よいこのためのパクツイの話

おとなのひとには　よみにくいので、「かんじ」（むずかしい　じ　の　こと）を　つかっています。

よめない　おともだち　は　おとなのひとに　よんで　もらおう。　

※大人の方へ
　以下の記事は、Twitterにおいていわゆる「パクツイ」を平気で行い、また何ら罪悪感も持たず、問題点がどういった点にあるかを理解できていないお子様のために、その説明を簡易にまとめた内容となります。保護者の皆様におかれましては、以下の内容をもとにお子様のどのツイートが具体的に問題となるかどうかなど話し合ってみてください。
　またこの記事は投げ銭記事となりますので、お金は不要で全文ご覧いただけます。

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①パクツイってなんだろう

　みんな、Twitter使ってるかな？
　いろんな人が短文のつぶやきをリアルタイムに発信していて、とても面白いよね！

　日常のこと、たまたま出かけた先で見かけたこと、ニュースのこと、お友達とのやりとり、そして、自分で考えた「ネタ」のこと……。いろんなツイートを見かけるよね。
　※「ネタ」というのは、ここでは短文でのギャグや創作、あるいは諷刺など、要するに「巧いことを言って面白い、あるいはなるほどと人に思わせる」ツイートのこととします。

　みんなも面白いネタツイートを見つけたら、ぜひ友達にも紹介したくなるよね。そんなときどうするだろう。そう、Twitterには「リツイート」という機能があるね。これは、自分のフォロワーに対して、別の人のツイートを紹介する機能なんだ。ふつうは、このリツイートを使うよね。
　でも、中には文章すべてをコピペ、または一部改変をして自分が考えたツイートかのように振る舞う人がいるんだ。そういう人のことを「パクリツイッタラー」や「パクツイ厨」や「カス」と言うんだ。

　※一般的に「パクツイ」と扱われないケースの例
・あいさつ、定型文等、誰がどうツイートしても重複し、独自性・創作性の無い内容
　（例：「おはよー」「それな」「ツイ消しを見た」等）
・ニュースサイト、Tumblr等を利用したリンクボタンやサイト連携による定型ツイート
・文脈上、相互フォロワー間で行われるカブせ、復唱（なれ合いとしてのパクリ）のツイート
　（第三者から見ての一見での判断は困難だけど、パクられ本人が判断可能だね）
・「引用」の要件にあたる内容
　（特に「出所の明示」が重要だね）

②パクツイって悪いこと？

悪いことです。

よく、パクツイをする人がこんなことを言うんだ。

「パクツイするな」と咎められることがあるけど、パクツイってそもそも悪いことなの？パクツイ機能付きのクライアントだってあるし、沢山favもRTもされる。みんなが面白いツイートを楽しんでくれればいいんじゃないの？そもそもインターネットなんてそんなもん、コピペしてナンボ、パクってナンボじゃないの？何マジレスしてんの？はい論破。

・パクツイは悪いことです。クライアントに機能があるからやる、が正論かどうかというのは、Winny裁判でググってみましょう。道具はともかく、やった本人が悪いに決まってるよね。

・ネットは無法地帯じゃありません。コピペできることとしていいかとは別の話だね。たとえば無人野菜販売所から野菜が盗まれても、無人で売ってた農家が悪いということはないよね。悪いのは泥棒だよね。

・ふつうの人はマジレスなんかしなくても汲み取って理解することを理解できないようだから仕方なくマジレスしてるんですよ。理解してないってことを誇らないようにね。だいたい、多くのパクリツイッタラーは、追及すると謝るけど、謝るってことは悪いことをしているって自覚があるってことだよね。

・論破されたかは第三者が判断するものだね。

③パクツイしたらどうなる？

　場合によってはトラブルの元になるようだよ。
　パクツイの常習性に溺れた仲間たちの間にいると自覚できなくなってしまうかもしれないけど、Twitterにはキミと同じようなパクツイ常習者以外にも、色んな年齢、職業、考えを持った人たちがいるんだ。仲間たちの中ではおもしろかっこいいことかもしれないけど、こういう見方をする人も結構いるようだ。

