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『現状と結論と今後』 クルベラブリンカ、テラローザを応援してくださっている皆様 関係者の皆様へ

 新型コロナ・ウイルスのワクチン接種も始まった日本ですが、広く行き渡るのはまだまだ先のようです。

私達、歌手という者は自分を奏でるとどうしても飛沫が生じるので、感染拡大を予防しなければいけない昨今、とても歌い心地が悪いです。
それでも、*プロ の歌手は感染拡大を防止する手段、対策を講じて仕事を進めています。
本当に大変な中、歌っておられるのだと思います。

私も一応、プロの端くれとして歌を歌っています。
でも、ライブ活動に関しては去年の新型コロナ感染拡大が始まってから、
一切中止しています。
私の場合は、ライブをしなくても収入には影響ないからです。
これは私のビジネス・センスが悪いからなんですが、ライブ活動はかえって赤字を生みます。
とはいえ、当然ライブを2019年まではやってきました。
当たり前です。
皆さんに生の音楽を聴いていただきたいし、バンドの今を観て、聴いて、楽しんでいただいて、気に入っていただけたらCDを買って聴いて欲しいからです。
しかし、2020年から今まで1度もステージで歌っていません。
これは、私の中の基準に沿ったことです。

生命尊厳

この一点です。

今これを書いている私が『新型コロナ陰性』だと断言できますか?
できません。

PCR検査で陰性!!
だけど、ステージで歌う時点でも陰性だと断言できますか?
私はそんな断言できません。

自分が絶対に陰性で、いつでも誰とでもチュー♡できるわーなんて
絶対に、そんな自信はありません。
いえ、ステージで歌うことイコール『チュー♡』することではありませんが、ハードロックを大声で歌う私の呼吸器内の飛沫は、多くの人に届くということです。

「いくら距離を取っても
エアロゾル(噴霧)状態で広がることもあるんでしょ?」

・・・なんてことを想像しながら、見た目よりマジで深刻に物事考えてしまう私には、とてもじゃないけど、高いステージの上からお客様に向かって大声出すなんて、、、無理です。
なので、ライブの売り上げがなくても生きていける私は、ライブをしないことにしています。
配信や無観客のライブもです。
無人じゃないので、やはり気になります。

でも、いつかは再開しなくちゃ
いつ再開しようかな?
と、考えていました。

『ワクチンと治療薬が整ったら再開しよう』
と決めました。

イメージとしては今回の新型コロナ・ウイルスが、従来のインフルエンザ・ウイルスくらいに、ワクチンも治療薬も整ったらです。

「何を悠長なこと言っとるの」
と、呆れ声も聞こえてきそうですが、今回の新型コロナの重症患者さんの症状を思うと、自分が歌った時の飛沫で もしどなたかが感染してしまったらその方が肺炎で、呼吸できなくて、苦しまれたら…
そう思うと、こう言っちゃなんですが、歌なんかどうでも良くなります。

呼吸ができなくて、白目むいて意識失う人見たことありますか?
私はあります。

息が吸えないのに、
咳が止まらない状態
想像してください。
どんなに苦しいか。

肺炎はそんな症状だそうです。
いえ、実際はもっと厳しいでしょう。

息を吸えなくて、苦しんで、
悪くすれば死ぬ。

自分の家族のそんな苦しそうな姿
嫌です。
しかも、感染するからと
入院中の家族に会うこともできない。
地獄の苦しみ、悲しみ。

大袈裟
コロナなんかない
マスクなんかしない
陰謀

いろんな考え方がありますが
私はとにかくここに書いた理由で人前で歌うことはやめています。

最初に書きましたが、
ライブが生業の方が対策して歌うことは
当たり前ですよ。
飲食店が、禁止されない限りは対策を講じて開業されているのも
当然でしょう。同じです。

私は他の方法をとって生きていくということです。

ワクチンの話ですが
医療従事者
高齢者と順調に進んでも
それ以外の私たちが摂取できるのは8月以降になりそうな予想です。
今年中は、私の決めた基準(行政の基準を参考に最終自分で決めます)ではまだまだライブで歌えないと考えています。
来年早々、私は61歳になります。

そこで、結論ですが。
来年では
私はもうハード・ロックは満足に歌えないだろうということです。
もちろん、現在、私の声はまだ艶やかに出ています。
でも、来年は自信ないのです。

声だけではありません。
顔だってくしゃくしゃになってきます。
顔くしゃくしゃの女性ボーカリストはたくさんおられますが
ハード・ロックでそれは嫌なんです。
これも私の基準です。

