映画「ジョーカー」にオラすげえガッカリしたぞ
オッス!オラ、日本で大ヒット中の映画「ジョーカー」を見たぞ!
その結果...
「10になったのは1と2と3と4を足したからでーす」みたいな短絡的な映画でオラ正直ガッカリだぞ!
そもそもハングオーバーの監督に期待したのが間違いだったぞ!
ということで、オラダークナイトで記憶を止めておくことにしたぞ!
あと精神疾患の扱いが根本的に間違ってるぞ!十点(100点満点で)!
評価されてるのはトゥルーエンドのおかげなのかもしれないが「だから何なんだよつまんねー物見せやがって」というお気持ちになってしまう、、
オッ、ロッテントマトでも評論家の評価全然低いじゃねーか!!誰だよ褒めてんのは!!
公式のあらすじ:
「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる<悪のカリスマ>ジョーカーに変貌したのか? 切なくも衝撃の真実が明かされる!
ハアア〜〜〜〜?!?!!??!?!
切なくも衝撃
いかにも代理店が考えたようなコピーだぜ...
ぜんっっぜん切なくもねーし衝撃でもねーから!!!!!!!!!!このハゲー!!(突然の豊田真由子議員)
〜ここからネタバレ〜
まず前提としてゴッサムシティはめちゃくちゃ治安が悪い。絶望団地の比じゃないくらいマジモンで治安が悪いところだ。汚職がはびこり失業率も絶望的で市民は全員絶望中。そこでジョーカーがなんか知らんが悪者として暴れてますます市民を苦しめ、バットマンがヒーローとして現れて市民を救って感謝されまくりというのがバットマン世界の前提にあるわけやね。
で、クリストファー・ノーランが監督した「ダークナイト」でヒース・レジャーが演じたジョーカーが凄まじい迫力だったわけよ。とにかく不条理。人を殺したりビルを爆破したりして狂ったように笑う。そんなジョーカーがめちゃくちゃ怖くて、ヒース・レジャーが突然死したのもあまりにも迫真に迫りすぎていたジョーカー役のせいでは...?とか囁かれていた。それくらいすごかった。これな。ノーランがCG嫌いなので全部実写だそうです。
そんで今回はそんな「ジョーカー」が「できるまで」を描くって宣伝されてたわけやけど、別にどの「バットマン」世界とも繋がってなくて、あくまで独立した物語として描かれているわけね。
で、本作でのアーサーは雇われピエロとして働きながら、精神疾患を持ってて(病名言ってたっけ?)7種類の強い薬を飲んでおり、市の指定したセラピストのところに通わされている。
アーサーは「全然関係ない場面でめちゃくちゃ笑ってしまう」という神経性の疾患を患っていて、「私は病気です」というカードを持ち歩いて、「うわあこいつこええ」と思われた時にはそのカードを出して見せるようにしている。
アーサーは職場でも浮いてて、「あいつ気持ち悪いよな」と言われながら働いているのだが、ある日真面目に働いているところをキッズに襲われて看板を奪われてボッコボコのオヤジ狩りに遭う。そんで同僚が頼んでもないのに「自分の身は自分で守れ」って銃をくれる。アーサーはキッズにもやられっぱなしなほど暴力についてはからっきしで、銃の扱い方も知らず家で試し打ちしてビビり散らかす始末。
そんで家には病気の母親がいて、老老介護みたいな感じで一人息子のアーサーが看護している。
真面目に頑張るアーサーだが、いろいろ理不尽なことが重なってクビになる。ピエロ姿のまま、絶望しながら乗っていた地下鉄に同乗していた金持ちリーマン(つまりアーサーと逆の存在)が酔っ払ってクダを巻いていて、突然笑う発作が出てしまったアーサーに絡んでくる。最初は怯えていたアーサーだが、逆上して持っていた銃の引き金を引いてしまい、リーマン3人をブチ殺す結果に。しかし捕まらず、「ピエロがエリートを殺害」と大ニュースになり、同じく絶望していた市民たちが「金持ちを殺せ」とピエロの扮装をしてデモやテロを起こすようになってしまう。
最初は戸惑っていたアーサーだが、マスコミでデモが盛大的に取り上げられるのを見てだんだん調子こいてくる。
「今までは透明人間のようだった俺、、そんな俺のやったことで世間が動いた!俺ってすげえんじゃね?!」
とじわじわ無敵の人になってくるところにいまの不安定な世間が扇動されてしまうのでは?みたいな危惧がされてて、「ダークナイト」で銃乱射が起こった州ではたしか「ジョーカー」が上映禁止になったりしてる。
