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WCG2024参加に向けて

いよいよコーラスオリンピックまであと少しとなってきました。
残りの練習は2回。早めに出発する方は残り1回の練習となりました。

もう一度、このイベントに向けての心持を共有しておきたいと思います。




AKchoirの進歩 

昨年と比べた今の僕らってどうなんだろう。
ここで2023年韓国の演奏を聴いてみよう


今回1番の出来!と思えた練習 6月22日の動画を聴いてみよう

録音の良し悪しは関係なく 格段にレベルアップしているよね!

ちなみにこちらが昨年僕らと同じ部門に参加し
ゴールドを獲得した台湾チームの演奏


評価基準はどうなっているのか?

採点基準は大きく2つに分かれ、 
①技術的評価がa) とb) 
②芸術的評価が c) と d) となっており
各30ポイントが満点中 何ポイントか 
ちなみに、20ポイントまでがシルバー  21ポイントからゴールド 
の資格があると判断される 

1人が20点でも その他が20点以上なら Gold!!

本番では5人の審査員が在籍。
1人の審査員がつける4つの審査の平均ポイントが出され
5人の審査員分を足して さらに5で割ることで
そのグループのポイントが決まる

審査基準は
a) イントネーション
b) 合唱の音質

c) 真実性/信憑性
d)総合的な芸術的印象

ここで昨年の採点を見てみよう!

この評価はリアルな声。実際、発声は特に重要視せずに楽しく歌うことをメインに活動してきたから。
この事実を受け止め、韓国オリンピック後は、楽しさを大事にしつつ、ニュージーランドまで思い切って発声の力を高める!
そう決意し、律友さんを呼んで基礎発声講座を開催してきました。
その種が実を結び、ミューザの経験も積み
どんどん良くなってきているAKchoir 。

大事なのは まるで大勢の声が1人で歌っているかのように聞こえる
「呼吸、響き、ワンボイス」

興奮と冷静さ

ここからもっと深掘りします。
これまで木遣りを人前で歌ってきました。
客観的に歌ってみてどうでしたか?

今、僕らはとってもいい流れの中にいます。
それは上手く歌えてるからこれでOK
ではなく、
本番に向けていい流れができてるってこと

最近の主なステージや練習を振り返ります。
6月16日横浜 いざ歌ってみると全部忘れてた!
  →そのあとみっちり練習して響きもやって 掴み始めた
6月22日逗子 今までの練習で一番良かった!このままいけば!
6月30日葉山 場のお祭り感の影響もあって勢いは良かった
  →でも細かい点忘れてませんでしたか?

ここから大切なことをお伝えします。

ステージで大切なことは
興奮と冷静さ です。

興奮に任せ勢いで歌っては せっかく練習してきたものが台無しになる

冷静さだけでは歌のエネルギー、
音の魂は伝わらない

そう、この両方がうまく共存している状態がベストなのです。

6月30日の演奏は、テンション上がりましたよね!
しかし、このテンションには二つの面があります。
エネルギーがお客さんに伝わって一緒に興奮を味わえること。
もう一つは興奮に身を任せすぎて、本来の力を発揮できずに終わることです。

興奮は演奏者にはとても大切です。
アドレナリンは普段以上の成果をもたらすから、です。

しかしその興奮は
「その場のエネルギーから受けて出てきたものか」
「自分の内側から冷静に溢れ出てきたものか」
これは全然違います。

6月30日は 人前で歌う経験もそうだけど、ここも体験して欲しかった。皆さんはどうでしたか? まあまあワッチャな会になることは予想していましたが、振り返ってその興奮はどんなものだったでしょうか。


いいアドレナリンを出す

いつ、いかなる状況でも最高のパフォーマンスを
いい感じの興奮と冷静さを持ち
いいアドレナリンを出し感動を伝えるには
どうすればいいのか

①自分の氣で会場を満たす

芸大に入って一年生でやることは、ホールを自分の氣で満たす練習です。
興奮に身を置きつつも、ここは完全に自分の場であることをイメージしましょう。
隅から隅まで ここは自分の氣で満ちているイメージです。

②呼吸とルーティーン

いつもしている呼吸法を 鼓動が早くなってきたら行っておく。
それができる場ならゆっくりと
できない場でもこっそりと。
腹式呼吸をいつも練習でしているからこそ、
いざ本番前 興奮状態でも
身体が思い出します
自分のルーティーンがあればそれを行う。
なければ呼吸法をルーティーンに入れる。

ちなみに僕は お腹を出しながら一気に息を吐き切る という作業と
歌う前は口の中をがっつり開ける作業 (周りに人がいてもこっそりやれる)
をやっています
鬼滅の刃でいうとこの全集中、呪術廻戦でいうとこの領域展開ですね!

何を伝えたいかというと、
6月30日のエネルギー、勢いは最高だった。韓国の時のように芸術総合点は高得点でしょう! 
神様から風も吹いたし、みんなのスピリッツが一体になっていた!
でも技術点が疎かになったと言うことです。

興奮を保ちつつ、冷静に 集中して歌うことが肝心です。

気を付けるところの確認

気を付けるところが身体に入って、イメージできますか?

伸ばすところ、切るところ。
オの口で歌う深い声の木遣
裏声からフーと出すイメージのハーモニー
チカラを出し過ぎない リズムを合わせるソーラン節

完全に裏声に切り替えてクラシック歌手をイメージするヒフミ
最後は いきなり盛り上げないダイナミック琉球
徐々に盛り上げて くどぅちで最高点まで

でも一旦 そらを祈り🙏
最後に向かって 会場を巻き込むほどのエネルギーを放出

これが興奮と共に いいアドレナリンと共に集中できればゴールドです!!🥇

残り1回、もしくは2回の練習。
しっかりと集中して身体に入れていきましょう。

世界に「和」を伝えること

何なんだこの歌は。 日本ってどういう国なんだ。
『和の国日本』それは世界に誇る 唯一の平和の憲法を持つ国。
それ以上にどこか懐かしく 胸が熱くなる 音楽

ゴールド獲得の目的は「僕らが1番!」って言いたいんじゃない。 
日本という国を、「和」を伝えるための道を作ることなんだ。

この星は1つの惑星。
全ての人種も 宇宙から見たら 1つの人類。

「節」という音楽で実はみんな繋がっている

自然界は この地球は常に調和し合っている
でもそこに音楽があることで この調和が人類に理解ができる

この木遣り組曲に込めた想いであり
ゴールドを目指す理由はそこにあって
これからきっといろんな国で歌っていく時に
道を作ってくれるツールとなるから

最後に自分と仲間を信じる

本番は何が起こるかわかりません。
本番前は他の演奏が聞こえてくるでしょう。
大きなステージに身が竦むかもしれません。

見慣れぬ景色、人々。
そんな中で自然と興奮状態が続きます。

ステージ袖に立つと、アドレナリンは自然と放出されまくるでしょう。

その時に、必ず思い出して欲しいこと

これまでやって来た呼吸法と、
練習、注意点 
そして一緒にここまで練習を頑張ってきた仲間です。

忙しい大人たちが週に1回 時には2回
集まってここまでやってきました。
みんな本気だからここまでやってきたんです。

幸い、現地到着の翌日いきなり本番です。
勢いを落とさずに一気に歌い切って
残りの閉会式を楽しみましょう!


いつも言っていることだけど
このメンバーで立てるステージは
一生に一度だけのことです。
みんなで気持ちを一つに
最高のハーモニーを奏でましょう!!


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