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[英英辞典] Learner’s Dictionary ではココを見て! [初心者もcheck!]

今回は、インターネット(オンライン)で利用できる学習者用の英英辞典 Learner’s Dictionary について、僕が良いと思った点をご紹介していきます。

Learner’s Dictionaryは、Merriam-Webster 社のオンラインで利用できる辞書です。

アドレス 👉 http://www.learnersdictionary.com

学習者向けということで、語釈が簡単な英文で書かれているので、読み物としてもお勧めです。

◆ 検索する英単語を入力する場所は、トップページのココ!

と、いうわけで、まずは基本の基本、単語の検索はここからします。

“hit” を 検索しようとしている画像

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検索窓に文字を打ち込んで少し待つと、辞書に掲載されている単語の中から入力した文字で始まる単語がその下に選択肢として出てきます。
なので、その中から関連する単語を選んで、その語釈を読むのも良いでしょう。

選択肢の中から選ばなくても、パソコンなら単語を入力して Enter(return) を押すことでも検索できます。

では、以下に、検索結果を見る時の注目ポイントをお話ししていきます。 

◇ 動詞(verb) の時は、👉(その1):: 目的語(object (対象)) に関する情報が分かりやすい

英単語 "hit" の検索結果は次のような感じ。

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 上から順番に、どんな情報が書いてあるのか見てみましょう。

 まず見出し語「hit」の下、記号で発音の書かれているその下に “verb” と書いてありますね。verb は「動詞」と訳されます。つまり、これより下の語釈は verb(動詞)としての “hit” について書かれている、ということです。

 次には、「hits; hit; hitting」と書かれています。
それぞれ、三単現のsのついた形、過去分詞の形、現在分詞の形、…つまり、動詞の活用(形が変わる)についての情報ですね。

一応、以下に用語をざっと言語化しておきます::

三単現」とは、三人称単数現在形…の三つの語の頭文字からなる専門用語です。三人称とは、自分でも相手でもない他の人を指して言う時の呼び方や呼び名のことで、「彼」とか「あの人」とか「太郎さん」とか言う呼び方のことです。単数とは、一人ということ。現在形とは現在の一般論的なことなどを言う時に成る動詞の形のことです。

分詞とは、動詞から変形させて動詞ではない役割で使う時の詞を指していう専門用語です。元となった英単語「participle」から考えると、「動詞では無い役割も分担させられてる詞」という感じ。
過去分詞とは、過去と関係してる分詞のこと。過去に起こったことによって〇〇な状態にある、…ってニュアンス。
現在分詞とは、現在と関係してる分詞のこと。現在〇〇な状態にある、…ってニュアンス。

その下には、「1 a」として、最初の語釈が書かれています。
to move your hand…」と言う文で始まっていますが、動詞の語釈はこのように to不定詞( to [動詞原型] ) で始まることが多いです。日本語でいうと、「叩く」と言う動詞の原型に「こと」を付けて「叩くこと」って言う時みたいに、動詞の原型に to を付けて「この(→to→)動詞で表すようなこと」って解説する感触です。

その下には、「+ object」と書かれていますね。
これは、object と一緒に使うという意味です。object とは、動詞で表したものが動き(アクション)なら、その動作の対象になるのが object です。

今回は「 hit <object> 」のように 動詞のすぐ後ろに object(目的語/動詞の対象) を置いた例文が、すぐ下の Example sentences (例文一覧) に挙げられています。

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例えば、"She hit him hard with her purse." を見てみると、
この文の基本の形は「She hit him」で「She が him を hit した」 と言っています。「him」が「hit」の object (対象) というわけですね。 ちなみに「hard」は「She hit him」が hard な様子だった、のニュアンス。「with her purse」は she の手に her purse(小さなバッグ) があったことを言っています。

※ 僕は、この「+ object」「no object」という書き方を最初に見たとき、「すごい分かりやすい!」って、感動しちゃいました。

 実は、同じことを表すのに「transitive」「intransitive」という「他動詞」「自動詞」って訳されるような言い方もできるんです。でも、この辞書 Learner’s Dictionary ではそうじゃなくて、"+ object" や "no object" って書いてくれてる。僕は、断然こっちの方が頭の中がラクなんですけど、…皆さんは、いかがですか?

