見出し画像

アスコン裏話

この度は本戦出場のお祝いで沢山のメッセージを寄せていただきありがとうございました!

100選に選ばれることがなければ書くつもりはなかったんですが、自分のための忘備録も兼ねてアスコン裏話書いてみます。

そこそこ長くなると思うんで、交通機関や病院など時間余らせとる待ち時間の暇つぶし程度に目を通していただければ幸いです。

ほな行くで!

参加しようと思った理由

率直に言えば、自分の実力がどの程度まで通用するんか測りたいと思ったから!

前からアスコンに興味はあったんですが、昨年度はまだまだ力不足を実感していたんで参加を見送らせてもらいました。

Twitterやゲームのオンラインでの人付き合いも、どのようにどこまで接して良いんかイマイチ分からんかったしね…(^^;

昨年度のアスコンを見合わせてからは、この一年間色々と遊びながらカメラを回したもんです。

人物の動きや表情を撮るのが特に好きなんで、静物+人物や、風景の中の人物、スナップ写真風、2垢で絡みありの写真など、練習も兼ねて経験を積むために色々楽しみながら撮りました。

画像1

フィルターやフォーカスの機能の使い方、構図や世界観を創るセンスなど、今年の自分の実力が少なくとも予選を通過できたほどであるんは素直に嬉しいです。

ドレア

公式のマイコーデコレクション海賊ドレアに投稿したもんで、頭と眼帯だけオフにしてそのまんま使用しました。

画像2

コルセアバンダナと眼帯脱げはなんだかオフの日っぽい感じでそのままいけるんちゃうかと思い決定!

普段から愛用しているドレアを使いたかった…と言やぁ聞こえはええですが、正直なところ新調する気力と予算がなかったんです…。

公式に投稿した天使&海賊ドレア代や普段使いのための装備品代とかね、ぶっ飛んですっからかんなんすよお財布が(´;ω;`)

普段から愛用しているドレア枠も満杯で消したくないしコーデ枠追加する課金すんのもしんどいしな!庶民ですから…(´;ω;`)

とにかく、公式の企画に投稿したドレアほぼそのままやけど、せっかく作ったしもったいない精神!であれになりました。

イメージ構想

主役のドレアも決定したんで、それに合う世界観を考えます。

海賊ドレアで作ったっちゃあ作ったやつやけど、海賊としてではなく別のイメージで撮ろうと思いました。

シリアス、ダーク、ソフト、コミカル、儚い幻想感…決定したドレアを着たモデルの魅力を引き出すんに適した方向性が決まるんはあんまり時間はかからんかったように感じます。

決定したジャンルは休日のオフな抜け感!

魅力を引き出すんもありますが、モデルのキャラ=自分なんで思ったままに好きなもんのイメージで創っていこうと直感で決めました。

休日大好きですよ休みたいし遊びたいやないですか…!

画像3

 サブのイケディもお出掛け大好き!

休日感とは言いましたが、自宅でゴロゴロ寝っ転がって過ごすぐうたらな姿はとてもプリンス候補に相応しい絵にならんので、そこそこ緩いラフな感じの服装で休日にどっか出掛ける設定にしました。

ロケハン

Ver4か5のフィールド(町)で考えました。が、ほぼ最初からファラザードが撮りたいイメージに1番近くてそのまま決定!というわけでロケハン巡りはファラザードを徘徊しました。

路地裏や建物のテラスも魅力的だったんですが、最終的にバザールのテントの群れに決めました。

独特の形が魅力的で…というのは建前で、実はロケハン巡り中にリアルで腹減ってきちゃって「バザールの屋台でなんや食えたらなぁ」と料理屋のアークデーモンのおっちゃん眺めながら思ったところではっと気付きました。

こいつ(アキヒロ)食べ歩き好きなんやないか…?

最近は全く行けてないですが、縁日や商店街で食べ歩きするのは好きです!昔は時々行ってたなぁ。

というわけで欲望そのままで採用!バザールの景観もええ感じやし、自分が好きな食べ歩き遊び歩き感にしよ!と思い立ってからは着々とイメージ構想が固まったように感じます。

休日にバザールで食べ歩きを楽しむ感…おもろいやないですか!