そんな中、市の財政縮小によりセラピーが突然打ち切られる。それによって薬も出なくなる。セラピストは毎回オウムのように「今週はどうだった?」と言ってくるばかりで、アーサーは最後には「お前は俺の言うことなど一度も聞いたことがない。一度もだ。」って切れてました。まあ荒れてる市の福利厚生なんてそんなもんだから、、
アーサーはコメディアン志望でギャグをノートにメモっているのだが、ここでいいこと言ってましたね。
「普通の人は、僕らがまるで病気を持ってないように振る舞うことを期待している」
って。そうなんですよね。わかってんじゃん。そうなんですよ。精神疾患って、「気の持ちよう」みたいな扱いされることが多くって、
「いやそんな気合で治ってたら病院いらねえから」
といつも水掛け論になるわけですが、それでも社会的に精神疾患の人が受け入れられるのかというとそうではない。精神が健康か/健康でなければ人前から消えろ みたいな扱いを受けてしまうんですよ、、別に理由なく笑ったっていいじゃん、、
後に描かれるのだが、アーサーは幼い頃にひどい虐待を受けていたんですよね。そんで別に直接示唆されるわけじゃないんだけど、「こんな目に遭ったら精神疾患になっても仕方ないわね」みたいな雰囲気になるんですよ。嫌だったなー。そこが特にいやだった。
1+2+3+4が10になるわけじゃないから人間って。
むしろ理由もなく絶望する苦しみってのもあるから。
「あんなにみんなに愛されてたのに、、」みたいな芸能人とかが突然自殺したりするじゃないですか。そんなの、抱えてる苦しみなんか本人にしかわからない。0だって死にたくなるくらい絶望することだってある。それが精神疾患と呼ばれてるやつだから。理由なんてないから。
あと市の財政縮小で主人公の精神疾患の薬が打ち切られて、それが「無敵の人」になる伏線みたいに描かれてるんですけど、ほんとにそんなことされたら、7つも強い薬飲んでる人だったら、そもそも人間と会話することもできなくなるんじゃない?
妄想と現実の区別がつかなくなる=病気のせいみたいなのが、生まれた時から狂ってる=ジョーカーだと思ってたファンとしては「ハア?!」みたいなお気持ちになっちまったんですよ、、
なんか全部に謎の理由つけられて、それが精神疾患のせいだみたいに描写されてる印象で「いやそーじゃねーだろ患者バカにしてんの」と思いました、、
今の世界のポンコツ政治と不況、それに対する不満の爆発。
わかるよ。すげーわかる。この政府がすごい!にノミネートされそうな2019年の日本に住んでるからな。
でも、その根源に「こんなに不幸なことがありました」って個人的な体験を積み重ねていくの違くない?
ゴッサムシティの治安が悪すぎで汚職当たり前、それで社会が荒れていく、その犠牲者、みたいなことも描かれないし、、
マスクかぶった大衆の蜂起といえばウォシャウスキー姉妹が脚本書いた「V for Vendetta」を思い出すのですが、見て見て!こっちの方が断然かっこよくね?
■トゥルーエンドの話
で、トゥルーエンドってやつだ。
・最後にあの人を殺したのが真のジョーカーで、ホアキンが演じていたのは本当に道化
・全部病院にいたホアキンの妄想
というのが(特に後者?)がトゥルーエンドって言われている。
「そうだったのか、、この映画、、すげえ、、!深え、、!」
ってなるかよボケ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2時間もつまんねーもの見せやがって!!!!って怒りだけが増すよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
フオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちくしょーこんな映画に2時間も取られて、、追いハイロー(4回目)するべきだったぜ、、
確かにホアキンのダイエットはすごかったが、そんなにダイエットみたいならダイエットリアリティショーでも見てろって話やろがい、、
ということで、ツイッターでは絶賛されていたジョーカーでしたが全然乗れなくてハイロー見ればよかったなあと後悔して帰ってきたという話でした。以上でーす
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