・自分で面白いことが考えられない空虚な人間
・自分で何かを創作、表現したことが無い人間
・創作者、表現者を尊重する意識が薄い人間
・著作権に対する意識が薄い人間
・承認欲求に飢えた人間
・ネット上でだけイキがってワルぶってるキモオタ
・キチガイのマネをしている凡人
・パクツイ常習者のレッテルを貼られる（だから、もしオリジナルの面白いツイートをしても「ああ、これもパクリか」と思われる）
・コソ泥、寄生虫

また、Twitterの規約上はパクツイにあたる著作権侵害行為は禁止されているので、運営へ通報した場合、当該ツイートは運営が確認したうえで非表示の処置になるよ。※実験済み
つまり運営がそのような処置をすると言うことは、パクツイは明確なルール違反なんだよ。

④パクツイをやめるには？

　もしパクツイをやめたいとおもっているキミ、やめられないのなら、何がやめられない要因かを考えよう。以下のヒントが手助けになるかもしれないぞ。

・パクツイは恥ずかしいことだと自覚しよう
　パクツイは、した本人の人間性が疑われる行為だよ。キミの周りの仲間内でクネクネしているうちは楽しいかもしれないけど、もう少し視野を広く持ってみよう。きっと自分の行為が恥ずかしくなるときが来るはずだよ。

・自分がやられたらどう思うか想像しよう
　自分が考えたオリジナルのツイートを全然知らないやつが「俺が考えた」かのようにツイートしていたらどう思うかな？自分が描いた絵を全然知らないやつが「俺が描いた」、自分が撮った写真を全然知らないやつが「俺が撮った」と主張していたらどう思うかな？そしてそれをパクった人が褒められていたり、何か利益を得ていたとしたら、どう思うかな？想像してみよう。

・公式リツイートを使用しよう
　パクツイをせずとも、オリジナルのツイートをリツイートしよう。「面白いツイートをいち早く見つけて紹介できる」ということ自体はなかなかセンスのいることだし、"自分のツイート"（に見せかけたもの）じゃないからといって、キミの評価が下がることは決してないぞ。そしてオリジナルのツイートの人には何の迷惑もかからないし、場合によっては喜んでくれるよ。

・パクツイ機能のないクライアントを使おう
　道具に罪は無いので、パクツイ機能があるクライアントであっても、クライアント自体が使いやすければ使い続けても良いと思うよ。だけど、ついついパクツイ機能を使ってしまうようであれば、いっそクライアントを替えるのもひとつの方法だよ。

・自分で面白いことをツイートできるよう努力してみよう
　いろいろな経験をしたり、本を読んだり、ネットの文章を読むのでも良いと思うけど、インプットを増やそう。そして文章表現の面白さはどうすれば身につくのか、どういった言い回しが良いのかと表現の幅を広げ、自分だけの感性を磨き上げ、自分で考えたツイートをしてみよう。面白ければきっとfavやRTされるはずだ。

⑤まとめ

　パクツイのことと、パクツイをやめるためのヒントを説明してきたけど、理解できたかな？
　キミは人のパクリなんかしなくても、頭を使えば、きっと面白いことが言えるようになるはずだ。最初は何も言えないかもしれない。みんな最初はそうだったんだ。だけどみんなもいろいろ頭をひねって、文章を考えているんだ。キミだってきっとできる。そしてキミ自身が考えたそのツイートにもしfavが付いたとしたら、それが数値だけでははかれない、本当のfavのはじまりなんだ！

おわり

参考URL：
・はてなキーワード「パクツイ」
・なぜ彼らはパクるのか？　パクツイ常習犯が語るTwitterの闇（Yahoo！スマホの川流れ）
・パクツイ「罪悪感、徐々にマヒ」　常習者に聞く（朝日新聞DIGITAL）