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『あかり』介護保険外自費サービスを活用して得られたアウトカムを紡ぐ~②

不定愁訴が著しく、頻回にケアマネに毎日電話をかけてきて話を聞いてほしいという利用者さんがいらっしゃいました。心してよく話を聴いてみようということになりました。
やりたいこと、困っていることを一緒に行いました。例えば、床屋に一緒に行ってほしい、眩しいので遮光カーテンにかけなおしてほしい、セカンドオピニオン聞き取りのため眼科通院を介助したり、衣類を買いに出かけたりもしました。聞き上手のヘルパーが、安心感を持っていただくためまとまった時間で話し相手になったりしました。
また、不安が大きくなった際には一週間ほどモーニングコールをしてみたこともありました。ケアマネさんや介護保険のヘルパーさんともこまめに情報交換し、ずっと辞退されていたデイ利用も実現しました。
明白に表情が豊かになり、何より口調がはっきり、しっかりしてきて意思表示が上手になりました。そして、ケアマネにも『今、忙しいんかい?話してていいんかい?』と気遣いしていただく場面も出てきました。
それでも不定愁訴は続いています。この方の強い個性です。ですが、複数の担当者が関わらせていただくことで疲弊感や困惑感が募るのを予防して、みんなで対応していくというスタイルは、無理ない形のようです。
施設に入りたい、という言葉がちらついてきました。そのタイミングもデイ、ヘルパーさん、当社の自費サービスンバー、ケアマネ、キーパーソンである遠い親戚の方、主治医と相談をしながら対応させていただこうと思います。

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