見出し画像

バイクタイヤのお話

来週、バイクのタイヤを交換します。
新しいタイヤのインプレッションはまた後日。今回のお話はタイヤの交換がどういう意味を持ってるのかを振り返りながら。

バイクのタイヤって操縦性にすごく大きな影響がある。多分、どんなパーツを交換してもこんなには変わらないと思う。
同じ銘柄のタイヤを新品にするだけで驚くほどバイクがシャキッとするし、違う銘柄にすればもっと変わる。まさにバイクが別物になると言っても大袈裟ではない感じ。

今回交換するのはメッツラーのSPORTEC M9RRというタイヤ。ヴィットピレンに標準で着いていたのはM5なので、2世代(M5→M7RR→M9RR)ほど新しいタイヤだ。かつてのM5はバリバリのスポーツタイヤだったが今となってはまあ普通。タイヤの進化はすごいのだ。

バイクタイヤのカテゴリはこんな感じ(上からスポーツ度が高い)

  •  レース     公道使用NG

  •  準レース

  •  ハイグリップ   M9RR(新)

  •  スポーツ     M5(旧)

  •  ツーリング

M9RRはM5の路線を継承してさらに上のカテゴリに。ハイグリップタイヤは、夏の早朝にガチモードで峠を走っているライダー達が好んで着けているやつだ。ぼくの技量では正直そこまでの高性能は要らない。タイヤ以前にウデの問題をなんとかするべきと言うのが本当のところ。

先々週行ったスラロームマニア(BE)で、白バイ上がりの激速イントラさんが彼のZRXに着けていたタイヤはなんとツーリングタイヤだった。まったくもってショックだったがやはりバイクはまずウデなのだと再確認できた。

そうは言ってもタイヤは消耗してしまうので交換が必要。ハスクバーナのお店で相談したらM9RRが安く買えたというわけ。タイヤには人気や旬があって場合によっては安値で買えることがある。この際ウデの方は棚に上げてとりあえず目前のいい条件に飛びついた。

M9RRにはとても期待している。グリップが高いと練習時に思い切りよく飛び込める。バイクが倒れ込みやすくてハンドルが切れ込みやすいと更にいい。やっぱり怖さとの戦いなので安心感を高める要素は多い方が有り難いのだ。タイヤから伝わる感触は超絶リアルなのでちょっとしたことが心理的なハードルになっちゃう。

逆にこれでダメならどうしようとも思う。別の練習法を模索するか。実はタイヤ的にはもう選択肢はあまりなくてM9RRを他の銘柄で例えると、BridgestoneならRS10/11、Dunlopだったらα14。これ以上の性能のタイヤは競技志向が強くて普通には使いづらい領域に入っていく。その覚悟は今のところない。

先にも書いたようにZRXのイントラさんはツーリングタイヤであの超絶な走りだった。考えてみれば白バイ隊員はもっとハンデの大きい環境で走っている。タイヤはしょぼいしバイクは重い。そこで腕を磨いた人が自分のバイクに乗れば水を得た魚。

現実的には技術があればタイヤに頼らなくても大丈夫ってこと。そこに行くまでの練習で恐怖感を和らげるためにタイヤを選んでる。なんだかややこしい話だが、今できることとしてロジカルに考えた結果、来週タイヤを交換します。吉と出るか凶と出るか、乞うご期待。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?