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がん余命宣告から転移が消えるまで〜泣いて笑って挑戦した日々〜#1

「原因は探さなくてもいいですよ。今までよく頑張りましたね。」

乳がんが見つかった後、出会った鍼治療の先生にかけられた言葉。

涙が止まらなかった。

「私はこんなにも頑張っていたんだ。」
「誰かに認めて欲しかったんだ。」
「もう頑張らなくていいんだ。」

こんな思いが溢れ出しました。

初めまして、元歯科衛生士のKINAKOです。
今はすっかり元気になっていますが、
当時を思い出すと胸がチクリとします。

私は、歯科医院につとめていましたが、西洋医学よりは東洋医学や自然療法に興味がありました。
風邪をひいたら、プロポリスを喉に垂らしたり、葛根湯飲んだり
アロマオイルをかいだりしていたのです。

そんな私だったので、抗がん剤やホルモン療法に頼らず
自然療法や潜在意識の力を使ってがんを治すことにしました。
(痛いのとつらいのが大の苦手。)
もちろん家族は大反対(汗)
そんなガンを乗り越えた日々と家族の物語を綴っていきたいな〜と思います。


2014年10月 右乳がん 肺と骨に転移 余命1.5年
当時46歳、パートナーと高校1年生の娘と猫の3人と1匹暮らし

娘に話した時のことは今でもはっきり覚えています。
2人で泣き続けました。
実は前年に元夫を亡くしていたので、娘にとっては両親2人ともいなくなってしまうかもしれないという不安と悲しみが大きかったのだと思います。

この時を最後に娘の前では絶対に泣かないと心に誓いました。
その代わり、パートナーの前では毎日泣いてました。
娘に聞かれないようお風呂場で。

優しく話を聞いてくれるパートナーに対して、
「もう私は死ぬんだから別れてくれ」と
毎日泣きながら懇願していました。
それでも文句も言わず、一緒に泣いてくれ、慰め、今でも一緒にいます。

私だったら「もう、うざい!死にたきゃ死ねば!」
とか言って突き放してそうなものだ(笑)

神。


そうやって2ヶ月くらいは「死ぬ恐怖」と戦っていました。
これからどうしようか?
あと1年半しかない。
娘は高校生。
まだ自立していない。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。

たくさんたくさん考えて、

「手術も抗がん剤もしない」宣言!


やっぱり自分で治したい。
抗がん剤なんて嫌だ。元気な細胞まで死んじゃうじゃん。
絶対道はあるはず。
見つけてみせる。
後悔したくない。
自分で選択するんだ。

そんな私の思いを
家族に宣言しました。

娘は「ママが決めたことだったら応援するよ」(なんて、できた娘!)
私の母は泣いて反対。
パートナーは「???」。

私は一度決めたら突っ走る性格。
なんかの本でがんになる人は頑固って書いてあったけど
確かに私は頑固かも。
けど頑固な人が全員がんになってないから
これは間違いだよ。

そんなこんなで手術も抗がん剤もしなくていい病院探しを始めます。
今思えば、
「はあ?そんな病院あるわけないじゃん」とわかります。
病院は病気を治すところなんだから。
でもその時はなぜかそんな病院がある気がしたんです。

で、出会ったのが前出の鍼治療と漢方薬治療をやってる内科の病院。
鍼治療は最初の1回だけで、あとは漢方薬を処方してくれました。

漢方薬を30分くらい煮出すのですが、
家中が漢方のにおいで充満してるのが
なんか効きそうで。

次に行った病院は、がんにはビタミンc注射がいいと聞いて、
自費診療でビタミンc注射を行っている病院です。
自宅から1時間かけて行ったのに、
先生から「ちゃんと治療をしないとダメだよ!」
と叱られ、大学病院の紹介状を渡される。


帰り道はがっかりしすぎてよく覚えてないくらい。

大学病院か、、、、
絶対治療するじゃん、、、、
手術と抗がん剤、ホルモン治療、放射線治療とかのフルセットじゃん、、、
う〜ん、行こうか、ドタキャンしようか、、、


とりあえず、行った。
そしたら

めちゃくちゃいい先生だった!

ちゃんと私の話を真剣に聞いてくれて、

仏様みたいなやさしい眼差しで
「手術したくないんだね。抗がん剤も嫌なんだね。」
「わかったよ。じゃあ、がんが治ったら何したい?」

私「家族で旅行がしたいです!」
先生「いいね。旅行できるよう考えようか。」

てな感じで 終始優しさ満載で固く閉ざされた私の心も
次第に開いて行ったのです。
「この先生ならわかってくれるかも」

そこで先生が提案してくれたのが
『オンコサーミア』
がんを外側から熱をあてて増殖を抑えるものらしい

研究のため症例を集めたいみたいな。
もしかしたらがんに効くかもしれない
ということで参加することに。

なんてたって痛くないし、
パジャマ着て寝てるだけだし、
暖かくてリラックスして眠れるし。
週1回通うのは大変だけど、
看護師さんと仲良くなって
気分転換にもなって楽しい時間だった。

1年くらい通ったけど
特に変化はなし。
病院の都合で料金が高くなったので
一旦辞めることに。

この辺まで来ると
先生との信頼関係も出来上がっていていたので
「ホルモン治療やってみる?」
とのやさしいお誘いにも

「はい!」


って。

おいおい、西洋医学は嫌だとか言ってなかったっけ?
でも一応小さな抵抗はしたよ。

私「ホルモン治療やったら一生続くんですよね?それは嫌なんです!」
先生「できるかできないかやってみよ?それから考えよ?」

こんなめんどくさい患者に先生はどこまでもやさしい。

しかし、このホルモン治療が
激ヤバつらくて
高熱と頭が割れるくらいの頭痛と吐き気で
のたうちまわるほど。
1日でギブアップ、、、、です。はい。


すぐ病院に行って
中止になりました。

先生「ダメだったか〜」
と残念そう。


とりあえず、できることがなくなったので
ツムラの漢方で
経過観察に。



オンコサーミアに通いつつ
自分でできることを探し続けていた私。


そんなある日、
乳がんで、手術も治療もしないで治ったというブログに出会います。

「もしかして私も自力で治るかも!」

少しの期待が私を「生きる」ベクトルに向かわせてくれるようでした。

その女性が行った方法を全て試すことにしました。


#2に続く




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