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もしもセスがグループNo.1アイドルを目指すとどうなるかタロットで占ってみた

※本コンテンツは塔果さんの創作キャラ「セス」をタロットカードで占い、自分なりに解釈をしてみたものとなります。

はじめに

 タロットカードをご存じだろうか? 愚者に始まり世界に終わる大アルカナとカップや剣などの描かれた(なんかトランプっぽい)14×4枚の小アルカナで成り立つカードだ。
 大アルカナに関してはジョジョ3部や遊戯王GX、ザ・ハウス・オブ・ザ・デッドシリーズ等、様々な創作物でもモチーフにされる程に有名だろう。ちなみに筆者はザ・ドラえもんズのドラメッドIII世がタロットカードを使うシーンで最初に知った。
 さて、占って出たカードの意味は占う内容や他のカードの状況によってさまざまな解釈をすることができ(これをリーディングと呼ぶぞ)だからこそ奥深い一方、自分自身を占ってもスキルの上達に繋がりにくいという難点にもなっている。
 誰かを占えばいいのだが、なんか急かされる気もするし、ちゃんとリーディング出来ないと色々と申し訳も立たない。そんな中、塔果さんが自分のキャラクター達の関係性をタロットで占ってもらうという斬新なことをしていたのを目撃。これは面白そうだと思い、久方ぶりにマットとデッキを取り出す筆者なのであった……。

今回占う内容

 まずはこちらのイラストを見てもらいたい。

 塔果さんの創作したキャラクター達によるマジLOVE1000%のパロディである。このイラストについて塔果さんと色々と話した中で誰が一番人気になりそうかと聞かれたので筆者は「純粋なファン人数ならライアンかシド」と答えた。後ろでハートマーク作ってる二人である。
 そんな中、もしもセス(中央下にいるウルフヘアーの子)が一番人気、つまりこのグループでNo.1アイドルになったらどうなるのかをタロットで占ってみることにした。

レッツシャッフル!

 今回は本企画のインスパイア元も採用していた「ケルト十字スプレッド」というもので占う。汎用性も高そうだしこの占い方はマスターしてみたいものだ。イラストを見ながら彼がグループ内でのし上がっていく様子をイメージしつつカードを混ぜ混ぜ……。そして既定の場所にカードをセットしてオープン!
 どれどれ……

逆位置多すぎぃ!?

逆位置多すぎぃ!?

逆位置多すぎぃ!?

 あまりに逆位置ばかり出るので思わず3度口にしてしまったぞ……。どーすんだコレ……。
 ひとまずどこに何が出たのかをまとめてみよう。
・現状:カップの3(逆)
・原因または障害:カップのクイーン(正)
・顕在意識:ペンタクルのエース(逆)
・潜在意識:カップの9(逆)
・過去:ソードの6(逆)
・未来:ペンタクルの8(正)
・本人の立場:審判(逆)
・周りの環境:ペンタクルの7(逆)
・願望:カップのエース(逆)
・結論:世界(逆)

 逆位置の多さに驚いたが、実はもう一つ特徴がある。なんと小アルカナのワンド系カードが全く見当たらないのだ。逆にカップ(4枚)とペンタクル(3枚)はやたら目立つ。
 ワンドといえば情熱とか活力と紐づけられるもの。これが全くないということはナンバー1を目指すのは本意ではないのだろうか?
 ペンタクル系カードが多く出たということはお金が必要になった(だからもっと売れるように人気が欲しかった)か、それ以上に多く出たカップ系のカードから何やら感情やら愛情やら人の心に関するものが理由なのか……?
 それぞれのカードのリーディングを試みる。

現状:カップの3(逆)

 実りのない時間が過ぎていく、惰性で仕事をしている等の意味。
 アイドルとして軌道に乗ったはいいものの最近はマンネリ気味であり仕事にイマイチ熱が入っていない状態と見れる。セスなりに「このままではよくない」と思ったのかもしれない。

原因または障害:カップのクイーン(正)

 無条件の愛。本来はいいカードの筈だけどそれが障害になっているようだ。愛が暴走している。誰への? あるいは誰からの? 普通に考えれば付き合ってるライアンへの……なんだろうが出たカードはクイーンなので相手は女性の可能性も。え? 裕福な女性ファンにでも貢がれてるの? そういえばインスパイア元でも本来はアイドルよりもホストの方が適職なんて結果が出てたが、こっちの世界線でもそういう……?
 セスって本来の世界線だと毒薬コレクターに飼われてて散々な目に遭いながらも毒薬の知識を蓄積していって逆襲する……らしいんだが、こっちの世界線でも飼われてるのか……? しかもこっちの世界線だと愛情で蕩けさせてるだろうから逆襲なんてこともしないだろうし……イカンイカン、流石に発想がインモラルになってきたし、この状況から打開する方法が思いつかない!
 やはりセスのライアンへの大きすぎる感情と解釈するのがいいだろう。恐らくグループでもトップレベルの人気のライアンを見返そうとした、もしも先輩後輩の関係なら先輩を越えることによって最大の恩返しをしようと……? おっ、いい感じになって来たな。こっちの案にしよう。

顕在意識:ペンタクルのエース(逆)

 本来は願いを叶えるための力を持っていて、努力すれば叶うという意味だが……手に乗せてたコインが逆さまということは落っこちる。つまりお金あるいは何か形のあるモノが離れていくことを暗示している。
 ナンバー1になるための努力は欠かしていないものの、なりふり構ってない状態なのかもしれない。そのやり方は間違っていてこのままでは大事なものを失ってしまうことを示している。

