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記憶の欠片ー閉鎖病棟にいた私の記録ー

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精神科病院の閉鎖病棟に強制入院した時の記憶が戻ってきたので綴ってみました。 思い出すタイミングが急なので、時系列はバラバラかもしれません。 更新頻度は不定期ですが、最後まで綴るつ…
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#ほぼノンフィクション

11.外の世界とは

「今日の昼の献立見た?」「野菜カレーだって」「カツカレーが良かったんだけど」「来週カツカ…

赤レンガ
2年前
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10.認める勇気

「私のうつ病ってどのくらいのレベルなんですか?」 この質問ができるようになるまで、私はい…

赤レンガ
2年前
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9.話すということ

「私ってうつ病なんですよね」 強制入院して3週間ほど経った頃、私は少しだけ自由を得ること…

赤レンガ
2年前
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8.友達と呼べる存在

「いつも話聞いてくれてありがとね」 私の人生の中で一番の友達と呼べる存在はいつも私にあり…

赤レンガ
3年前
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7.母と私、そして父

「お母さんと同じ顔してるな」 私の母はもうこの世界にいない。私がまだ親孝行ができる段階で…

赤レンガ
3年前
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6.私は認めない

「鬱」 うつという漢字はとても難しい。読み方は簡単でもものすごく画数が多く、一度見ただけ…

赤レンガ
3年前
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5.私に告げられた病名

「彼氏から連絡来なくてうつ病になりそう」 未読スルー多発中の彼氏持ちの友達は、口癖のようにうつ病という言葉を使っていた。学生時代だけでなく、社会人になってからも恋バナだけは欠かすことなく話していた気がする。未読スルーするような彼氏を好きになってしまう友達のことを不憫に思うことはなく、むしろ恋を一生懸命に頑張る彼女を私は誇らしく思うほどだった。物であれ人であれ、好きになる気持ちは人をハッピーにさせるし、嫌なことがあっても乗り越えることができる原動力になってくれる。恋バナは唯一

4.食べない決意をした夜

「食べることって必要なのかな」 夜に眠れない日々が何日も続いた。夜は寝るものだと思ってた…

赤レンガ
3年前
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3.食べるということ

「とりあえずちゃんと食べさせてください」 父がそういったのも無理はない。私は衣食住の食を…

赤レンガ
3年前
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2.ここはどこ

「お名前言えますか?教えてほしいんですけども」 私がいる場所は、屋上に行くための外階段。…

赤レンガ
3年前
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1.終わりの始まり

「とりあえず荷物をまとめてくれ、それくらいはできるだろ」 父にそう言われた時、私は夏にし…

赤レンガ
3年前
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