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ネイティブドラム皮張り


前回なめした皮を
ガイドの山ちゃんはお家にもって帰り
お世話をしてくれていました

毛を取るために石灰を塗し
置いておきます
そして、数日後に毛を取り
板に伸ばして張り乾かしてくれ
皮を張る前日にまた水にいれて
柔らかく戻しておいてくれる

そこまでの作業もかなりの重労働
見えないところで沢山の愛を
注いでくれてやっと
2回目の張る作業を迎えます

見えないところで愛を注いでくれた
山ちゃんに感謝が湧きました

2回目の集まりでは
木の枠とリングを使って
皮を張ります

木の枠も
アメリカのネイティブアメリカンの
職人さんが作ってくれたものを
使うんだけど
これがまた凄い!
継ぎ目のわからないやり方で
丸く強い枠を作ります
ものづくりが好きなわたしは
その職人技にまず唸った
美しい仕事でした

そしてリングには皆がそれぞれ
想いのある布を持ってきて
それを細く切り巻いていきます

わたしは家業でやっている
染め物の布を持っていきました

一つ一つの作業が手作業
それをすることでドラムへの愛着が
湧きます

そして、私たちに皮を与えてくれた鹿さん
その皮を張って行くんだけど
これがまた大変!

丸く切って
残った部分を細く長く紐を作るために切る
丸く切った皮の周りに穴を開ける
皮が厚い人は
これがなかなか開かない
わたしの皮も厚く
最初は大変だったけど
集中していくと皮の厚みがわかり
何度か叩くと開くようになった

そして、とうとう張りの作業

丸い皮の上に
木の枠を置き
作った皮の紐をさっき開けた穴に
通していく
そして中央に置いたリングに巻き
均等に少しずつ張っていく
ここで力の入れ具合や均等さが崩れると
いいドラムにならない
ここは特に真剣に少しずつ少しずつ
やっていきます

やりながら
自分がドラムを作る事になった不思議さを
味わっていた

助っ人の人達にも締め上げるのを手伝ってもらいながら徐々に皮を張り上げていく

これがもう大変!
手の皮がむけそうになりながら
水を打ちながら
声を出しながら
紐を引っ張り皮を引っ張り
締め上げていく

必死!

なんとか助けてもらいながら
最後の方まで締め上げて

最後は山ちゃんが
きっつきつに締め上げてくれて

完成!!!

文章で書くとあの熱さはなかなかうまく
表現できないけど

とにかく人力で皮を張るって
大変だし力と根気が必要だった

途中手伝ってくれたあっちゃんは
皮に語りかけて引っ張るんだけど
もっといけるよ!
あんたそんなもんじゃないでしょっ
ほらいくよーって

そうすると皮がいい感じで伸びて
張り上がってくれる

物も人と一緒だなぁって
とても優しいきもちになれた

完成したドラムは
少しずつ乾いて
帰る頃少し音らしきものがでていた

これからわたしの相棒になってくれる
この子を大切に育てたいなと
思いながら家路につきました

自分の命をドラムと共に打ち鳴らすぞー❤️

追伸
わたしは今山ちゃんにアニシナベ族に伝わる
7つの教えというネイティブアメリカンの教えを分かち合ってもらっています

家業の染め物工房がある小山で
年2回のスウェットロッジもやっています

スウェットロッジに入ることやサポートする事と7つの教えを学ぶことがドラムへ繋げてくれ
実際に動いていく事の大切さを今学んでいます

私たちの住むこの地球は
私たち人間だけのものではなく
この地球と共に循環して生きていく知恵を学び
行動していく事が未来の子供達へこの美しい地球を残していく術だと感じています

興味のある方はぜひ
スウェットロッジ体験しに来てくださいね!

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