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[初心者] 型にハメる英語とは、”お決まりのパターン” でラクをする英語 [英語脳入門]

▼ 英語の文では、お決まりのパターンが出来やすい

 英語では決まった型があり、言葉を並べる順番も決まっています。

 言葉の順番の決まっている型だから同じことを言う場合には、お決まりのパターンとなりがちです。(ここで言う「お決まりのパターン」とは、いつも必ず決まって使われる言葉の組み合わせ(単語たちと語順)です。)

 例えば、"how are you?" という表現、使われる単語と語順が決まっているので、毎回 how are you?です。 "You, are how?" とかには、なかなかなりません。

 というわけで、英語で新しい表現を覚えるときには “型” を意識しましょう。
 型を意識し練習することで得られるメリットが3つあります。

* 型に慣れると、聞き取りしやすくなります。
* 型を知ってるだけで、分かることがあります
* 型を意識すると、記憶がラクになります。

以下に、順番に見ていきます。

◆ 型に慣れると、聞き取りしやすくなります。

 決まった型があり順番が決まっているということは、使われる単語が同じなら → 音やリズムも同じになりがちです。
 なのでよく使われるフレーズは、型やリズムも一緒に覚えると、他所で同じフレーズを言われたときにでもリズムなども使って判断する事ができ、ただ字面を見て覚えるより断然聞き取りやすくなることでしょう。

 例えば、how are you?(♪ ♪- ♪)という表現なら、状況と一緒にそのリズムも覚えていれば、似た状況で "How’re U?" (♪♪- ♪) みたいに単語同士を繋げて言われても全体の音のリズムや音符はそんなに変わらないので、同じ表現と気づきやすいのです。
 逆に、形やリズムを無視して、例えばカタカナ英語で ハウ・アー・ユウ(♪♪ ♪- ♪♪)で覚えると、ハゥ・ユ(♪♪- ♪)みたいに単語同士を繋げて短く発音された時に別の表現みたいになるので、聞き取れないと感じやすいのではないでしょうか。

 ちなみに、何年も同じ音やリズムで繰り返し使っていると、人間、そのうち体自体にそれが馴染んでしまうものです。
 そして慣れると、細かい所が雑になったり、省略されたりしますね。
 例えば、how are you?なら、書き言葉で “How r U?” なんて文字を減らしたバージョンとか、音声だと言葉同士がくっついて "How’re U?" なっちゃったり。
(日本語でも、毎朝よくしている挨拶など、短く言ったり崩して言ったりしますよね)

 ところで、聞く専門ではなくて、こちら側でもこの How are you? の短いバージョンとか、声に出して発声することにも慣れておけば、後に誰かから崩したバージョンを言われたとしてもスグに理解しやすくなりますね。

◆ 型を知ってるだけで、分かることがあります

 たくさんの文を経験して大きく共通する型(例えば5文型など)が見えるようになってくると、「単語の意味は分からないけど構造は分かる」という場面も出てきます。

 以下に日本語の文「私が君を叩く」を使って示してみます。

 が く 
  ↓
 私 叩 君

仮にこの文の「」の部分がよく聞き取れなくて次のようになった時、

   ( ? )

 この場合でも私が誰かを叩いたと言う事は伝わります。
 また、動きを表す部分も聞き取れず次のようになってしまった時、

  (☆) ( ? )

 この場合でも私が誰かを何かしたと言う事、つまり、行動した事とその行動は誰かまたは何か対象へ向けて行われた、と言うことは文の型(構造)から分かるということです。

 このように、構造が分かる、…と言うだけでも、相手の話を理解するのに大いに役にたつことでしょう。

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◆ 型を意識すると、記憶がラクになる。

 日本語だと、1つの文を同じ語順・同じ単語で何回も繰り返し使うと、少し変かもしれません。たまには語順を変えたくなったり、省略したり。
 でも英語は、語順を含む全体で1つの型なわけで、その語順を変えてしまうと意味も変わってしまいます。そして、一部が欠けてしまうとそれは「省略」ではなく「足りない」になってしまいます。

 しかし逆に考えれば、1つ表現を覚えたならば、それをそのまま語順も単語も変える必要なく、何度でも使い回して良い、…と言うこと。

つまり、

 英語の文は、型をそのまま覚えて大丈夫。

…、と、いうことです。

 だから、新しい表現に出会ったら、まずは 例文を/型を 確認しましょう。
 もしその表現が1つの文ではなくその中で使うパーツ(一部分)なのであれば、そのパーツはどんな型の文の、どの部分に適応できる表現なのか?
 勉強する時間に余裕があれば、その型のどの部分なら別の単語に置き換え可能か、…なども考えて良いかもしれません。

★ “お決まりのパターン”、どんどん見つけて英語の勉強を楽にしよう!

いかがでしょう、ある程度型が決まっていると意識するだけで、英語の勉強もちょっとラクになりそうではありませんか?

思わぬところに文と文との共通点を見つけたりして嬉しくなることも、あったりします。

英語を使って発信する・話す時にも、こうやって覚えたパターンの中からその場にふさわしいものを瞬時に取り出し使う、…って、やりますから、瞬発力を鍛える意味でも、積極的にいろいろなパターンを取り入れたいですね。

皆さんもぜひ、英語の表現の・英語の文の様々なお決まりパターン、見つけてくださいね。

(おまけ) 疑問文も、型を意識して。

 疑問文も、実際に使うときは型を意識するといいです。
 (“動詞と主語が入れ替わる”と説明に聞いてる人も多いでしょうが、実際に話す時・使う時にリアルタイムでそれをやるのはほぼ不可能に近いです)

  日本の料理で何が好きですか?
 What is your favorite Japanese food?
  ↓
What is your favorite Japanese (名詞)?
  日本の〇〇で何が好きですか?


 Do you cook? 普段 料理する?
  ↓
Do you (動詞)? 普段 〇〇(する)?

………
……

 日本語だと「か?」を付けるだけで疑問文に変える事が出来たりするので、英語でも「少し変えるだけで疑問の形にできる」と期待してしまいがちですが、実際にはそんな簡単にはいきません。英語では、肯定文と疑問文は全く別物として扱い、型を覚えてしまった方がよりスムーズに扱えると思います。

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