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結局、薬価改定ってするの?しないの?

2年に1回が、1年に1回に

日本では医療用医薬品に、薬価と言われる公定価格がついてます。これは国が値段を決めるため、「この薬は1錠100円」と決まれば次の改定(2年後)までその価格でいくことになります。

今までは2年に1回の改定でしたが、数年前から「毎年改定するべき」と言われ続け、ついに2021年、中間年改定と言われる初の1年1回改定が行われる予定・・・でした。

ところが今回の新型コロナウイルス感染症のまん延により、「このような状況下で薬価改定をするべきではない」との意見も出て、先が見通せなくなりました。

それから様々な検討・事柄を経て、「結局やるのか、やらないのか」という最終局面を迎えてます。

そんな中、12月2日に行われた中医協 薬価専門部会において薬価調査結果の速報値で「8%の乖離率」と報告されました(下図参照)。これは100円薬価の品目が、8円を引いた92円で取引されていることになります。
国はその差額を埋めるために薬価改定を行うのですが・・・今回の「8%」という結果はあまりに大きく、にわかに信じられません。。。(とある卸が突出しているらしいですけど詳細はわかりません)

図1

医薬品卸売業連合会が、「今回のコロナ禍という異常事態において、医療機関等の経営状況などに配慮した状況」という資料も提出(下図)しましたが、どこまで影響があるか不透明です。

図2


改定すんのかい せーへんのかーい

ここからは勝手な予想になりますが・・・

おそらく、薬価改定は行われると思います。

理由は主に二つ。

1、政治的に決定したものを覆すのは非常に難しい
2、乖離率8%は大きすぎる

です。

それと・・・臨時の診療報酬改定も行われると思います。

さすがにコロナ対応で経営が傾いてしまっている医療機関への補填は最低限必要かと思います。


せん思たらすんのかーい(言いたいだけ)

池下暁人

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