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諦めてスパイスカレーを作る

緊急事態宣言が出て数日がたった。仕事もやっと在宅に切り替わり、再びワンルームで過ごす日々だ。

出かけたいな、遊びたいな、人に会いたいな、なんて叶いもしないことに思いを馳せてももう意味なんてないので

諦めてターメリックとコリアンダーとカイエンペッパーを買ってわたしはスパイスカレーを作る。

玉ねぎをみじん切りにして、色目が変わるまで炒め続ける。
てか10分以上もただ玉ねぎを炒め続けるなんてできない。集中がもたない。
もう焦げてんだか色が変わっただけなのか見当が付かなくなった頃に、トマト缶を半分入れる。

水分がなくなるまで煮詰める。
そしたら3種類のスパイスを入れる。
やっと出番がきたぞ。

それぞれのスパイスが何がなんのやつかわからんがひとまず入れる。
細かいことなど何も気にしなくていいのだ。

やっとカレーらしい匂いがしてきた。
完成までもう少しかと思いきや、
ここからお湯を入れてチキンを入れてさらに30分煮込まなければいけない。

料理は時短が命!の私が、何が嬉しくてど平日の火曜の夜に私はカレーを煮詰めているんだろう。

最近読んだオードリー若林のエッセイ本に

ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。

と書いてあった。もうあれやこれや分りもしないことに悩むのはよそう。
暇になると悩み続けてしまうので、悩むことがないように、工程が多くて時間がかかって面倒さそうなスパイスカレーを作ることにした。

ただ私は一つのことに集中して取り組むのが非常に苦手なので、煮込みの30分暇を持て余し、今この文章を書いている。

全然写真通りの見た目じゃないんだけど。
さっき味見したらなんかめっちゃ辛いんだけど。
あとスパイスカレーは水分を飛ばすことが大切と書いてあったけど全然みずみずしいな。みずみずしいカレーの方が好みだ。

レシピ再現は諦めて、いただきます。

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