EOS R1について思ったこと

 このカメラ報道向けのカメラであり、そういうジャンルという点では文句はない。そこを論点にする気は全くないのだけど、どうしても気になる展があるのだ。

 報道というジャンルは今でも影響力があるものだと思う、それがこの前のトランプの写真だと思う。しかし、このジャンルは斜陽産業であり、正直そのための数は出ないと思う。デジタルになったあと敷居が下がったおかげで、専業のカメラではなく記者がおまけで撮るようなケースも増えており、この手の高速連写カメラはこれまたミラーレスの認識で撮影難易度が下がった野鳥愛好家がかなり重要なジャンルとなっているのである。
 で、野鳥の人はやっぱりもう少し画素がほしいのである、それはカワセミを撮ればわかる。野鳥でソニーが人気なのはそういう話である。野鳥ジャンルはキヤノンも強かったはずなのだが、最近かなり減ったように思われる。あの辺の人たちはマウントアダプターとか避けるだろうから、マウントを変える時のメーカーの継続性は余り興味がないはずなのである。
 で、この数を意外と食ってくれる金のあるアマチュア(プロも当然いる)層を無視する形になると、EOS R1の開発費ほどの利益を生まず、第2世代以降がさらに高くなってしまうのではないかと思っている。
 特に最近影響力のある写真はソニーのカメラでとっているものも多く、値段が上がればより世界の報道各社のキヤノン→ソニーへの移行が進んでしまうのではないかと。

 報道カメラマンも高画素でとりたい時もあるはずなので、ああいう形の合成で高画素化するよりは、R5IIIくらいの画素と、低画素モードが出来て、後者だと高感度耐性が上がる(これPhase Oneあたりは結構前からあるんですよね)みたいな感じに出来なかったのか。
 低画素だから高くなり、高画素だと安くなるみたいな状況なってしまうんじゃないかとか

 競馬用だと思うといいんですけどねぇ、もう少し競馬を撮りに行く回数が多くて、かつ金があったらほしいけどw

 

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