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タジキスタン・パミール再訪記

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2023年春に中央アジア・タジキスタン共和国のパミール高原を中心に旅をした時の旅行記。パミール高原訪問は2度目。日本出発→韓国→カザフスタン→ドゥシャンベ→ホログ→イシュカシム→…
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#ワハーン回廊

タジキスタン・パミール再訪記19 〜ワハーン谷→ムルガブ〜

2023年5月1日月曜日。この日はワハーン谷のランガルからゴルノ・バダフシャン自治州東部の要衝ムルガブへと向かう予定である。途中の峠では、富士山より500m以上高い標高約4,300mの地点を通る予定である。 アフガニスタン国境の道朝は早めにランガルを出発した。ランガルにはペトログリフがあるとのことだったが、いつムルガブに着けるか不明なため今回はパスとした。 さらばランガル ランガルを出発すると谷底から標高をどんどん上げていき、ランガルの村を眼下に望むようになった。アフガ

タジキスタン・パミール再訪記18 〜ワハーン谷2日目・後編〜

午後、シトハルヴを出発。この日はビービー・ファーティマ温泉とヤムチュン砦に立ち寄り、タジキスタン側ワハーン谷で一番奥にあたるランガルまで行った。 ワハーン谷の光景車はWさん運転、助手席にVさん、中列に私が座り出発した。 ワハーン谷を東に進むにつれ、パンジ川は川幅が広がり、いくつもの中洲を作っていくつにも別れて流れるようになった。ワハーンらしい光景なような気がした。 ビービー・ファーティマ温泉への道 だいぶ進んだところでパンジ川沿いの道から左折し、ビービー・ファーティマ

タジキスタン・パミール再訪記17 〜ワハーン谷2日目・前編〜

2023年4月30日日曜日。この日の午前中はシトハルヴ村を散策した。 シトハルヴにて朝はトイレ(屋外)に行くために何度か起きた。布団の中では昨夜に続き、ムルガブへのルートのGoogle Map検索をしたりした。 チュワン(ザルドールー) 午前中はVさんが家の庭と家の近くを案内してくれた。 家の庭には木に花が咲いていた。花は桜に似ている気がするが花のつきかたは桜っぽくない。Vさんにこれは「ギーロース」(タジク語/ペルシア語で「桜」)かと聞くと、ギーロースではなく「ザルド

タジキスタン・パミール再訪記16 〜イシュカシム→ワハーン谷〜

ワハーン谷(ワハーン回廊)の入り口にあたるイシュカシム(イシュコシム)の町では、友人の友人Vさんに無事会うことができた。この日は、ワハーン谷のVさん宅まで行くことになる。 イシュカシム→ワハーン谷車の乗客はイシュカシムでだいぶ降りたので(車内は、運転手のWさん、助手席の病気のおじいさん、Vさん、私と、他に1〜2人いたか?)、窓の外を無理な姿勢をせずに見ることができるようになった。 イシュカシムとワハーン イシュカシムを出発してからは、多分ここがリン村、というところを通過