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毛綱毅曠の建築脳を見て

10月10日(土曜日)に「毛綱毅曠の建築脳」を見てきた。この日は14時から学芸員によるギャラリーツアーがあって、その時間帯に滞在できるように向かった。

本当は10月4日(日)日開催されていたトーク&ウォークに参加したかったのですが、スケジュール的に合わなくて断念した。

このイベントの学芸員によるレポートはこちら

やっぱりキャッスルホテルのウェデング・チャペルとテラスに行きたかったといけなかったことにこの記事を読んで後悔した。

今回の展覧会は毛綱毅曠氏の建築作品だけではなく、彼が思考した「建築古事記」の世界も序盤で紹介されていた。その画力は壮大で素晴らしく、独特な世界観を現したものだった。しかし、思想をカタチに落とし込む作業、技術が伴わなかったのかなと残念に思ったのも事実。しかし、それが彼のいいところだったのかもしれない。純粋に真っ直ぐに理想を持って夢を描ける能力は年齢や経験と共に寂しい方向に変化していくことが多い。しかし、彼は理想を変えることなく、建築に向き合っていたのかもしれない。そのピュアさは、言い方が変かもしれないが、いい意味で「中二病」を患っているように思えた。

今回、建築古事記の作品を見ることができて、フィッシャーマンズワーフMOO&EGGや釧路市立博物館、キャッスルホテルがあのデザインになってしまったのか、少し腑に落ちた気がした。

もう少し彼の世界を理解したいので、学芸員さんも理解が難しかったと苦笑いしていた分厚い本をぱらぱらと読んでみたい。

一人の建築家について2ヶ月くらい考えたり、調べたり、歩いたりしたのは建築学生をやっていた時以来ではないだろうか。懐かしい感覚が少し戻って、新鮮な発見にも出会えてみのり大きい展覧会になった。こういった機会に恵まれたことに感謝しかない。

おまけ

この記事を見て「欲しい!」と思った折り紙建築の用紙を入手してきました。

折る前がこちら

完成品はまた今度(笑)

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