5.立ちポーズと背景

絵の構図を決める工程ですが、自分はまずどんなポージングで撮るのがイメージに合うのか、その姿がいい感じで収まる角度や距離はどこなんかを探していきます。

はたから見ると1人でひたすらシャバダバしてるように見えるだけで不審者感丸出しなんで、一旦自称マイタウン(住宅村サブキャラ買占め丁目)に帰還して、通行人の目を気にすることなく思いっきりシャバダバします。

同じしぐさで表情とか目線変えてみたりキャンセルモーション×立ちポーズの組み合わせとか試し撮りを繰り返して模索してんすよ!シャバダバしてるようにしか見えてないかもだけど!察して!

これかな!というポージングが決まったらファラザードの背景合わせに再びロケ地へレッツゴー!

背景をどう撮るか

ファラザードで撮影となると多くの方は城下町入口から城を撮るのをイメージしますが、今回は城も写してしまうと背景説明が「バザール」ではなく「城が入ったファラザード城下町」になってしまうんで、あえて城側から城下町入口方面にカメラを向けて城を写さない方向で模索しました。

賑わってそうなバザール感を撮りたい!が!改めて現地を視察してみると通りの幅が思ったより広く、正面からただ撮っただけではスカスカに見える…!

またテント一つ一つはっきり拡大して撮ってまうと背景の状況が分かりづらくなる事に気付きました。

メインストリートのスカスカ感を感じさせず、バザールのテスト達を近すぎず遠すぎず盛れるように写し出せるポジション…!

少々苦戦はしましたが、大通りの端に寄ってカメラアングルを調整する手法でなんとかええ感じの撮影ポイントが発見できました。

イメージ構想と時間帯

フィールド撮影で大きく影響すんのはやっぱアストルティア時間!

今回は街中なんで天候は気にせんでもええけど、どんな時間帯で撮るかで印象めっちゃ変わってくるんでそこんとこ重要やと思ってます!

屋外での撮影は基本的に明るい時間帯がキレイに撮りやすくて好まれるんで、食べ歩きのシーンをイメージすんなら昼頃が適切かなと思ってました。

一応、1日の様子を観察するだけしてみよう思って試し撮り!

画像4

朝、青っぽい。朝市みたいな感じでよき!

画像5

有力候補の昼、やっぱ映えるね!明るくて活気がある雰囲気!

画像6

朝と昼は光量が多いんでインスタント、夜だけインスタントでは若干暗さを感じるんでシャインで。

待って、昼もええけど夜のこのライトアップされた感じよくない??

1日張り込んで気付きましたが、夜の時間になるとゆーーーっくり建物やランプに明かりが点くんすよ!

某夢の国のトワイライトのワクワク感しません?日中も楽しいですが、日没後の某夢の国はちょいと大人デート感な雰囲気しません?

よしこの路線でいくで!あえて撮影に避けがちな夜を明るく撮ってみるんも粋やで!

フィルターはインスタントよりシャインを使ったほうが印象的、また夜の時間帯でも日没後と日出前では赤っぽい→青みがかかった色合いに変化していくんで、温かみがある日没後を狙いました。

まあ世界観のイメージもその時間帯ですしね。

没写真公開、没にした理由

さて先程掲載した応募作品とは異なる写真ですが、ポーズや背景、時間帯に気を使って時間をそれなりにかけて撮ったものの没にしたんです…。

画像7

当初はこの写真で応募するつもりでした。

画面外の姫(男でも可)の手を引いて見えるかのように左手の先を少し切り取って写してるとこや、照明の置き位置に気を使った構図でした。

背景はこっちのほうが理想的で、できれば裏話を書くようなことがなければ完全にお蔵入りにしたかった一枚なんです。

こっちの方の背景が映えとるやないかい!と100選入賞したほうの作品が霞んでしまうような気がして(^^;

ではなんで没にしたんか!