潜在意識:カップの9(逆)

 沢山のカップを背にドヤ顔を決めてる絵柄。逆位置だとおごり高ぶってる様子を示す。
 そういえば優位に立てそうなときは優位に振舞うのがセスでしたね……。本来の世界線でライアン相手に自分がかつてコレクターにされてきたことをやって快楽を得ていたとかなんとか……。
 ナンバー1を目指すそもそもの動機もそういったおごり高ぶりもあるのかもしれない。そりゃ最初は謙虚にしてたけどアイドルとして売れ続けたことで彼は変わってしまったのだろう……。

過去:ソードの6(逆)

 船に乗って新天地へ。しかし逆位置なので悪い状況から抜け出せていないことを示す。
 何をしてもトラブルに巻き込まれ問題が堂々巡りしていたのだろう。行き過ぎたハングリー精神や一度優位に立つと調子に乗ってしまうセスの源流はここにあるのかもしれない。

未来:ペンタクルの8(正)

 せっせとコインを作ってる様子。コツコツと努力を重ねてそれが実を結ぶことを暗示している。暗い過去で足搔いて足搔いて時に道を間違えながらもそれでもトップアイドルになれることを示している。
 ヨカッタ……と思う一方、一体何がどうなってこの結果に辿り着いたのやら……?
 職人ということなので、何か特別なスキルで人気を得たのだろうか? 異常に優れた記憶力があるので、出演したクイズ番組なんかでインテリアイドル枠として大活躍したのかもしれない。
 当初はビッグマウスっぷりが鼻についたものの、それに違わぬ確かな実力を見せつけてコツコツとファンをモノにしていった……と。
 他にも弟子入りというキーワードもあるので、ライアンと和解したなんて解釈もいいかもしれない。
 当初はライアン以上の人気を得るために、時にはひどい方法で人気を取ろうとし(前述の通りセス本人はこれを恩返しだと思い込んでる)、ライアンにも噛み付くことも多々あり(シドにも迷惑かけてそう)、その末にとうとうライアンをマジで怒らせてしまう……が、同時にここまでするセスの気持ちにも気が付くライアン……。
 一方湖月はその真意も全部お見通しだったけど「雨降って地固まる」狙いであえて黙っていた(余談)

本人の立場:審判(逆)

 天使のラッパで死者が蘇る……。聖書の最後の審判をモチーフにしたカード。逆位置なので過去にとらわれる、復活できない……つまりチャンスを逃してしまうという意味。
 ここまでのリーディングで浮かんだセス像から(過去の経験で熟成されてしまった)おごり高ぶりからチャンスを逃している様子が見て取れる。
 そりゃセス本人もこのままじゃダメだとは思ってても、状況は打開できないと半ばあきらめてしまっているという解釈もできるかもしれない。

周りの環境:ペンタクルの7(逆)

 次のステップに向かうための超えるべき壁を示しているが、逆位置なのでそのままでは超えられない。一方でコインのなる木があるということは成果自体は残せることも意味している。
 よって今までとは違うアプローチを試みることによって状況が打開できるということでは?
 問題ばかり起こすセスは他のメンバーにとっても悩みの種で、だけどどうやっても彼を変える事は出来ずにいた……ということを示している。
 未来の項目でライアンをマジギレさせるセスという解釈を出したが、その根拠を裏付けるカードでもあると見た。
 この世界線ではこの二人がマジでぶつかり合ってそしてお互いのことよーく知ることによって状況が打開。セスの人気も上がりグループ全体に蔓延していたマンネリな空気もついでに打開。……殴り合うにしても顔はやめてね、アイドルなんだから。

願望:カップのエース(逆)

 聖杯に愛情という名前の水が……逆さまだから全部こぼれてしまった!
 つまり愛に渇望している状態。やはりライアンへの大きすぎる感情が彼を狂わせていたのだなと……。
 そもそもナンバー1になりたかったのもライアンへの恩返しが理由。ライアンへの恩返しのために踏み台にされるライアン自身の心境はいかに……とも思うがなんともセスらしい考え方である。

結論:世界(逆)

 こうして紆余曲折を経てトップアイドルへの道を1歩1歩歩んできたセス。しかし逆位置ということは結局はライアン達に人気という意味では1歩譲ってしまったのだろう。結局目指していたナンバー1になることはなかったけれど、今も寝首をかこうと目を光らせてる。そう、大好きなライアンの為に1番を取る。その目的は未だ達成されていないのだから……!

まとめ

 小アルカナを使うのもケルト十字スプレッドを使うのも初めてなもんで非常に難儀しました。
 総評すると……

 昔から恵まれない環境に置かれてなかなか抜け出せないセスはアイドルになり一獲千金を夢見る。きっとライアンの力添えでもあったのだろう。
 先輩であり恩人であるライアン。セスは彼を越えることが一番の恩返しと思うが、普通にアイドル活動をしてもとても人気で敵わない。その現状に焦りを感じたのか、セスはなんともモラルに反した手段で人気取りを始める。アイドルとして黄色い声を浴びていくうちにおごり高ぶるようにもなり、問題行動も頻発しユニット内に亀裂が走る。他メンバーもセスの問題行動に手を焼くがどうにもならない。
 その有様にとうとうライアンがブチギレる。その過程でセスの心の闇、そして溢れんばかりの愛情の器とそれが空っぽになってる様を見る。二人は和解しセスはコツコツとアイドル活動を続け一回り成長する。 
 ナンバー1にはまだなっていないがセスの挑戦は終わらない……!

 こんな感じで如何でしょう塔果さーん。

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