ユーレイでしょ

酔って深夜零時を過ぎて帰ってきた夫が
「UMA(ユーマ)見ちゃったよ」
と大コーフンで話している。

大酔っぱらいなのだが、顔色が全く変わらない夫。

足もとはふらふらだが、赤くも青くもない顔が逆に怖い。


私は寝ていたので、手元灯だけの灯りに照らされて
「UMAだよ。絶対」
「杖をついたおばあさんが歩いていたんだよ」
「ちょっと先ね」
「こっち見たと思うんだよな。目が合った」

「そのおばあさん、垂直方向へゆっくり歩いて行ったんだよ」

「こんな夜中に歩くなんてちょっと心配と歩いて行った方向を見たら、もういないんだよ」


ひぃー!
怖いから。
もうやめてよ。

「あれは絶対UMA」
と言いながら着替えていました。


なんでUMAって言うの?
ユーレイでしょ?

と、微妙に冷めちゃう私でした。

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