

か...かわいい...。わたしは関係ない話に夢中になっていて、実際に隣でしゃべっている友人の目が3つになって腕が三本になってもきっと気付かない。だが彼女は自分に関係のない話をしている彼を、すごい解像度で見ているのだ。もう8Kぐらいの。その人が自分に何かをしてくれるから向き合うんじゃなくて、その人が存在するだけで穴があくほど見つめている。これを愛と呼ばずして何と呼べばいいのか。女の人の愛というのはすごいものだ。わたしもいつかこうやってすごい解像度で誰かに愛してもらえるんだろうかと考えると全く自信がない。

その後、彼女は「イヤリングなくしちゃった(泣)」と言って彼とイヤリングを探しに夜の街に消えていった...。どうだろう。エンディングまで完璧だ。これがすさまじいまでの女子力。スカウターが壊れた。彼女として100点満点中5億点ぐらいの女性である。すごいものを見た。まるで宮本武蔵に会ったような気分だった。


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