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0059【『聞き書き、町、人、温泉、1000の言葉』旅ジャーナリストのかたあきこ】

「都会にはない雰囲気がいい、と今は多くのお客様が喜んで下さいます。ですが当時は流行であった鉄筋に建て替えるお金がなかったんでしょう。時代に取り残されていく思いを日々感じながら宿の営業を続けていた昭和40年代。『山の宿らしく自分らしく、木造の今の姿を大事に、温泉を守っていきなさい』と言ってもらったことが、この建物が残っている理由のひとつです」

のかメモ>久しぶりに「1000の言葉」を更新しました。わたしが旅取材の日常でであった素敵な言葉を紹介します。これは一軒宿の木造旅館にて。歴史あるものが残るか残らないかは、その時代を任された宿人の一瞬の判断による、と感じます。

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