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新しいことをはじめる方法。

新しいことは新しくないことにする。

今日はそんなことを書きます。

季節の変わり目でもあるので、組織改編によって
今までやったことない新しい業務にチャレンジしている人も多いと思います。

経験のないことをやるのって
ワクワクする一方、不安にもなりますよね。

ワクワクのが強くて、前のめりにやれているのであれば
特に心配はないので、そのまま一生懸命取り組めばいいけど
そもそも、はじめてのことに苦手な人もいるし、
どうしていいか分からず、不安を抱えている人も多いと思う。

そのときにおすすめの方法が
コペルニクス的転回、新しくないことにする、です。

そもそも新しいことの代名詞のような
「イノベーション」ですらシュンペーターの定義によると、
経済活動の中で生産手段や資源、労働力などを
それまでとは異なる仕方で新結合すること、です。

既に存在していたものを
組み合わせたり、新たな発想を加えたりすること。

ま、それはいったん置いておいて
新しいことを新しくないことにするとはどういうことなのか。

出口先生の「タテ・ヨコ・算数」の思考を応用して考えます。

まず「タテ」の思考は垂直、時間軸を遡る思考です。

本来、自分以外の経験、つまり歴史から考えてみようという発想ですが
ここでは、今、自分の目の前にある新しい問題について
過去の自分の経験との差分で考えましょうという考え方です。

例えば、はじめてマネジメントするとなると
急に構えてしまいがちですが、
これまでも自分のマネジメントはしていましたよね。

時間という切り口で考えると
今までは、自分の(8時間+α)のマネジメントだったけど
これからはメンバー3人の(8時間+α)×3を
自分の(8時間+α)を使ってマネジメントすると考えると
対象は変わっても、そこまでの変化ではない気もしてきます。

また今まではAという商材の営業をしてきたが
Bという商材の営業担当となったとして営業という面では同じ
Aという商材とBという商材にどんな違いがあり、
そこから営業として求められることにどんな違いが生まれるのか、
という風に考えた方が、ゼロからBという商材について考えるより
よっぽど、効率的で、差で考えるから不安も小さくなります。

新しいことにチャレンジするときは
今まで自分がやってきたこととどこが違うのか、
という発想で見つめなおしてみるといいと思います。

次は「ヨコ」ですね。これは水平思考です。

海外の事例に目を向けようという発想ですが
海を渡らなくても自分以外に目を向けるのが水平思考。

先人たちの知恵を借りる、先を行くものに倣えばいいのです。

これも自分にとって「新しい」だけで
他の人にとっては「新しくない」という捉え方ですが
本当に全世界において、自分がはじめてなんてことは
決して多くなく、少し周りを見渡せば、自分より
その領域に詳しい人間はたくさんいます。

一つ上、二つ上の先輩だってそうだし
自分の事業部、自分の会社にこだわる必要もないです。
宮本武蔵みたいに我以外皆師の発想を持ちましょう。

自分一人で抱え込むことによって
たいていの問題は悪い方悪い方に進んでいきます。
いいことも悪いこともシェアして
みんなで解決していくことで全然いいと思います。

最後は「算数」、
これは事実やデータに基づいた思考です。

新しいか新しくないか、ということではなく
そもそも今、何が何が起きており、どこに問題があるのか。
論理的に考えれば、経験則に左右される領域は限定されます。

論理的に考える方法は
すごく前に書いたことをここにまとめていますので
興味のある方は読んでみてください。

以上、ご確認ください。

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