結論から申しますと、人物の表情にぐっと引かれる感じが足りん!という不満と、姫(男でも可)の手を取る時は、エスコートする側が手の平を上に向けるんがマナーやろがい!と自分の脳内の監督から厳しいセルフ指摘があったからです。

応募期日のひと月前には撮影自体は済んでいたんですが、しばらく作品を寝かせておいて、ある程度日が経ってから改めて「初めて写真を見る側の視点」に戻って作品を見る期間が自分には必要だと思っており、そのために余裕があるスケジュールを組んではいました。

時間帯とロケ地はそのままで、人物のポージングを考え直しです!

ちなみに没写真はTwitterのロールアイコンの一枚として活用しとります!もったいない精神!

立ち方と表情と背景の見直しと

自分の脳内に居座る厳しい監督の指摘をもとに、ポージングの模索をし直します。

お手をどうぞのポーズがありますが、あえてそれは使わずにどう表現できるかが課題でした。

特典付きの本買う予算なかったんやろなとか悲しい詮索せんといてね、そこは察して!

結果、立ち方フォーチュンドクター以外に適切なもんが思いつきませんでした…。

ベタやけど背に腹はかえられん!表情をしぐさ:すしざんまい、ではなくウェルカム+目を開ける、キャンセルモーションでフォーチュンドクターの右手が戻りきる直前を狙って撮り直しました。

で、先程の背景と合わせて撮ってみたんですが、なーんかしっくりこない!

没案は人物を右側に寄せた場合に映える背景で、訂正案は人物を左側に寄せたほうが構図的に落ち着くポージングやと気付きました。

没案と訂正案(応募作品)、それぞれ身体の向きが対称的なっとるとお気付きでしょうか!

絵の中心線に体を向けるようにしたい…要するに考え直したポージングと背景の組み合わせに納得がいかん!脳内監督も大激怒です、大変!

急遽、没案の反対側からの道端のアングルに変更です。

この時点で焦りが出てしまい、バザールの背景が没案よりもやや暗めな雰囲気になってしまったのではと反省点が残ります。

もっと時間をかけていれば更に納得のいくベストポジションを見つけられたかもしれん…ですが、キャンセルモーションの操作もそれはそれで難しく、結果人物の動きと背景の完成度をそれぞれ折り合いをつけて一枚を選び抜く運びとなりました。

脳内監督もやや難しい表情を残しましたが総合的な判断のもと首を縦に振ってくれました。

ちなみに、サブキャラを使ってエフェクト効果を入れてみてはと試しはしたんですが、結局今回のイメージの場合では蛇足になると判断してあえて効果を入れませんでした。

画像8

三分割法の確認

ほぼ確定が決まった一枚ですが、一応三分割のグリッド線を入れて確認してみます。

画像9

ゲームでのカメラでは二分割までしか表示されないんで、三分割かどうかは感覚です。まあ、悪くないかな…?

中央より人物をやや左側に配置することにより、右側のバザールのテント達へ視点が流れるよう意識してみました。

また人物の体の向きも右側のテント達に向けて傾けることで、手の動きも合わせて画面外の姫(男も可)を誘って連れ出す感を表現できたかと思います。

左側の点の位置、及び全体図の左側三分の二に人物を収め、奥のテント達も下から三分の二に収まりました。

あまり散らかりすぎない構図という点では脳内監督も納得して頷いとります。

文章作成

写真が完成してからキャッチコピー&PR文を考えるマンです!ここでも二転三転、試行錯誤しました。

最初は小洒落た言い回しのような文章を書き出していたんですが、どーも写真とマッチせえへん!歌詞や小説みたいな文章がとにかく合わないし納得いかん!

書いては煮詰まり破り捨ててまた書いて捨ててと、どっかのスランプに陥った漫画家のように模索することしばらく。

自分で自分をダメ出ししまくり追い込む!もはや自分との戦いになります。自分の中の監督と新人作家がああでもないこうでもないとバトルを繰り広げます。

で、疲れて写真を見た時思ったんが「この写真に写っとる人に言わせたいこと言わせりゃよくね…?」そう思ったら力が抜け、スラスラスラーっとザッと試しに書き出した言葉が合うのなんの…!

