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直感で決めたことはたいてい正しい?

マルコム・グラッドウェルもそういうし、
ある大学の研究だと90%近い確率で的中するとも言います。

また将棋の羽生さんは直感と言っても
当てずっぽうなわけじゃなく経験によって習得される技術で
それが無意識から瞬時に導き出されているだけと。

一方、実際に仕事をしていると
直感で施策を決めたり、原因を特定すると
リーダーやマネジャーからちゃんと考えるように指摘を受ける。

どっちやねん、と。

ま、ケースバイケースってことなのですが
それだと役に立たないので今日は直感に縛られない方法について
書いていこうと思います。

1.原理原則に立ち返る

直感で決めることの問題は
それが筋の悪い戦略、筋の悪い施策である蓋然性が高いからです。

ここで筋とは筋道、大筋などの筋です。
つまり物事についてあるべき姿、正しい方法論がある前提で
それに則っていない、つまり本来の目的からずれている状況です。

たとえば、ラグジュアリーブランドが
急に大衆向けのファストファッションブランドに変えたり、
フェラーリが乗り心地や燃費を追求する方針に変えたりすることです。

また反対に親しみやすさで押しているサービスが
急に高級志向、ブランド志向の一部の顧客に切り替えることです。

いや、待てよ、と。

たしかにファストファッション系の会社の一部は
この状況においても業績を伸ばしているし、
羨ましく思う気持ちもわかります。

ただそれにより本来、目指していた方向や
ブランドの価値を損ない、ありきたりな存在になることを
本当に望んているのだろうか、と基本に立ち返るべきです。

もちろん原理原則すら変更しなければならないこともありますけど。

2.問題がどこにあるかを掘り下げる

次に直感の問題は
問題と裏返しの解決策になっているケースです。

攻守の切り替えが遅いことが問題なので
攻守の切り替えを早くしよう

マニュアルがないことが問題なので
マニュアルを作ろう

スキルが低いことが問題なので
スキルを高めよう

とか、笑い事じゃなく、結構起きてきます。

いや、待てよ、と。

攻守の切り替えが遅い原因は?
マニュアルがないことにより何が起きてるの?
スキルが低いとはどんなスキルのこと?

疑問が次々と頭に浮かばないことが疑問です。

なぜを5回とまでは言いませんが
1回、2回くらいは考えてみましょう。

そして安易な第一案に飛びつく前に
他にないか最低でも3つは考えてみることです。
原因にしろ、解決策にしろ。

複数の選択肢を作り、その優劣をつけて
選択するだけで、ずいぶん変わります。

3.否定してみる

いや、待てよ、と。

そもそも完全な正解も完全な不正解もないんです。
実際のところ、ある戦略もある施策もやってみたいことには
うまくいくかいかないかなんて分からない。

もちろんうまくいく可能性が高いものと低いものはありますし
できる限り可能性が高いものを選んでいるつもりだと思います。

ただまずはいったん否定してみましょう。
リスクを探すために、反対意見を考えるんです。

仮にこの戦略がうまくいかないとしたらそれはなぜ?

仮にこの施策がうまくいかないとしたらそれはなぜ?

仮に今月、未達に終わったとしたらそれはなぜ?

と。

楽観的なことは素晴らしいですが、計画段階では悲観的でいいです。
ネガティブに考えて、ポジティブに動くが基本です。

常に自分の判断を批判してくれる自分を
頭の中に置いておきましょう。


とはいえ、仕事にはスピードもとても大切ですので
ときには直感を信じて、勇気をもって決断し、行動することも大事ですけどね。

以上、ご確認ください。

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