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【RX 秋葉】2021.10.31 九十九里トライアスロン2021 エイジカテゴリ優勝 (総合23位)

【実に3年ぶりのトライアスロン大会出場】
10月31日(日)に行われた九十九里トライアスロン大会(通称99T)に出場した。2018年9月の南アで出場したIronman 70.3世界大会以来、実に3年ぶりのトライアスロン大会の出場となった。2018年11月のツール・ド・おきなわでの肘開放骨折以降リハビリを続け、2020年にトライアスロン復帰を目指していた。ところが、コロナにより2020年でのトライアスロンレースは軒並み中止となり、同様に2021年もトライアスロンレースの多くが中止となっていた。ところが当初予定から1ヶ月ほど延期となったものの、99Tの開催が決定となり、私のトライアスロン復帰戦第1戦目は10月31日(日)となった。リハビリ、コロナ禍で変化もあった。長年サーベロTTバイク(P4、P5X)を愛用してきたが、3年ぶりの70.3(俗に言うミドルディスタンス)レースに向けバイクを一新した。世界大会で共に戦ったサーベロP5Xへはさよならを告げ、Specialized S-Works Shiv (RXスペシャルバージョンBy CUBさん)を迎え入れた。
さて、コロナ陽性者が減ってるとはいえ、このような時期に開催していただきイチアスリートとして本当に感謝しかない。実戦に勝るものはない。

【レース準備】
天気予報によると午後から雨、気温は12-3度と肌寒い。レースから遠ざかったいた事もあり、様々な状況を想定し準備した。具体的には、スイムとバイクで体が冷えないようNAQIのウォームジェルコンペティション2をウェットスーツを着るタイミングで足と上半身に塗布。因みにこのようなウォームジェルやワセリンをレース前に塗る時は、薄手の使い捨て手袋が重宝する。ユニフォームは、スイムでどれくらい寒くなるか分からなかったので、上下セパレートタイプにした。スイムは、上半身裸+NAQIバリアとビブショーツにウェットスーツ(MOSA、フルスーツ)というスタイルに決定。ワンピースユニフォームだとスイムで濡れたまま気温10度ほどの中をバイクに乗り体を過度に冷やすリスクもある。そして、セパレートタイプにした事により、スイム後の寒さによって長袖にするか半袖にするかをT1に入ってから決められるという利点もあった。もちろん上着を着る時間という時間の代償はあるけれど、バイク中凍えるよりはマシだ。念のため冬の寒風ライドでも快適なバイクグローブ(Specialized Deflect glove long finger)も用意した。今回は寒いというのもあり、バイクパートから靴下を履く事にした。トライアスロンレースでは、通常裸足のままバイクシューズを履き、ランの時に靴下を履くことが多い。
今回のレースはT1(スイム➡︎バイク)もT2(バイク➡︎ラン)も同じ場所なのでバイクで使う物もランで使う物もバイク横に並べておく必要があった。復帰戦で使った主なアイテムは、バイクヘルメットがGiro Aerohead(バイザーがエアロ効果に加えサングラス代わりになるので楽)。一方ランではシューズがNike Air Zoom tempo next%(体重のある私でも巨大エアポッド2つの反発は反則並みに効果大)とサングラスはフレームレスで激軽のOakley EV Zero pathを準備した。

【レース】
スイム1.9km 38分58秒 (Avg.1:54/100m)
スイムはウェーブ分けに加え、ウェーブ内でも5秒間隔でのローリングスタートであった。所謂『バトル』も殆どなくある程度快適にスタートした。肘を怪我する前もスイムが1番不得意(相対的に遅い)であったが、怪我が完治したとはいえ怪我前の記録よりも今なお100M平均で15秒ほど遅い。なのでミドルでは、通常よりも4-5分遅くスイムアップ。コースは行って来いの往復コースに大型ブイとコースロープもあり泳ぎやすいコースであった。波は殆どなく、コンディションは良かった。一方で透明度は殆ど無かった。河口なので仕方がない。スイム中はとにかく真っ直ぐ泳ぐ事に集中した。ところが後から見たガーミンの記録ではふらふらと泳いでいたため2キロ強泳いでいた。スイムについては改善しかない。懸念していた寒さは水温もそこまで低くなかった事とNAQIバリアのお陰で問題なかった。しかし、スイムアップからT1までは1キロ強あり、結構寒さを感じた。T1ラップは結局8分55秒もかかった。バイクウェアは太陽も出てきた事もあり、半袖を選んだ。当然グローブも無し。いざバイクパートへ!

