こどもの頃何して遊んでた?
この前、一人で道路標識に登って遊んでる男子小学生がいた。ポールはつるつるしていて滑り落ちるのに、何度も何度も繰り返しチャレンジしている。これをもし大人がやってたら完全にキチ◯イだ。他の日には一人で階段でボールを上段に投げては落ちてくるのを繰り返す永久機関を楽しむ小学生を見た。いつもなら「小学生ってバカだな〜」と思って通り過ぎるところだが、ひたむきな彼らの姿はなんだか胸を打つものがあった。なぜならちょっと知恵がついてくると、こういう「生産性ゼロ」な遊びをしなくなるものだからだ。メディアで情報を得たり、コンテンツを消費すること、性欲・食欲・名誉欲などに「価値」を見いだすようになっていく。しかし、自らの能力を研鑽していくうちにだんだん無条件な幸せを味わうことが減るというのも良くある話しだ。
とすると、もしやこの生産性ゼロ遊びが幸せに至る鍵なのではないか?もはや記憶の彼方にある非生産的遊びをすることによって、はじけるような幸せを手にいれられるかも。
ということで、知人をつかまえて「こどものころに夢中でやっていた生産性ゼロの遊びはなにか」と聞いてみた。
1. みちま(女子大生・東京出身):エスカレーターの人が乗るところに図書館から借りた本を3冊素早く並べて、上の階まで運ぶゲーム。上の階では友人が待ち構えていて本を受け取る。
2. アンディ(編集者・大分出身):小学校からの帰宅途中にある用水路に平たい板を投げ込む。用水路を流れていく板を追いかけ、ひたすら石をぶつける。なかなか板は沈まない。沈むまでがんばって、沈むのを見届けて家に帰る。これを毎日やっていた。
3. まゆみー(美人・神奈川県出身):港に上げられた魚の口から空気を入れて魚の腹をふくらませる。
4. わたし(ライター・宮城県出身):水風船を屋根の上に放り投げて、その風船が屋根を転がり落ちてなおかつ割れないように慎重にキャッチするゲームが流行。チューブ型のヤマトノリの蓋上部が凹んでいて、ノリを詰めて固めたものをお金だってことにしていた。小学校の床が木でできていて、穴が開いていたので、その穴に入れることを「貯金」と言って、大人になったら引き出そうと思っていた。
5.大原氏(デザイナー・神奈川県出身):映画「極道の妻たち」のCMで、「なに?!三代が、死んだ?!」というセリフの後にヤクザが横並びで歩くシーンをテレビで見た友人が、「スゴイもんを見た」と学校で話したところ男子小学生のあいだで大ブームに。誰かが「なに?!三代が、死んだ?!」と言うたびに、「デン、デデデデン」というBGMを口ずさみながら横並びでヤクザ歩きを始めるムーブメントがしばらく続いた。だが誰も本編を見たものはいない。ちなみにこれです→ https://www.youtube.com/watch?v=ITrmTFSZBmY
6.こいけ(映画関係・長野県出身): 1.「直線登下校」他人の家があろうが田畑があろうが自宅から学校まで突っ切って直線でエクストリーム通学する。服が汚れる。2.「妄想探偵」夢に出てきた幻の巨大魚の居場所とか水晶の採れる山のありかを近所の年寄りとかに聴いてまわる。
7.前田紀至子(美女・和歌山県出身):りぼんとかの漫画誌を適当に摘んで、摘んだボリュームでそれが何ページあるか当てるゲームを一人でずっとしてた
8.平山昌尚(アーティスト):どんぐりを大量に拾ってすべり台の上から一気にころがしたり結露した窓の水滴の流れをただ見る
9.ノアロー(プログラマ):廊下のかべを両手両足をつっぱって天井まで登ってた。というかほぼ空中に住んでた。
10.塚田ありな(ライター・東京都出身):「気功ボール」っていう目に見えない想像上のボールを2人でキャッチし合うスピリチュアルゲームがブームになった。
11.ぐっさん(ブックディレクター・宮城県出身):ペットボトルの三ツ矢サイダーをひたすらキャップで飲むというのを1年くらいやってた
12.みきさん(女子大生):小学生の時に道端にある草を片っ端から食べていた。笹の葉が意外と美味しい。レモンっぽい爽やかさがあるというか・・・パンダが主食にしている理由がわかります。
13.くしけん(クズ・青森県出身):家の倉庫の柱に果物ナイフを投げて忍者ごっこをしていた。倉庫が暗かったので忍者感が高まった。雪国だったのでつららを落とした。
14.ただひ(アーティスト・香川県出身):アリを牛乳瓶に入れて眺める。
15.ふじも(プログラマ・佐賀県出身):秘密基地をいっぱい作った。その基地のなかで飯盒で米を炊いていた。
16.めとめ(ミュージシャン・大阪府出身):ドラゴンが好きすぎて、自分の肩にこどもドラゴンが乗っているという設定で暮らしていた
17.ssuge(大学教員・東京都出身):小学生の頃、解き終わったテストの裏(白紙)に、ひたすら2進数を「0→0、1→1、10→2、11→3、100→4」みたいに延々と書き続けていくのにハマっていた。知ってる数字だけで知らない世界を見ているようだった。あとはクラスの友達と次元論の話してた。1次元は線だけの世界でヤバい!!!0次元は点!!!!!!みたいなことで興奮してた。
18.いいみお(メディアアーティスト・長野県出身):地図を書いていた
19.ナカムラムダ(ビジネスマン):ドラえもんを描く人になりたくて、ひたすらドラえもんだけを描いていた
20.森翔太(タレント・鳥取県出身):小学4年生のころ、道に落ちている虫の死骸をひたすら集めて、庭につまようじで墓をつくってあげていた。本気で世界を救おうとしていたので、まずは虫を弔うことで、そうしてた(ぽい)です。。いまは平気で部屋の虫をやっつけてしまう大人になってしまいました、、
追記していきたいと思ってるので、他にもなにかありましたらお教え下さい!!
齋藤
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