今回のイメージの場合、やはり歌詞や小説のような文章は合わなくて当然だったんやと思います。

アキヒロ(自分)が主役の写真であるんやから、アキヒロの言葉で語らせな!普段通りの素のまま、西日本方面の訛りが出てもええやんか!むしろこの場では個性が出て強みになるんでないか!?

それからは、なぜ夜のバザールに来とるんか、ここに来とる目的はそもそも何なんか、写真を見た人に語りかけてバザールへ連れ出そうとするんに相応しい言葉はなんやろか、とそれはそれで色々考えました。

キャッチコピーでは、先頭に人物が言いそうな印象のある言葉「ほな行こか!」と、写真の中の状況や背景の説明を語りました。

というか、ほな行こか!ほな行くで!は、思い返せばリアルでもドラクエでも日頃からよく使うてましたわ。

PR文冒頭ではまず、なぜこの夜のバザールに来ているんかを語りました。

ここで言う休日とは、ドラクエでの日課やレベル上げ、金策、バトルなどお休みして、好きなことやってただフラフラするだけのフリーで息抜きな日のつもりです。

リアルでの学校や仕事にも通じるかと思いますね。日課や金策の息抜きに遊びに来とるんです、アキヒロは。

こっそり遊びに、というくだりについて王族貴族のお忍びかな!?と妄想してくださった方もおられて、それはそれで美味しいんですが、この「こっそり遊びに」の意味はログアウト表示で誰にも知られんところで自分のために自分の時間を使う、という意味を込めたつもりなんです。

たまにはそういう息抜きがあってもええやんと思いますね。

そんなひそかな自分だけの楽しみをついつい喋ってまうぐらい「君」と仲良くなりたい的な意味なんです多分…。

背景の設定イメージを膨らませるために、モロッコの首都マラケシュのジャマ・エル・フナ市場の旅行記を読み漁ったりスーク(市場)の写真など参考にしました。

ファラザードの雰囲気と似ているように感じましたし、元々エスニック好きやから今回の世界観ができたんかもしれんです。

応募が150字制限なんで、文章や伝えたい言葉をめっちゃ削って削って推敲。

ごちゃごちゃ賑やかな夜市の背景をもっと文章で表現したかった…!けど、それやとただ風景を説明しただけで終わってまう。

これはアキヒロが言いたい事を言う舞台であって、背景を説明する場やない。ここでの背景はあくまで主役を引き立てるためのものでなければならんのです。

で、色々手間をかけて調べた資料をたったの約40文字にぎゅぎゅっと凝縮。

明日のことは明日に任せて今夜を楽しむ、という言葉に辿り着くまでにめっちゃ紆余曲折しました。

早期の方の没案ではもうちょい大人な表現だったんですが、CERO Aの健全なお子様も楽しむドラクエですから、そこはね…ゆうべはお楽しみでしたね以上のことは言えんのですよ。

夜通し大富豪とかすごろくとか枕投げで遊び倒したんやな的な解釈でお願いします。

画像10

現地のファラザードのメインストリートはスッカスカやから、はぐれんように気ぃつけて、とか言わんでもええんでない?とか思ったらあかんで!

初詣で人気な神社ぐらいの雑踏イメージして!休日の某夢の国とか映画ランドの混雑具合とかね!ほらね、はぐれんよう気ぃつけておてて繋がなあかんやろ!?

あんな混雑しとる雑踏ではだーれも二人のことは見てへん、思い切ってぐいっと手を握ってまったらええんですよ。

すれ違う人なんかだれもこっちのこたぁ覚えてへん、二人しか知らんことやからね。

『今夜だけは君も俺も異邦人の顔をして、流れ者のバザールの雑踏に紛れてしまおう』って事ですよ(没案の一例)

まとめ?

忘れんうちに覚えとること書き留められて満足!自分のための忘備録たのしー!ツールも使いやすくってサラサラと書けたわ!

画像11

最後に、プリンス決勝したらもちろん嬉しいですし、候補に留まる結果になっても、それはプリンスに選ばれた方が自分以上の情熱を持ってて実力を上回っただけのことで、そのような素晴らしい方の作品と競走できたことが誇らしいです。

長々ーと書いてしまいましたが、ここまで読んでくれてありがとなー!ほななー!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?