バイク 90km 2時間25分44秒(Avg.37.2km/h)
バイクコースは九十九里有料道路の比較的フラットな海岸コースと内陸に入り多少ローリングヒルを含む約45キロを2周回のコース。バイクパートの戦略はシンプルに1)補給早めと2)一定ペース(220-230W)で回し続けるであった。しかし、寒さとフラットが長めなコースであった事もあり当初バイク序盤で予定していた固形物(エネ餅)を摂らず、ドリンクも2本用意していたが、1本目も最後まで飲み切らなかった。ジェルはアミノザウルスのレモン味とマンゴー味を各1個ずつ摂取。前日と当日にしっかり水分と炭水化物を体に入れていた事もあり、フィニッシュまでエネルギー切れを感じる事はなかった。水分補給が足りないと感じたためバイクパート最後の追い越し禁止ゾーンに入ってから慌てて多めに飲んだ。

さて、バイクパートだが、スイムアップが遅かった事もあり、前にはそこそこの人数が既にいたのでとにかく前の人を追い抜いていくことに集中した。ドラフティング禁止トライアスロンレースなので、とりあえず前の選手との距離が10メートルになるまでラインに入り、その後追い抜くといった事を繰り返した。フラットとはいえ、多少の緩いアップダウンがあるので、アップではストレッチも兼ねてダンシングも行った。1周回目は特にペースが合う人もおらず、とにかく前へ前へとペースを保ちながら淡々とこぎ続けた。1周回目途中に数名に追い抜かれたが、しばらくしたらそのほとんどは追い抜けた。2周回目に入ると途中で後からスタートしたオリンピックディスタンスレースの上位選手がコース上に加わり、フレッシュでスピードのある選手もいたのでドラフティングルールを守った形で10M以上離し少しラインに入らせてもらう事もあった。ただ、最初の折り返し後はOD選手とミドルの選手のバイクコースが異なるので、その後は再び単独走が続いた。海岸沿いは多少風があり、横風は常に感じていた。内陸に入る部分では、行きは追い風で、帰りは向かい風となっていた。バイクパート最後の2キロほどは追い越し禁止ゾーンとなっており、ランに備え淡々と軽いギアで回しながらバイク中あまりしなかった水分補給を沢山した。バイク終盤で少しペースの合った選手と追い越しゾーンでは会話をするほどリラックスした感じでバイクフィニッシュとなった。

ラン 21km 1時間35分01秒 (Avg.4:32/km)

ランコースは往復約5キロの緩いアップダウンのあるコースを4周回。戦略はシンプルにキロ4分20から30秒をとにかくキープ。入りの2キロはそれぞれキロ4:10,と4:18とややオーバーペースであったが、その後12キロ過ぎまで淡々とターゲットペースで刻めた。ランコース上は多くのOD参加選手もおり、追い抜くターゲットとする選手が多かった事も良かった。ところが、13キロから18キロ過ぎの5キロは集中が途切れたのか、一時キロ4:45まで落ちてしまった。その頃天気も雨が降り始めた。残り3キロをどうにかターゲットペースまで戻そうという気持ちとRX&Coのお店でお会いした方(ODに参加)にフィニッシュまでに追いつくという勝手なターゲットを作り、最後の力を振り絞った。結果最後の3キロは平均キロ4:25まで上げられ、その方にもフィニッシュ前500Mほどで追いつき、最後はその方を追い立てながら、笑顔でフィニッシュ!

【レース後】

3年ぶりのトライアスロンレースは楽しかった。復帰戦で総合23位ながらエイジ優勝というおまけまで。来年はカテゴリが一個上になるとこのタイムでは、エイジ9位となってしまう。強すぎ集まりすぎ。強豪が揃っている次のカテゴリでも一つでも上で終われるようまたトレーニングを頑張りたい。肘の怪我が理由でスイムが遅くなったと考えるのは傲慢である。それ以外を改善する事でスイムはもっと早くなると思う。バイクも引き続き強く速い選手の集まるチームに所属しているメリットを生かして強く速くなりたい。ランも疲れた足でもラン単独PBに迫るようなペースをレースで維持できるようトレーニングに励もうと思う。そう思うと、まず思うことは長年の課題である減量かな?ただ東京オリンピックのトライアスロン男子で優勝(70.3の世界記録保持者でもある)した、クリスティアン・ブルメンフェルト選手は僕とサイズが同じで174cmの77キロなんだよな~笑。トライアスリートの八田さんもいつしか『重さは速さ』って記事をNoteに書いていたし。。。細かい事は気にせずトレーニングを開始しよっと。


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