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デザイン部門インタビュー

秋田公立美術大学卒業・修了展2023が令和5年2月16日~2月20日まで秋田県立美術館・秋田市文化創造館にて行われます。それに伴って、各部門にインタビューを行い、活動について語ってもらいました。


デザイン部門

出口佳弥乃
山形友紀乃


—— 自己紹介をお願いします。


出口 ビジュアルアーツ専攻4年の出口佳弥乃です。
山形 コミュニケーションデザイン専攻4年の山形友紀乃です。


—— デザイン部門の仕事内容について教えてください。


山形 デザイン部門では、卒展のメインビジュアルを作ることが最初の仕事です。それを元にフライヤーやDMを作成します。その他に図録や卒展の会場内のサイン、会期中に秋田駅前に掲示するサイネージ広告の制作なども担当しています。


—— 現在行っている仕事はなんですか?


山形 今は図録に関する仕事を行っています。今まで図録のレイアウトの希望を個人にアンケートする形式だったのを、今年は一部分アンケートを取り、デザイン部門で用意したテンプレートに当てはめてもらうという形式を試してみようということでその土台作り終えたところです。


—— 例年はレイアウトをそれぞれにおまかせする形式だったのですか?


山形
 そうですね。今まではそれぞれ考えてページの制作をお願いしていたのですが、今年はこちらでいくつかパターンを作ってその中から選んでもらう形式になっています。


—— 今年のメインビジュアルのデザインに至るまでの過程を教えてください。


山形
 ゆらせというテーマは部門長会議の中で出た言葉で、それを元にデザイン部門内でいろいろビジュアルパターンを出し、夏休み前に1つに絞って制作担当の方で今のビジュアルを作りました。


出口
 ゆらせになる前にもう1つおむすびという案があり、部門長会議内で投票しても半々くらいで決まらない時期があって……アンケートでおむすびだけは絶対嫌だっていう人が1人いて、1人でも嫌だっていう人がいるならということで今年のテーマはゆらせになりました。決まらない期間はゆらせとおむすびで案を考えていて、ゆらせに決まってからはその案を元に制作していきました。


—— もう1つの案のおむすびの由来は?


出口 最後を結ぶという意味と秋田にはあきたこまちがあるからお米でおむすびという意味だったと思います。おにぎりの形のフライヤー案があって、JAの広告みたいだよねって話がありました(笑)。

—— 今のデザインになるまでのラフはありますか?


山形 おむすびを考えてた時のものがこれですね。

—— え!どれも素敵ですね!!


山形
 めちゃくちゃおむすびについて考えてた時期ですね(笑)。2ヶ月くらい話し合ってて、世に出なかったデザインたちです。全員分のこういう活動してましたが見せれると良いですね。


—— こだわったところやぜひ見てほしいポイントを教えてください。


山形
 デザインのメインとなっている波の形のロゴマークの中に大学のマーク(ももさだの屋根)が紛れ込んでいたり、揺らせのイメージに合うように揺れる海面の写真を使っていたりと、波と揺らすのイメージを大事にして作っているので注目してもらえると嬉しいです。


出口
 今まで卒展のテーマが目立つデザインが多かったのですが、今年は「卒展」を大きく目立たせて何をしているのかが一番伝わるように考えて作っている点がポイントです。


—— 仕事の中で大変なところは?


出口
 会場ごとに使用するバナーなどのサイズが異なるので仕事を分散させていくと人手が足りず1人何個も作ることになる点ですね。あとデザイン部門は卒展が終わった後図録の制作があるので卒展が終わっても終わらない………メインビジュアルを作らないと展覧会が始まらないし展覧会が終わっても図録があるみたいな長期スパンで頑張るぞっていう部門です(笑)


—— 仕事で楽しかったことは?


出口
 アーティスト写真の撮影が楽しかったです。日によって専攻を分けて撮影していて、その日で空気感が全然違うんですよ。専攻で同じ格好で撮ったり、ずっと盛り上げてくれる学生がいたり……そういう学生たちの作品がこれから見れるっていうのが楽しみだし、学年全員と会うことってなかったからそれがすごく楽しかった。


山形 メインビジュアルをDMやフライヤーにするときに縦横比の変更やアレンジが必要で……私は人に仕事をふることが多く、DMやフライヤーを作る担当の学生とやりとりをしていて、アレンジは担当の学生に全てお任せしたので、どう変わっているのかを一番に見れるし、こういうふうにしたのか!と面白く、楽しかったです。


—— 卒展に対する意気込みを教えてください。


山形
 メインビジュアルは展覧会の顔になるし、それでポスターやDMになって宣伝するのですごい気合を入れて作っていたので、ポスターになって会場のデザインに反映されてる、見れるっていうのをモチベーションにいろいろ頑張っています!


出口
 担当の2人が作ったメインビジュアルが数mっていう大きさに印刷されて飾られるというのが嬉しくなるというか……大きく印刷されたものをみるのが楽しみです。あと、卒展とはちょっと違うけど私ともう1人でアーティスト写真を撮影していて……私たちのキャラを活かせる場所だと思って学生の笑顔を引き出せるように盛り上げながら撮影していたので図録の完成が楽しみです。


—— 最後に一言あればお願いします。


出口
 これから展示会場だけでなく、各地にポスターが貼られてるのを見て感想を送ってくれたり、声をかけてもらったりすると、図録の作業も頑張れるのでよかったよと言ってもらえると嬉しいです。あと図録の作業を手伝ってくれる方随時募集しているので学生の皆さんぜひ!!


山形
 感想とIllustrator使える方ぜひ!お待ちしてます。


※諸事情により出口さんの写真のみ掲載しております。
※このインタビューは12月に行われたものです。



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