 ちなみに、object を直後に置く場合と、置かない場合とで意味が異なる場合は、語釈もそれぞれ書いてくれてます。

◇ 動詞(verb) の時は、👉(その2):: "linking verb" という表現で、語と語を繋ぐ様子が分かる。

英単語 "be" の検索結果は次のような感じ。

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be」の場合は、「+ object」「no object」ではなく「linking verb」と書かれていますね。動詞(verb)は、言葉と言葉とを間で繫いで、意味的なことを説明したり言い表したりする使い方があるのです。

" [+] Example sentences " の文字列をクリックしたりタップしたりすると、例文が表示されます。

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例えば、「Today is Wednesday.」と言う文なら、「Today」と「Wednesday」を「is」が繋いで(linkさして)います。

"used to indicate the identity of a person or thing"
まず「used」使われる、と言っています。どのように使われるかを to… で示しています。今回は"to indicate the identity"、つまり、the identity を indicate するために使われる、と。"of a person or thing" は、the identity についてのより詳しい説明です。人やモノについての the identity だ、というわけですね。
 解読すると、物や人についての事実を述べたり説明したりする時に、この be の使い方をするみたいですね。

言語化してみると::

"used to indicate the identity of a person or thing" というニュアンスで be を linking verb として使うと、人や物についての存在を示す事ができる。

…という感じでしょうか。

この「linking verb」という表示に注目して動詞(verb)の語釈を読むと、"look" のような英単語では、「+object」「no object」するような使い方と、「linking verb」として使う使い方とで、別の見え方がするので、頭の中がすっきりすると思います。

look を "見る" と訳すような使い方は、linking verb ではなくて non object の使い方。
look を linking verb として使うと、"見える" と訳されるような使い方ができます。(「He looks angry.」彼は怒ってるように見える、…のような。"He" と "angry" を looks で繋いで置くことで、"見る"ニュアンス上にて"he"と"angry"を結んでる。)


◇ 名詞(noun) の時は、”count” か “noncount” か、注目する

名詞のサンプルは fish を検索してみました。

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名詞の時には、[count] か [noncount] か、どっちが書いてあるかを注目します。語釈によって、[count] ≒ 数えられるもの として扱われているのか、 [noncount] ≒ 数えられないもの として扱われているのか。 こういうのは文化的なこととか歴史的なこととかも影響するみたいで、数えられそうに思えても [noncount] 扱いされてたりする事もあるので、語釈と照らし合わせて読んでおくのが、英語脳を鍛えるためにも有効だと思います。

この fishの場合は「Usage」と言うコラムもありますね。単語を使う時に、意識した方が良い事とか、こういうふうに追加説明してくれていることも多いですね。学習者必見の説明だと思います。

今回は、fishの複数形について、普通は fishが主に使われるけど、複数の種類が含まれるような場合には fishesも使う、…みたいなことが書いてますね。

★ 英語に慣れるためにも、Learner’s Dictionary、いかがですか。

 語釈の解釈に機械翻訳を駆使してでも、[+ object]/[no object] の表記と一緒に語釈を見たりとか、[count]/[noncount] の表記と一緒に語釈をみたりとか、チラ見するだけでも、英語の感覚の一端が垣間見れると思うのです。

 「自動詞」「他動詞」とか言われるよりも、[+ object] / [no object] の方が遥かに頭の中でイメージしやすいんですけど、…いかがですか?

 名詞の「数える」「数えない」問題も、「可算名詞」「不可算名詞」とか言われるよりも、[count] / [noncount] の表記の方が絶対に分かりやすいと思う。

 英語に慣れるためにも、英和辞典を参照したその手で、このLearner’s Dictionary も参照すること。 ・・・習慣に取り入れて見てはいかがでしょうか。

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[おまけ] Learner's Word of the Day とか、コラム的な読み物も。

 適当に単語に触れる・ちょっと暇な時に単語を調べてみる、
 …そんな時には、次のようなページも、いかがでしょう。

English Learner's Word of the Day: eatery - Learner's Dictionary
http://learnersdictionary.com/word-of-the-day

 他にも、…実は気づいたのさっきなんですけど、

3,000 Core English Vocabulary Words | Learner's Dictionary
http://learnersdictionary.com/3000-words

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こんなページもありました。
スポーツとか、体のパーツとか、ジャンルごとに単語をまとめたページ。
単語ごとにイメージが連想できると、良さそうですね。

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