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インフルエンサーは政治的発言をしてはならないのか?

最近 〜に抗議しますとか言うハッシュタグが流行り、270万ツイートされたとか、大半はスパムだったとか、そういう話で持ちきりだが

主に現在は若い女性歌手がハッシュタグを利用したことにより「影響力のある芸能人が政治的発言をしていいのか、否か」という論争が行われている。

さまざまな人の発言をまとめると概ね以下のような感じ
・影響力のある芸能人が軽率に政治的発言をしてはならない
・芸能人も人間なので政治的発言をしてはならないというのは人権無視では?
・政治的発言を簡単にしてはならないというのは政治参加を抑圧する良くない習慣だ

etc…

彼女は友達の話を聞いて自分で納得してハッシュタグを利用したとのこと。現在は様々な憶測やファン同士の諍いを生みたくないとのことで削除済み。

ここまで見て一つ言えることは

Twitterは政治を論じるのに向いていない

という点だ。140文字という限られた文脈の中で、複雑な政治を語るのに向いていない。また、歌手の人は画像を引用していたようですが、そのように簡素化することで、本来重要視される文脈や背景が見えなくなってしまうこともあり、向いていない。

また、インターネット全般に言えることは

全てのことは0と1では語れない

ということ。
反対します/賛成です、この二種類でバッサリ切り捨てて回答できるほど、世の中の多くの問題は簡単ではないと思っている。また、そのように賛成と反対の派閥を作って論争することは、お互いの陣地にいる人間を批判することが主流になり、本来の「何が問題なのか」という議論からかけ離れていくことが自明である。民主主義なので多数決的な問題アプローチになることは仕方がないが、何かが決まる過程において最も重要視されるのは事実と合理性であって、議会に立たない個人の採否とほぼ関係がない。賛成か反対かではなく、「どうしてほしい」「こうしてほしい」という具体的な解釈に基づく情報の方が現実的なアプローチのように感じる。0と1で語るということは、その他の文脈を切り捨てるという点で、誤解や曖昧さを生みやすい危険なやり方だ。

なので、その上で渦中の歌手がどうしても自分の政治的な主張をしたかったのであれば、安易にハッシュタグを引用せず、しっかりと自分の言葉を尽くすべきだったと言える。日本国民が毎日見ているであろう安部ですらあれこれ言われるのに、ど素人がいきなり政治に言及してあれそれ言われないわけがない。自分の言葉を尽くしたら自分のブランドが〜マーケティングが〜という話であれば、そもそもそんな商業的要素が絡んだところで政治的発言をすることは向いていないと考えられる。

また、「芸能人が政治的発言をすることについて」という点においては、日本の現代社会では民衆がキャラクター的要素を重要視した結果生まれたと言われている内閣が存在しているので(B層を検索)そういった支持の仕方をする人もいるでしょう、ということは予想できる。その上で批判するのは個人の自由なので私は干渉しない。

140字で解釈しない、0と1で判断しない、ねこのもり。各人におかれましては、健康に気をつけてお過ごしください。

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