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1,占いを仕事にするきっかけはなんでしたか?

私が占いでお金をいただくようになったきっかけは、以前ツイキャスでお話したことがあるんですが、改めて書いてみようと思います。

占い自体は子供の頃から好きで、雑誌の付録にあったタロットカードをハサミで切って占いごっこをするくらいには大好きでした。小学生の頃、友人を占ってはそれなりに当たるので面白いなーと更にのめり込むような子供でした。

思春期になり音楽への情熱が高まるのに反比例して、占いへの情熱は冷めていったのですが、それが再度タロットカードを手にするきっかけができたのです。

それは、私が生命保険の外務員になったことでした。

生保の営業では、見込み客となる方の生年月日をゲットすることから始まります。女性をメインに活動していた私は、相手の方の生年月日を聞くためのツールとして、占いを使うことにしたのでした。

最初に使っていた占いは個性心理学、いわゆる「動物占い」です。チーターとか、子鹿とか、ペガサスとか出てくるやつですね。普通の太陽星座占いはTVなどで毎朝やっていたので目新しさがなく、当時先輩に教えてもらった「動物占い」をツールとして使い始めました。

最初は「あなたの性格はこんな傾向があるので、こういうことに気をつけたほうがいいですよ」とか「ご主人はこの動物で、あなたとの相性は・・・」などといったことをお伝えしていました。

そんなふうにして何度かお会いさせていただいていると、別のお悩みについて聞くことも増えてきました。例えば「旦那が浮気してるみたいなんだけど」とか「子供が言うことを聞かなくて」といったものです。

動物占いで占うことに限界を感じ始めて、昔取った杵柄でタロットカードを使うようになっていきます。

タロット占いを始めると、今度は「転職はいつ頃がいいか」「今年はどんな年になるか」「離婚するのはいつ頃がいいか」なんていうご相談も受けるようになりました。

タロットでも時期を観ることはできますが、私はどちらかというと苦手な分野でした。それで、その方のパーソナリティや運勢を観ることができる、数秘術を学び始めました。

数秘術を使うようになって、受けられるご相談の幅が広がりました。生命保険の営業なので生年月日を聞いて、その時に軽く占いもしてあげて、そうするともう少し深いお悩みも聞けて、その結果として商品を販売するという良いスパイラルができていました。

もともと、生命保険を販売するために始めた占いだったので、全て無料でしていたのですが、プロに転向する転機がおきました。

それは、私が生命保険の会社をクビになったことです(笑)。私がいた部署は当時珍しく投資信託も販売できる部署でした。そのために資格も取得して、お金を増やすのが大好きな私は人生設計の手段として投資信託ばかり売っていて、投資信託販売数月間1位をいただいたりしていました。

では何故クビになったのか?生命保険を売ってなかったからです(笑)当時の上司にも「うちは生命保険の会社なんだよねぇ」と事あるごとに言われていたのですが、どうしても生命保険を販売する気になれず(笑)当然の帰結としてクビになってしまいました。

それで、後任を連れてお客様にご挨拶周りをしたのですが、その時によく占いの相談をしていた奥さんが声をかけてくれたのです。「あなた、占いの道具持っていらっしゃい」この方は私のことをよく気にかけてくださっていて、私がシングルマザーで(当時は)幼い子供を抱えていることも伝えていました。急に職が無くなって収入が無くなることを心配してくださったのでした。

日を改めてお伺いすると、奥さんのご友人の方が6〜7人いて「みんな占い好きなのよ。ちゃんとお金いただいてみてあげてちょうだい」と言われたのです。突然のことでびっくりしましたが、意味がわかったら泣けてしまって、泣いて占いどころではなくなってしまいました。それで、先にご飯を食べようとなってお昼の用意までしてくださって、少し落ち着いてからセッションを始めました。

午前中にお伺いして、それだけの人数をしっかり占いましたから帰りは夕方でした。いただいたお金は数万円あり、家賃を払っても充分に食べられるくらいの金額がありました。奥さんは「子供と食べなさい」と、おにぎりを持たせてくれてタクシー代まで出してくれたのでした。何度もお礼を言ってタクシーに乗ったのですが「また呼ぶからね」と言ってくださり、実際にその後何度か、同じようにご友人を読んで占いの会をしてくださいました。

数年後、奥さんは人生を卒業され、その時に占った方の殆ども人生を卒業されていってしまったのですが、あの時のことは私の占いの原点であり、絶対に裏切れない矜持になっています。

私がいつか人生を卒業して向こうへ行って彼女たちに再会した時に、堂々としていられる自分で居たいなと思うのです。そして改めてあの時のお礼と、プロの占い師になるためのきっかけをくださったことへの感謝を言いたいなと思っています。

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