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解散

昔、号泣が解散するとき、事前に解散しますと言いませんでした。

それはなぜか?

そうなると次のライブが解散ライブとなるわけです。お笑い芸人は笑いを届けなくてはいけないのに、解散はどうしたって悲しくなる。お客さんがどう見ていいかわからないから。

だから言いませんでした。普通に見て欲しかったから。ミュージシャンなら言った方がいいと思うけど、芸人はね。と今でも思うのですが。

しかし聞くところによると、お客さんは言って欲しいみたいですね。後で知るともう見れないから。

こういうことを聞くと、お客さんは人を見に来るのかと改めて思います。内容も大事だけど、ファンにとってはまずは人なんだなと。最初はネタが面白いから入るけど、ファンになればなるほどその人が何をするか。それが見たいんだなと。

作品のファンという人もいますが、それもその人が作るから。結局それも人かなと思います。

ネタに重点を置き過ぎるとここが理解に苦しむところだと思います。少なくとも僕は思いました。作品が面白いが一番。内容重視。誰がやっても面白いものを作る。確かにその通りです。

解散ライブと銘打ってやるコンビもいました。そんなのやって大丈夫なの?笑いあるの?

今思うことは、それもアリかなと。

むしろそっちの方がエンターテインメントかなと思います。作品作りにストイックになるほど視野が狭くなっちゃうような気がします。ストイックになっていいんだけど、その後は丸まった背筋を伸ばして周りを見わたす。


人は人を見に来る。全員がそうとは限りませんが、当時ここを気付けなかったことが悔やまれます。解散ライブをしとけばよかったという話ではなく、人の魅力をもっと出るように考えればよかった。ここがキャラクターということになってくるのかもしれません。見た目じゃなく滲み出てくるキャラクターのことです。

ネタのことしか考えてなかった。そこも超大事なんですけど、それしか考えてなかった。

だから今、自分の魅力が何もない。

大問題です。

ほんとに気付くのが遅いです。もしかした誰か言ってくれたかもしれません。でも聞いてないんでしょう。ネタのことしか考えてないから。

今から魅力って出るのでしょうか?大分遅れをとってるので、急ピッチで魅力出さなきゃいけないんですけど。睡眠時間削れば何とか間に合いますかね?どこかに魅力売ってないですかね?高山の崖と崖の間のくぼんだ地帯に魅力生えてないですかね?

『魅力をください』


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