執筆後記 [短編小説] 『呪縛』を打ち破れ!について。 

 お付き合いいただきありがとうございました。
 
 今回は『仮入部期間』という場面設定を決めてから書き始めました。書き進めていくうちに物語の輪郭がはっきりしていったのですが、自分の好きな『青春』要素に、最近ぼんやりと考えていたことを加えました。

 『親の影響』についてです。
 人と会話していると、「この人、話が通じないな」と思うことがあって、もどかしい気持ちになる時があります。
 その話題の一つが『親』についてです。
 ”親は絶対的!”という態度を崩さない人がいます。親に苦しめられている人がいようとも、当人の人生が消費されようとも、です。
 そこには様々な事情が混在していると思いました。「罪悪感から逃れるため」とか「親の言うことを聞いている自分は親孝行者だ」とか、そういった”空気感”によるものです。
 作中ではそれを『親の呪縛』と書きました。
 
 現実では、都合良く牧みたいな人間が現れることはないかもしれません。けれども、小説ならそういう人間との出会いが可能です。
 『呪縛を解く』。そんなきっかけになるような出会いを書くことができます。
 書き終わった時に、「"書く"ことの良さってこういうことかも」と思いました。
 
 なお、作中に出てくるバンドは架空のバンドです。

 今回もお付き合いいただきありがとうございました。
 お時間がありましたら、過去の作品も読んで頂ければ幸いです。

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