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もしも人妻な冥さんが湖月を本当の意味で心を許すにはどうすればいいかタロットで占ってみた

※本コンテンツは塔果さんの創作キャラ「冥」及び「湖月」をタロットカードで占い、自分なりに解釈をしてみたものとなります。

 前作で実業家のお飾り妻だった冥を湖月が華麗にさらい、逃亡先の海外で紆余曲折あるものの一応の安寧を得ることができるということを占った。
 しかしその最後のシーンにて、冥は心の底から湖月を信じることが出来ず、どうにも二人の関係がギクシャクしているらしいことが見えてきた。

 というか、そもそもの冥の依頼にも「うまく彼に愛を伝えられません。彼に伝わっていない気がしますが、どうでしょうか」とあるのだから、ギクシャクしていることは本人も察しているのだ。これでは何の問題も解決できてない!

 ……というワケで前回のケルト十字スプレッドにて占った結果見えてきた二人を取り巻く状況から、今度は「ハートソナースプレッド」という恋愛占いに特化した方法で二人の相性を占ってみることにする。

 今回は時系列をもう少し進め、前回占った通りの展開になって二人の海外での新生活が軌道に乗り始めてきた辺りを想定した。
 はてさて、カードはどんな答えを示してくれるか……。


おいマテ逆位置

 同じ題材で占ったからか、それともやっぱり不倫行為を占ってるからか、どうにも逆位置が目立つ。こんな縁もゆかりもない異国の地で破局なんてバッドエンドもいいところだ。それに心なしか争ってるような絵柄が目立ちコートカードはいずれも逆位置を示している。これは一体何を意味しているのだろうか……?
 恐らくは最悪な結末への警告を示しているのだろうということでそれぞれのカードを読み解いていく。

現在:ワンドの4(正)

 ワンドと飾られた綺麗な植物のアーチに、教会のような建物。それをバックに寄り添う二人……。どうやら一応の安寧を得て二人の肩の荷が下りたのか、結婚式と洒落込んだようである。冥の心中はいまだモヤがかかっているようではあるが、傍から見ればまさに幸せの絶頂といったところだろう。

未来:運命の輪(逆)

 逃れようのない運命に翻弄されゆく未来を示しているようだ。身分や価値観あるいは物の考え方の違いで想いがすれ違っていき、このままでは破局という結末を迎えることを暗示している。
 湖月のことを最後まで信用しきることが出来ず、歯車が狂っていくそんな未来を暗示しているといったところだろう。異国の地にてシドの助けで窮地を脱したけれどそこで冥の心はシドの方に移り変わってしまい……流石にこれは胸糞展開過ぎるが、そんな最悪な結末もあり得るのだ。
 どうしてこんなことになってしまうのか、周囲のカードを見てもう少し検証してみよう。

質問者への印象(内面):ワンドのキング(逆)

 湖月が冥の内面についてどう感じているのかを示すカードだ。
 ワンドなので情熱や活力、キングなので威厳やカリスマ、情熱で人を引っ張っていくような状態を示している。それが逆位置ということは湖月は冥に振り回されていると思っているのだろう。
 なにか強引に物事を決めたりしたのかもしれない。それに湖月はちょっと委縮している。

質問者への印象(外面):ソードのクイーン(逆)

 湖月が冥の外面についてどう感じているのかを示すカードだ。
 知性の象徴であるソードと愛情深さと権威の象徴であるクイーンの組み合わせ。厳格でツンツンしてると見られているようだ。
 自分を守るために少しでも異を唱えるならばたとえ愛しの相手だとしてもキツく当たってしまっているのだろう。その気質が外見にも影響を及ぼしていて近寄りがたい雰囲気を出している。
 なのに冥本人は「見捨てられたくない!」と過度に依存しているのだ。湖月からしたら全身刃のついた鎧に抱きつかれるようなものなのでたまったものではない。

相手の状況:ワンドの5(正)

 ものすごい勢いで戦っている。見ての通り闘争心がみなぎっているが、正位置なので比較的健全な闘争心。今は恋愛よりも仕事に比重を置いているのだろうことが分かる。
 だがそれも冥に苦労をさせないが為。シドにも借りを作ってしまったであろうし、必死になって稼いでいるのだろう。微笑ましい光景であるが、素直な気持ちを伝えたいと躍起になる(「仕事よりも私を見て」状態)冥とすれ違っていく遠因になっているのではないだろうか?

相手の願望:月(逆)

 隠されたものが明かされていくという意味のカード。願望なので「あいまいで不明瞭なものを明かしたい」という意味になるだろう。
 冥は今も前夫の悪夢に悩まされており、ここ最近のギクシャクっぷりはコレが原因であるのだが、湖月はその真実に辿り着けていない。それでも今の冥が普通でないことには気付いていて、彼女の本心を知りたいと心から願っているのが分かる。

質問者の状況:ソードのキング(逆)

 湖月は今の冥がツンツンとして近寄りがたいと感じているようだが、余裕がなくてツンツンとしているというのは本当のようであり、このカードが裏付けている。
 対となる「相手の状況」にて湖月は今は仕事に集中したいようであることが示されていたが、この調子だと最近構ってあげられてなかったのだろう。近寄りがたいからといって放置すると冥はますます自分の殻に引きこもってより鋭利な剣という形で返ってくる。

アドバイス:ソードの5(正)

 これもまた戦ってるカード。だがワンドの方と違ってどんな卑怯な方法を使ってでも勝ち取るという意味があり、不健全な闘争心を示す。
 仕事か恋か。その二人のすれ違いが極限まで達することにより、しまいには大喧嘩してしまう。そんな結末を警告してくれているのかもしれない。
 不満は爆発する前にちゃんと伝えること。月並みなアドバイスかもしれないが夫婦円満の秘訣と言えば昔からコレだ。

まとめ

 ひとまずの困難を乗り越えた二人は異国の地で幸せの絶頂の中、挙式するのだが、今も冥の心のしこりは残ったままであり、本心から湖月に心を預けることが出来ないでいた。
 一方の湖月は実業家の男の裏工作やそれに対抗するためにシドと手を組む際に財力をかなり削がれたので取り戻そうと仕事に情熱を燃やす。せっかく略奪婚をしたのだ。新しい結婚生活をより幸せなものにしようと仕事に精を出すのは確かに理にかなっている。
 しかし仕事に集中しているがゆえに冥の葛藤には気が付かずにいた。次第に構ってもらえない寂しさから冥は湖月につらく当たるようになる。
 他でもない冥の為なのに……。湖月の目には彼女はワガママでツンツンした近寄りがたい女性に映っていた。
 二人のすれ違いは運命の歯車を狂わせてゆき、それが限界に達した時、二人はついに喧嘩、破局というバッドエンドを迎えてしまう。
 
 最近湖月はあまり構ってくれないかもしれませんが、決してやましい理由ではなく、冥さんを思ってのこと。きちんと腹を割って話せばその真意を伝えてくれるでしょう。お互いがお互いを大切に思っている。でもそのやり方にすれ違いが生じていてその歪みを放っておくと良くない結末をもたらす。
 占った結果によれば真摯に向き合えば裏切られることはないでしょう。あとはアナタが勇気を出してありのままの気持ちを伝えるだけです。この結末を変える力をアナタは持っている……!

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