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温度計を正しく使おう☆

温度管理が大切な キャンドル製作


キャンドル作りは、温度管理も大切です。
染料や顔料を溶かす時、型に流し込む時、また 使うワックスの種類によって融点も 流し込みに適した温度も違ったりするからです。
もちろん、キャンドルの仕上がりにも影響します。
ですので、温度計は必須アイテムと申し上げて良いでしょう。

キャンドルの原料のワックスは、ざっくり言ってしまうと油のようなものですので、
使う温度計は、天ぷら油の温度も計れるような 調理用のものなど、100度以上まで計れるものを選びます。
※一度キャンドル作りに使用したら、ワックスが付着しますので、他の用途(調理など)と同じ温度計を使い回さないようにしてください。

どうやってワックスの温度を計っていますか?

先日、ちょっと気になる動画を見ました。
キャンドル作りで、ワックスを溶かす際に、
温度計を使ってぐるぐる混ぜているんですね。
染料を入れては また温度計で混ぜ、、、
加熱中の鍋に温度計を入れたまま、横で別の作業をしたり、、、
ついでに温度も計っています、ということかな?と思うのですが、温度計の使い方としては間違っていると思いますので、気を付けたいですね!

温度計は混ぜやすい形状かもしれませんが、温度計の先は繊細なので、鍋の内側に繰り返し当たったりするのは良くないですよね。
そして何より、ワックスの温度を正確に計れているか疑問です。

ちょっと実験

*以下は、「お湯」を鍋に入れての実験です。
ワックスの場合とすっかり同じではないかもしれませんが、参考にご覧ください*

☆IHクッキングヒーターで、加熱しながら計っています↓↓↓

温度計の先が、鍋に接触していない状態で計った温度

上の画像では、温度計を手に持って、先端が鍋に触れないようにして
お湯の温度を計っています。

その後すぐ、今度は下の画像のように、温度計を鍋に入れて手を離しました。先端は鍋の底に触れています。
(この時も、加熱し続けています。)↓↓↓

手を離して、温度計の先が鍋の内側に触れている時の温度

すぐに温度が上がり、1枚目の画像よりも温度が高く表示されました。

つまり、温度計の先端が鍋の底や側面に触れている時は、ワックスではなく、「鍋の温度」を計っているのではないでしょうか?
少なくとも、お湯の温度は正確に計れていないと思いませんか?

中に入っているお湯の温度を より正確に知りたければ、鍋に温度計の先端が触れないようにすることに加え、温度のムラが出ないように全体をかき混ぜてから計るのが正解だと思います。

混ぜる時は柄の長いスプーンがおすすめ

ワックスを混ぜる時は、温度計ではなく
スプーンや割りばし等を使っています

というわけで、ワックスの場合も同じことです。

当然、きちんと温度計を使っている方のほうが多いと思いますが、
だんだん慣れてきて 温度計の扱いが雑になったり、手近にあるので これで混ぜちゃおう~という時もあるかもしれません。
正しく温度が計れていないと、作品の仕上がりにも影響しますし、
誤った使い方は温度計が故障する原因にもなるでしょう。
気を付けるポイントだと感じたので、書いてみました。

ところで、ワックスを混ぜたり、着色する時に便利なツールは
私の場合は、↑の画像のような、柄の長いスプーンです。
バースプーンを曲げてちょこっとカスタマイズ??したものを、長年愛用しています。

( 2023年9月19日 )



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