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ハシブトガラスのクーちゃん

昨年の今頃、うちのハシブトガラスのクーちゃんが行方不明になった事件がありました。
あれからもう1年経つんですね。

ん??
カラス飼ってるの?


と疑問に思う方もいると思うので、ちょっと説明すると…

わたしは子供の頃から野鳥の保護をしていて、今でもヒナを拾ったり、預かって育てたりしています。

野生に返せる子もいれば、死んでしまう子もいるし、成長になってから事故に遭って保護される子もいます。

身体に障害が残ればそのまま飼うことにもなります。

クーちゃんは7年飼われた後に「もう飼えない」と困まり果てた飼い主さんから引き取りました。

ヒナの時に保護されてからずっと可愛がられてきた子なので、世間知らずで、超ビビリです。
その彼がある日、いなくなってしまったのです。

その時のお話はこちら(ちと長いですが)

あれから1年。

翼の骨折も治ってまた飛べるようになり、体重も増えてツヤツヤになったクーちゃん。
相変わらずベランダに出て水浴びをしたり、スズメたちの餌をドロボーしたり、同居のニコちゃん(ハシブトガラス)やゴマちゃん(チャボ)と楽しげに遊んでいます。

何もなかったかのように過ごす彼をみていると、あの時の悲しみや不安が夢のように思えてきます。


昼寝してる夫に群がる黒いひとたち
早起きしてニコちゃんのケージに乗って大あくび

ほんとによく帰ってきてくれたね。

あの時、車で出かけなかったら
クーちゃんの翼が折れてなかったら
夫が声をかけなかったら
わたしが気づかなかったら

ほんの数分の間に全てが重なって、帰ることができたのです。

やっぱりあれは奇跡だったんだなあ。