死なない子ども
芸術家、荒川修作のドキュメンタリー映画を見ました。
三鷹にある「三鷹天命反転住宅」を題材にしたもの。彼は芸術・科学・哲学を統合した斬新な都市計画を構想していた人物です。
「ここに住むと身体の潜在能力が引き出され、人間は死ななくなる」
一見、非常識な発言に思えるが私は驚きというより、納得というコトバがしっくりきた。
死んだら肉体は残らない。残るのは関係性だけというコトバが出てきます。人間と関係性の間にある雰囲気というものは目には見えませんが、たしかに存在すると思います。それをあえてカタチにしているのが芸術ではないかと思うのです。作品はそれを作った本人が死んでもずっと生き続けます。どんなに時が経っても心の中にあり続けるのです。そういう意味でなら死なないと言えるのかも。
常日頃から五感を研ぎ澄まして、周囲から読み取る雰囲気、気配をカタチにしていくことが、実は無意識にやってる事かもしれないけれど改めて納得した考えでした。
感覚を意図的にカタチにするには知識が必要。もっともっと学びたいです。
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