人生が二度あれば

【母は正しい】

田舎思考(前近代的思考)では、親孝行を何故しなければならないのかというと、生まれて大人になるまでの食料やその他環境を与えられてきた恩義に報いる…というのは分かりやすく、そこまでしたのだから親が弱くなってきたら子がそれを手伝うのは当たり前で、ちょうどその頃、子も親になり、その子を育てなければならないので男性には嫁が必要になる。女性には婿が。

五体満足に生まれてきて、知的に問題なければ大学などを出て、課長・部長など管理職になり、その母は・・さんのお母さんとして冠婚葬祭には認知され、孫を猫かわいがりして終末期には旅行など趣味に没頭して、めんどうくさかった事は嫁がやってくれ「あんなにいいひとはいなかった」と皆に惜しまれ一生を終える。

こんな私でも、中学まではまともだったので(のに)将来は「教師」にでもなるのかなぁと漠然と思って(典型的な優等生であだ名が‘神童’)いたのだが、なんだか知れんが高校に入ったら進学校の陥穽に見事に嵌まり悪の道にまっしぐら(大袈裟)

結局、何が言いたいのかというと、母の心配事は自分がおもうように動けなくなったときの介護と俺の会社生活が両立できるのか?家事全般はどうするのか?
「ああ、嫁がいれば全部解決!」それじゃあ お嫁ちゃんかわいそ過ぎ ひでー!

それと「墓守」。子に子が居なかったらどうやって墓守をするのか、年に盆・お彼岸・その他支払うお寺代を払う人間が居なかったら、墓は没収されてしまう。そんな事になったら末代までの恥だ。近々に言えば、夫の兄弟姉妹関係が文句をいう長男の嫁(母)がだらしないからそういう事になった・・とか。
はっきり言って、それは被害妄想で、何故なら、今の墓には祖父と伯父(骨はなく空の骨壺)と、祖母と父のだけなので、それ以前にはさかのぼれなく誰も気にしない(そんなもんだ)100年も経てば一切は‘無’になるというのに。
それでも、そうしなきゃ世間様に申し訳ない・・というのは、
妄想で、個人のエゴでしかない。

ああ、神様!こんな親不孝な私をどうか罰してください。

と、まぁ 所謂一般論とうちのちょっとした諸事情などをつらつら・・戦中の満州開拓記などを入れ込んでいったらまた長くなるので割愛。
前近代というのはまだ脈々と我が体に流れていて、それが滞留したり醗酵したりして時々噴出したり。
新鮮な血は強制的に輸血するしかないのか、不意のいたずらで突如発生するのかしらんが、生まれてきたときからの不条理への反発はなんに由来するのか・・

そんな事 わしゃ知らん!

ご静聴どうもありがとうございました。

合掌。

https://www.youtube.com/watch?v=8nuJl6t7Jzg

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?