見出し画像

家族って?

家族ってなんだろう。

家族の存在をそうやって考えたことがなかった。

だからその問いにはすごく違和感を覚えた。

常に居て当たり前だし、自分が自然体で居れて、周りに気軽になんでも相談できるのがズバリ家族なんじゃないか。

自分の場合、アスリートとしてここまで成長できているのは、当然家族のサポートがあってのことだと実感することが多い。

高校1年の夏。

左足の半月板を損傷し、前十字靭帯も伸びきってしまって歩行すら困難になってしまって手術をした。

フェンシングをすることに3年間全力で挑もうと思っていた矢先のことだったので、日常生活を送るのも困難になるとわかったときには精神的にもおかしくなった。

仮にリハビリをして復帰したとしても1年以上はかかるので日本代表になることは不可能だと医者からも周りの友達からも言われた。

自分でも半分わかっていたけど。

それでも家族だけは違って、ムカつくくらいにポジティブだった。

手術が終わった日から病室でフェンシングの動画を研究したり、試合の日程表を持ってきて、次に出る試合に向けてのモチベーションを常に高めてくれていた。

精神的に病んでいるのだから、フェンシングについては触れないというのが普通だろう。

けれど家族は、万が一フェンシングをやめることを考え始める方がよっぽど時間の無駄になるし、性格上気軽にやらせれば怪我のこと関係なしに、リハビリを乗り越えて、そこからそこそこの成績を残すと思っていたらしい。

占いみたいで怖いようだけど、現にそうなれた。

やっぱり、自分の性格を誰よりも知っている家族は、色々な物事での向き不向きを割りかし正確に判断してくれる。

両親は、よっぽど危ないことじゃない限り「自分のやりたいことならなんでもやって、満足するまでやれ」って言ってくれる。

そして、毎日栄養バランンスの良い食事が食卓に並べられて、どこかを痛めればマッサージとかアイシングをしてくれる。

当たり前じゃないことを当たり前にしてくれたり言ってくれたりするのは、本当に幸せなことだと思う。

自分の生活をこの上なく充実させてくれて、自分の夢をできる限りサポートしてくれる掛け替えのない存在、自分が無理をしてでも助けてあげたいと思う存在。

それが家族。

でも自分にとっての家族って血縁関係を持つ両親と兄弟だけじゃなくて、親戚とか応援してくれる人たち、友達もそうだと思っている。

自分が常にその人たちから刺激を受けて成長し、支えてもらっているから。

そんなオリンピックに出たいって言ってもバカにしないで応援してくれる家族(みんな)に、2020年、その先の2024年にも最高のプレゼントを贈ることができるように死ぬ気で頑張る。

いつもありがとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?