ハロウィンドハマリ

奇怪建築にドハマリ Chapter1

2019年10月26日に札幌で行われたトークイベント「ドハマリ6」で発表した内容を書いていきたいと思います。大好きな建築の事を語る機会はなくなったので、本当にいい体験が出来ました。

その前に「ドハマリ」とはなんぞや?とお思いの方はこちらのリンクを読んでいただけると概要がわかります。

発表した内容のスライドと説明を何回かに分けて書いていきます。

これで建築史ってもしかして面白いんじゃない?と思ってくれる人が一人でも増えると嬉しいです。

まず、建築にどのようにはまったのかを書いていきます。


私と建築

スライド3

スライド4

建築との出会いは、街歩きが趣味の人に札幌市内、道内激しく連れ回されたのがきっかけです。この状態を能動的状態といいます。殆どの休みをそこに費やしていたので、かなり洗脳されました。

スライド5

それでうっかり建築を学べる通信制大学をポチります。社会人になると稼げるようになりますので、いろいろなものをポチります。通信制大学はうっかりポチってしまった人が多いです。ですから、当時、卒業に辿り着く人は1割から2割と言われていました。それくらいうっかり度が高いお買い物だと思います。

2級建築士の受験資格が得られるとか、自己満足でしかない学芸員の資格が取得できるとかいろいろと言い訳しますが、その代償は授業料、移動費、宿泊費、CADソフト代、模型材料代などなどなど600万円は軽く超えました。うっかりポチるってそういう事ですよね。怖いですね。この状態を衝動的状態と呼んでいます。ちなみに大学時代の平均睡眠時間は4時間。平日は22時まで仕事をし、週末は学校で制作物で徹夜をするという過酷な日々でした。

スライド6

スライド7

建築学生になって、授業のフィールドワーク楽しい!建築の歴史楽しい!と主体的状態で楽しんでいる半面、絵を描く、模型を作る・・・気がついていましたが、私は超絶不器用。根本的なところが「だめじゃん!」となり、主体的状態と沈黙的状態を楽しみながら大学を卒業します。

スライド8

そして資格を取得後、2級建築士らしい仕事をします。そこでやっと気がつくことが・・・電話が嫌い。やり直し作業の依頼に胃が痛い。ICが怖い。それまでのIT系の仕事っぽいものをしていて、社内のやり取りでメールやチャットが多かったのです。単なるいいわけです。それでも、かかったお金や時間を考えてヤケクソ的状態で働きます。

スライド9

そしてストレスが溜まります。そうすると現実逃避します。建築の写真集的な実務に全く関係の無い建築の本を立ち読みします。買います。積読します。部屋に建築の本があると表紙や背表を見るだけでとんでもなく癒されます。私の部屋に積んである本は私の現実逃避の賜物です。本屋に行ったり、本を借りたりできない場合は、面白い建築を探してネットサーフィンします。完全なる現実逃避。快楽ドーパミンが脳内をかけめぐります。そして思い出すのです。

スライド10

私の好奇心は「なんでこんなもの作ったのだろう」から生まれている。
B級テーマパーク、昭和ラブホテル、秘宝館や坂会館に興味を持つのは、そのきっかけと発展が知りたいからなのです。

スライド11

そこに好奇心の源があるのだからとことん楽しもうと思いました。これを昇華的状態といいます。

スライド12

ここでちょっとエピソードを挟みます。

スライド13

ここでちょっとエピソードを挟みます。
全く建築に興味のない子供時代を過ごしていたと思っていたのですが、よくよく考えてみると、からくり屋敷に興味がありました。本棚から本を引くと隠し部屋に行けるとか、床の間にもたれれば、別の部屋に行けるとか、引出しに入れば未来や過去を自由に行き来できるとか・・・これは違いましたね。あとは爆破解体士になりたかったことがあります。完全にテレビの影響ですが、建物が美しく壊れていく映像に釘付けになります。被害者がいない前提ですが。


建築にハマった話はこんな感じです。次は世界の宗教建築編を3件程お話します。時間の関係上3件だけですが、今後こちらのnoteで色々な建築への妄想を書いていきたいと思います。基本的にのんびり屋なので、少しずつの更新になると思いますが、長い目で見ていただけると幸いです。



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