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歌声合成Synthesizer Vがすごい話

まずはこれを聴いてほしいです。

これ、調声していない合成の歌声です。
MIDI(演奏データ)をSynthesizer Vに流し込んで、ボーカルを指定し歌詞を入力して、いきなりこれが出てきます。

感動してしまいました!
すごくないですかSynth V。


また調声で色々声を変えることもできまして、弱い声に調声したのがこちら。

ベタ打ちそのままでも十分に使える歌声が出てくるのですが、さらに理想のボーカルになるよう追求もできるのです。
調声といっても、ボーカリストに歌い方の指示を出すイメージ。私は巡音ルカやUTAUなども使いますが、それとはまた違った感覚です。

UIはこんな感じ


Synth Vがすごい!という噂は少し前から耳にしていたのですが、実際に自分の歌をうたってくれるのを聞いて、より素晴らしさを実感しました。

上記の動画でうたっているのは「Synthesizer V AI Mai」という音源です。
2022年11月10日にリリースされた新しい音源で、エディタのSyntherizer V Studio Proを購入した、あるいはこれから購入する人全員が追加料金なしで使える音源だそう。

私はお目当て音源が別にあったのですが、エディタのStudio Proがセール中だったので音源より先にエディタだけを買いました。ボーカルは当然まだ誰も入れていない状態だったので、音源のMaiがついてくるのはとてもありがたかったです。良いですね。

Maiですが、最初に試しに鳴らした感じではにぎやかなポップス向けの声かな、という印象が強かったです。しかし実際に使ってみて、弱い調声をすれば静かな歌も歌いこなしてくれそうですし、もっと強い調声にすればロックなども歌いこなしてくれそうです。調声次第で色々な歌の表情を作れるのではないでしょうか。

また、キャラクターがないのもあって、アニメの中の女の子の声というよりかは、現実世界にいそうな女性の声という印象です。
音域による声の変化も現実の女性ボーカルと同じ感覚です。生身の人間のボーカルラインを作るときと同じように作ると良い雰囲気になるようです。

Maiを目当てにエディタを買っても十分価値がありそうです。


Studio Proの導入もとても簡単で、インストーラに従ってシリアル番号を入力するだけで、10分もあればインストールが完了すると思います。
ただ、最初にインストールされるStudio Proは古いバージョンなので、無料のアップデートをする必要があります。
ソフトウェアの画面からバージョンを最新にしたら、Maiのダウンロードサイトに行ってダウンロード、インストーラーをドラッグ&ドロップすればOK。

Maiのダウンロードページはこちらにありました。
検索で辿り着きました。
https://dreamtonics.com/synthesizer-v-studio-1-8-0b1-update/


弱い声の調声メモ

2曲目の「もしもの草原」の調声メモです。

まず、MIDIを読み込ませて、ピッチは自動で出てくるものを使いました。
次に歌詞を入力し、ボーカルスタイルプリセットのSoftを選択。

そして、パラメータを不自然にならない限界まで調節します。テンションはできるだけ下げて、ブレシネスはできるだけ上げます。

ボーカルスタイルとパラメータ

ブレスは、ノートに「br」と入れ、適当な長さにすると自動でいい感じのブレスが選ばれます。
他のVOCALOIDではブレス音素探すのは地味に面倒だったのでいい機能ですね。

ブレスを入れる。

これだけです!
とっても簡単でした!

まだまだ知らない機能がいっぱいありそうですが、これだけでもかなり声が作れます。


Synth Vには無料のライトバージョンもありますので気になる人は使ってみるのはいかがでしょうか!
(回し者ではありません笑)

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