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灯りのソムリエ 七つ道具

キャンドルのデザイン・製作を学び始めて、30年以上が経ちました。
キャンドル作家にとっては、作品をつくることも もちろんですが、
火を灯すこと・そのあかりの美しさや楽しみ方をお伝えすることも、
大切と思い、「灯りのソムリエ®」と名乗っての活動もしています。

昔、ヨーロッパ等では、建物が石造りで内部はどうしても暗くなってしまうため、キャンドルの灯りが重宝され、キャンドルをたくさん使ったシャンデリア等も使われたそうです。そのため、人が集まるパーティーの時などはもちろん、普段でも、キャンドルの灯の番人の仕事があったようです。
定期的に見回って、芯切りをして炎を調整したり、短くなったキャンドルの交換をしたり(キャンドルの減り具合で時間も計ったといいます)、特に大きなお屋敷やお城などでは、その管理は大切な仕事だったのではと想像します。
そんな話を聞いて、現代でも、キャンドルはつけっぱなしでは良くないですから、数多く灯すイベントやパーティー等ではもちろん、キャンドルを灯す場面では、火の管理や後始末を責任をもって行う意識がまず重要なのでは?と思うようになりました。
そんな思いもあっての「灯りのソムリエ®」なのです。

さて、様々な場面で、キャンドルに火を灯して楽しむことは、
今では、皆さんも普通に生活に取り入れていらっしゃると思います。
皆さんは、どんなふうに火を灯し、また、消していますか?

”火を灯す”、”炎を調整・管理する”、そして、”安全に消火する”ために
専用の道具もあるというのをご存じですか?
今回は、私が持ち歩く、灯りのソムリエの七つ道具(?)をご紹介しますね。
他の物で代用できるものもありますが、やはり専用のお道具があると、気分も何やら厳かなものになり、キャンドルを灯す時間が、特別なものに感じられますよ。

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写真のような道具箱に入れて持ち運んでますが、
・キャンドル用の芯切り鋏・幅の広いピンセットタイプのキャンドル消し
・針金を曲げたような形のキャンドル消し・着火用ライター
このあたりが定番の道具です。
この他にも、例えば、ロングマッチや、炎の上から被せて消すタイプのキャンドル消しなど、TPOに応じて使います。
あとは、ボトルに入れた水や、ミニ消火器なども用意します。

それぞれの道具については、追々、詳しく書いていきますね。

キャンドルの明かりは、美しいですが、炎…つまり「火」です。
使い方によっては、危険にもなり得ます。オール電化の中で育ち、火の扱いに慣れていない人も増えてきたと聞きます。
くれぐれもお気をつけて、安全にお楽しみくださいね。



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