そう言った多角的クオリティーを保てなくなったら、私は潔くハード・ロックを歌うのはやめます。
幸い、私がやめても路頭に迷う会社もないし、スタッフも社員もいません。
これは本当にラッキーです。

とは言っても、生き様を音楽に込めるのは私の日常です。
これからも続けていくでしょう。
良い作品ができれば、皆様のお耳にかかることもあるかも知れません。
当然それは、ハードロックではないです。
どなたもそんなもの求めておられないでしょうけど、、、
良いのです。
作りたいものを勝手に作って、勝手に歌うのです。

長くなりましたが、
そんなわけで
今やってる自身のバンド『クルベラブリンカ』に一旦、幕を下ろしたいと思います。

『テラローザ』については、
本来なら去年(2020)行われるはずだったエンドレス・ベイシス・ツアーが、新型コロナ感染拡大防止のために延期となりました。
まだ、延期先の日程も何も決まっていませんが、もし決まっても、私は参加できないことをお許しください。

『テラローザ』はライブ以外に、去年、新譜を制作する計画がありました。
「コロナ禍で、ライブできないなら新譜を作ろうよ」と、言い出したのは私でした。
それを音楽誌のインタビューで発表していましたが、なかなか進みませんでした。
やっと今年に入って曲作りに向かい出したのですが、それも私は外れることにします。

なんだか、私は究極の我儘みたいですね。
でも、ここに書ききれないこともいろいろあるということで
とにかくお許しくださいね。
年老いてヘタレなハードロック演りたくないんです。
それだけです。本当に。

ここに書いたこと、まだ誰にも言ってないんですよ。
こういうことは人に相談することじゃないので。
さっきも書いたように、私がやめても困る人いないですからね。
自分で決めることなんです。
なので、メンバーにもこれを読んでもらいます。

クルベラブリンカのギタリストで相棒、鈴木広美君
10年間一緒に多くの作品を作れたことは誇りです。
バンドの整理に関してはまた連絡しますね。

テラローザのリーダー、JILL岡垣君
次のボーカルを決めるなら審査委員は私がヘッドだよ。
若くて、ロックなビートに溢れたすごいボーカルを探すなら手伝う。
でも、その界隈には居ないよ。
私が命をかけたテラローザにぶっさいくなボーカル入れたらぶっ潰すっ。

ストラトキャスターの三宅庸介君
せっかく曲を作り始めたところでこんな結論に至ってしまって申し訳ないです。
何をどう書けば良いのかわからないほど
三宅君には昔から助けられてる。
また話せるかな。だったら嬉しいけど。

関係者の皆様へ
たくさんお世話になりました。
ありがとうございました。
もしまたお会いすることがあれば、
改めてご挨拶させてください。
とは言っても、音楽は作り続けますので
これからもお世話になることがあるかも知れません。
ないかも知れません。

最後になりましたが
私の歌を今まで聴いてくださり
さらに応援までしてくださった皆様
本当にありがとうございました。
ハードロックは歌うことなくなると思うんですけど
音楽と歌は続けます。
こんな時ですから独り宅録ですけど
もしお目にかかることがあれば聴いていってくださいね。
あ、レッスンも続けてますよ。
オンラインでやってます。

Bandcamp(クルベラブリンカofficialのCD、デジタル販売ショップ)も続けます。

クルベラブリンカのSNS (facebookとtwitter) は今迄通り、過去動画や写真、アルバム・エピソード (このnoteのリンク)をアップロードしていきます。
いつか終える日が来るかも知れませんが、その時はごめんなさい。
そんなですから、離れていただいてもOK!
ご安心ください。
でも、本当は最後までお付き合い願いたいのよ〜〜。

赤尾のSNSは、投稿少なくなるかも知れませんが、自然体でやっていく予定です。
こちらももちろん、離れていただいても恨みませんのでーーw

このnoteには引き続きアルバム・エピソードをしれっと公開していきます。

突然こんなこと書いて
どこか体を壊したのかしら、とご心配おかけするといけないので・・・
赤尾はすこぶる元気です。
新年の健康診断もバッチリです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

2021年3月23日(火)
赤尾和重 
KAZUE AKAO

*プロ=《「プロフェッショナル」の略》ある物事を職業として行い、それで生計を立てている人。 
(goo辞書) https://dictionary.goo.ne.jp/word/プロ/#jn-196642