『2gether』制作に関わってくれた全ての人に愛の歌を。
am3:00。この文字を数日連続で目にしている。世の中から一歩(どころじゃないが)遅れて『2gether』の沼に足を踏み入れてしまったのだ。以前からTwitterや好きなライターさんの記事などで、話題になっていたので気になっていた。今回ついに一歩踏み出したのは、テラサで4話まで無料配信していたからだ。見た人は分かると思うが、4話まで見てしまったら、その先を見るために会員登録しないわけがない。そういうドラマだ。私は友人が登録していたので、アカウントを共有してもらって続きを見ることにした。ちなみにスピンオフの『Still 2gether』まで履修済みなので、ここから先はそれも踏まえて書くことにする。(⚠️ネタバレあり)
全体の感想としては、とにかく幸せだった。次々と繰り出される少女漫画的展開にときめきが止まらなかった。小学生の頃、初めて少女漫画を読んだ時のことを思い出し、自分はまだこんなにときめけるのか!と驚いたほどだ。今誰かから「キュンキュンできる作品を教えて」と言われたら、迷うことなく『2gether』を勧めると思う。そして、『2gether』がときめきの塊なら、スピンオフの『Still 2gether』は幸せの詰め合わせだ。あまりの幸せさに、最終回は鼻水垂らしながら泣いた。(マジ)あんな風に好きな人を真っ直ぐ見つめて愛を伝えるような恋、私はしたことがない。
ここで1つ『Still 2gether』からお気に入りのセリフをあげようと思う。大きなネタバレ要素はないが、作品の中でセリフに出会いたい人はとばしてほしい。そのセリフというのが、「俺の世話をする前に、自分を大切にしろ。お前が自分のことをサボってたら、俺が世話をやく」だ。
スッと心に落ちた。恋愛に「こうあるべき」なんてないけれど、こういれたらきっと幸せなんだろうなと強く思った。
他者から否定されて傷つくことのない世界
「優しい世界」という書き方をしようかとも思ったが、それだと「他者から否定されて傷つけられる世界」が当たり前だと示しているようで嫌なのでやめた。傷つけられない世界が当たり前になって、「優しい世界」なんて言われないようになったらという願望も込めて。
『2gether』には、誰かを否定するような言葉や状況が出てこない。自分の気持ちや誰かを大切にしたいからこその言動によってすれ違い、傷ついてしまうことはあっても、他者から否定されて傷つけられるようなことは決してない。だからこそ、登場人物全員が魅力的で、応援したくなっちゃうのだと思う。こういう真っ当な世界を描いた物語って、意外とないような気がする。多くのドラマや映画で、当たり前のように他者から傷つけられているのってかなり悲しい。
サラワットの目が大好き
サラワットは相手の目をよく見ながら話す。タインのことを、これでもかというほど愛おしそうに見つめる。その目が大好きだ。
あんな目で誰かを見つめたこと、あったっけな私。と思わず考えてしまった。
私はフォンくんになりたい
魅力的な人ばかりが登場するドラマ『2gether』。
本当にみんな素敵な人ばかりだし、全員が今この瞬間も幸せであってほしいと願わずにはいられない。
そんな登場人物たちの中にも、一際心を奪われた人がいる。フォンだ。というかもう、軽率に恋してしまった。素敵な人すぎる。
いつもは友達と賑やかで楽しそうだけど、とても周りが見える人だし、いろんなことを考えているんだと思う。友達想いで、相手の気持ちを汲み取ることをサボらない人だ。そんなフォンの人間性は、物語が後半へ向かうにつれて存在感を増す。
本人の意思を最大限に尊重しつつ、ここぞという時には大切な言葉だけをそーっと置いていく。タインが嬉しそうなら一緒に目一杯喜ぶし、凹んでいたら真剣に励ましてくれる。常に相手ファーストだけど、自分の考えはしっかり伝えた上で見守ってくれるのだ。文章にして改めて思う。なんて出来た人なんだろう。でも、おちゃらける可愛らしさも持っているので私は全面降伏だ。こんなにも彼に惹きつけられてしまったのに、素敵とか魅力的とかいう語彙しか持っていない自分が恨めしい。
サラワットとタインが幸せなペアでいられるのも、フォンがいるからに違いないと思う。関わってきた仲間も過ごしてきた環境も違う2人が一緒に歳をとっていくのだ。全く変わらないなんてことは多分ない。相手への気持ちもそうだし、自分に自信がある・ないの違いでも状況は変わってくる。それでもフォンが側にいるなら大丈夫だと私は思う。これからも2人をよろしくね、そしてあなたも永遠に幸せでいてねと伝えたくなってしまう。いやお前誰だよっていうのは私が1番思っているので突っ込まないでほしい。
話はこの段落の最初に戻る。「私はフォンくんになりたい」ってやつだ。
この世には、恋とか愛とか友情とか、その他にも言葉では括ることができないようなものが溢れている。その全てにおいて「私は君になりたい」というのが究極なのではないか。私はそう考えている。ただ単純に好きなのだ。お互いへの憧れからくる、もどかしさが残るような関係が。サラワットとタインの間にも少なからずこういう気持ちがあるんじゃないかと思う。2人とも異なる魅力を持っている人だから。ドラマだからって私の都合の良いように考えているだけかもしれないけれど、まあいいか。ありがたく好きなように解釈させてもらう。とにかく、人を好きになるっていう感情には、憧れとか尊敬が含まれていると思う。少なくとも私は憧れや尊敬のある恋心を抱きたい。そして、そんな恋心に近いものを、私はフォンに抱いてしまった。私はあんな風に気の利いたことを言えないし、聞き上手でもない。彼みたいに察しも良くない。だから憧れてしまう。私の中の「彼が好き」という感情の大半は憧れが占めているほどに。だからこそ、『2gether』を見終えた後の気持ちはこうだ。
「私はフォンくんになりたい」
これから先の人生において、私はフォンを目指そうと決めた。なれたころには、もうおばあちゃんかもしれないけれど。
人生とか語っちゃって恥ずかしいので、最後にもう1回フォンの話をさせて欲しい。私はフォンの服装も大好きだ。どの服も彼によく似合う。特に最終話中盤のフォンが好きすぎた。黒スキニーに白のロンTという服装が大好きな私は悶えて喜んだ。似合う。似合いすぎている。やっぱり私は、彼が画面に写った瞬間に目を奪われてしまう。魅力的な人で溢れている世界なのに、私にとって彼は特別だ。初めてタインを見つけたときのサラワットの気持ちがちょっと、いや、かなり分かった気がする。ちなみにこの後、フォン役のkhaotungくんにしっかり惚れた。
こんな風に、観賞後の勢いで3000字近く語れてしまうドラマ(正直言ってまだ書ける)『2gether』の制作に関わってくれた全ての人に愛を込めて歌を歌いたい。歌は得意じゃないし、ギターも弾けないので歌わないけど。それくらい幸せと楽しみでいっぱいだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?