見出し画像

本所七不思議

今の墨田区に

江戸時代の庶民の 

トンチの効いた

妖怪、怪談話があります。


本所七不思は諸説ありますが、

消えずの行灯、送り拍子木、片葉の葦、

提灯小僧、落ち葉なき椎、狸囃子、

津軽の太鼓、などなどでして

どれも洒落たお話しです。


江戸庶民の粋な遊び方だと 

感心させられます。

クーラーも扇風機もない、

クソ暑い江戸の夏の夜を

怖〜いお話しで涼しくする

粋でユーモア溢れる

怖いお話の数々。 


中でも落語や映画にもなった

「置いてけぼり」は秀逸です。

昭和50年代にテレビで

連続放映されていた

漫画日本昔話で

あの、市原悦子さんの

絶妙な語り口で

置いてけ堀が放送された時

ついつい画面に食いついて

怖いと思いながらも

しっかり見てしまいました。


その頃の江戸には

お堀が沢山ありましたからね

夜になると

灯りもなく暗いお堀に

お魚達が跳ねる音などにも

ビクビクしながら

夜道を急ぎ足で帰宅する人達も

多かったのでしょう


そんな中から自然発生的に 

「置いてけ堀」が生まれ

河童が置いてけと言う

いやあれは狸だ、などと議論して

さぞ盛り上がったことでしよう

勿論ご存知の方も多いでしようが


こんなお話です

お堀では様々なお魚が釣れることから

釣り人が結構おりました

明るいうちに皆帰るのですが

暗くなるまで頑張って釣っていると

結構沢山のお魚が釣れ

「帰るとするか」

おもむろに腰を上げると

何処からともなく

「置いてけ〜」「置いてけ〜」 

と不気味な声

釣り人はビックリ !

泡を吹いて逃げていきます  


話は町中に広がり

怖がって釣りをする人も 

少なくなりましたが

ある魚屋が

「そんな馬鹿なことがあるもんかい!」

そう言うといさんで釣りに行きました。

沢山のお魚を釣って上機嫌

「さて、帰るか」

腰を上げたその瞬間

「置いてけ〜」と言う声が  

魚屋は  

聞こえなかったことにして 帰ります。

「ちょっと、お待ち、その魚

売って貰えないかね」

振り向くと目も覚めるような色白美人 

けれど、誰も怖がって来ないお堀で、

「俺が釣ってきたぜ、」

と皆に自慢したかった魚屋は

「せっかく釣ったんだ売りはしねえ」

そういって立ち去ろうとしますが

「お待ち、これでもかえ」

女は顔を撫ぜると

なんとその顔は 

真っ白な 目鼻口がない

のっぺらぼう だったのです。


 魚屋は腰を抜かすほどビックリ

ほうほうの体で逃げていきます。

暫くすると 

屋台の蕎麦屋がありました。

そこで魚屋は

いきさつを蕎麦屋に話しました。

すると

蕎麦屋がくるっとコチラを向き

「こんな顔だったかい?」

見るとやはりその顔は

のっぺらぼうでした。  


今度こそ、もうダメだと

大急ぎで逃げ帰り家に着くと

女房に

「こんな怖い事はない のっぺらぼう、だぜ 」

と話しました。


女房が振り向くとやはり

のっぺらぼう、だったのです

 魚屋は気を失って倒れました


目が覚めるとそこは

最初にのっぺらぼうの女に出会った

柳の木の下だったのです。 


ね、怖い話ですよねえ。



愛込めて…♪
一日一回、自分の魂を褒めてあげましょう^^

******************************************
お悩み相談、受け付けています☆
下記、クリエイターへのお問い合わせから、どうぞ。
レッスンを受けたい方は、LINEでお問い合わせ下さいね。
<占い教室アストル>
LINE ID:@014skbtt
******************************************



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?