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Huretフロントディレイラーの考察その2

今回はHuretの代表的なFDとなる#700について考察していきたいと思います。#700には大きく分けて、4種あると思われます。
初期#700
Luxe#700 総メッキ
Luxe#700 黒バッチ 総メッキ
後期#700(網)

#700の登場

1967年にLuxe RDと同時に登場していて、FR, RD, WLのセットで#2170という型番になっています。(箱に#2170とスタンプされている。これ、#2100 と#700って意味か?)また、Luxeの取説の裏側に#700が書かれているので、これはLuxe#700なんだと思います。

#2170セットの広告
Luxeの取説の裏に#700

初期#700の特徴

バンドフロントと羽根のHuretロゴの背景が梨地になっているのが特徴。
また、羽根の上部切り欠きがあるのが#700だけで、後年のChallengerやClubでは無くなってしまう。考察1でも述べたが、これは#800において羽根の奥のインナーストッパーネジを調整するために設けられた切り欠きなので、#700やその他フロントディレイラーでは元々必要ないため。

総メッキなのがLuxe用で、ユニクロメッキなのがスタンダード用だと思われます。

カタログでは1968年版が初出。1967年のリーフレットには載っている。LuxeRDの初出が1966年なので、LuxeRDが出た時点では#700はまだなかったのかも。
(#2170セットの広告で、LuxeRDがLatest, #700はnewとなっているので)

1968年のカタログより

なお、部品の型番は#7xxのものが多く、実態として#800と共通部品もあるのですが、#700は全く新しい型として華々しく登場しています。本来#800がこの位置を担うべきだったのが、#700を新しく開発する必要があったのではないかと想像します。

初期Luxeと#800の組み合わせも時代的にあながち間違いではないですね。

#700 黒バッチ

黒バッチのついたAllvitRDが1969年のカタログに現れていることから、同デザインのFDの初出も1969年と思われます。#700_Dといったところでしょうか。ケージは短いCompetition用もあるようです。
1969年はまだLuxeがフラッグシップでしたから、この黒バッチFDがLuxeと組み合わされたということかな。

1969年のカタログより、#1900_D
#700_D

後期#700

一番よくみるタイプで、バンドのHuret背景が網模様になっているもの。羽根のロゴ背景は梨地のまま。

だがしかし、カタログで確認できる#700は1973年が最後。後継はClubやChallengerが担うわけですが、AllvitRD自体は1975年まで#1900型がカタログに載っていますので、このあたりまでは生産されていたのではないか。

また、1975年にChallengerが発表されているあたりで網タイプのバンドのものが現れていると思います。

1975年カタログよりChallenger FD

余談

#700は以降のFDの基本デザインとなっていて、Challenger, Standard, Club, Success, Dopper, Ecoなどなど、Huretの終焉まで付き合っていくことになります。 

以上

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