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アメリカではネイルサロンに行くべし

爪がボロボロになったのでネイルサロンに行った。アメリカのネイルサロンはレベルが高い。値段はマニキュア2000円、ジェルネイルは4000円くらいだが、無料で落としてくれるし甘皮処理も全部入っているのでオトクである。しかも仕事が早くてめちゃくちゃ正確。NYで適当に入ったネイルサロンも、LAで適当に入ったネイルサロンもすごく上手だった。日本では海外では考えられないくらい美味しい寿司が食べられるし、イギリスで食べるフィッシュ&チップスは美味しい。それと同じで、アメリカに来たらネイルサロンに行くべきだ。予約してなくても飛び込めばだいたいいけます。

わたしが行ったネイルサロンはLAの海側にある高級住宅街エリアにあった。施術を受けている人全員から「生活の余裕」がにじみ出ている。わたしは店に飛び込み、「マニキュアとペディキュア」を頼んだ。壁にマニキュアがずらりと並んでいて、「好きな色をもってこい」と言う。わたしの担当になったのはベトナム人の女性だった。よく笑って人懐こい。「わたしたちの顔がにているってボスが言ってるわ」と言って笑った。たしかに似ている。

椅子に座り、足をボウルに突っ込む。ネイルを落として甘皮ケアをしてマッサージまでする。足と手を担当するのは違う人。全部で1時間半くらい。

向かい側の椅子に、10歳ぐらいの女の子、14歳ぐらいの女の子、そのお母さんが座った。下の女の子はショッキングピンクの写真がプリントされた黒いスパッツにトレーナー、お姉ちゃんはパーカーにショートパンツといかにもLAっ子だ。手慣れた様子で、マニキュアのサービスを受けている。こんな子供のうちからネイルサロンで奉仕される体験を味わうなんて...。裕福な人が住むエリアには裕福な人しかいないし、貧しい人が住むエリアには貧しい人しかいない。こういう人たちが子どもの頃からビジネスクラスとか乗っているんである。きいい悔しい。

そうしているうちに、女の子が叫びながら店内に乱入してきた。女の子は17歳ぐらい?ワンピースに身を包んで、一見普通だが、精神に疾患があるらしく、叫んで足を踏み鳴らすなどの行動をしていて、お母さんがぴったりくっついている。女の子は「ネイルサロンだ!!わたし、来たことないんだ!」と言って飛び跳ね、椅子の1つに座り、ボウルに足を突っ込んだ。お母さんが「まあまあやめなさい」と言って女の子を優しく店外に連れて行った。

わたしの爪は見事なカリフォルニア色になりました。

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